むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 足がつるとき

    GWあけた最初の土曜日で大変混雑しました。予想されてはいましたが、待ち時間がながくなってすいません。特に土曜日は一人ひとりにかけられる時間が限られているため、十分なお話を聞けなかったりしますが、質問や不安なことがあれば、ぜひ遠慮せずにその場でお尋ねください。あとからやっぱり気になると言うことで再来院されたり、電話をかけて来られるより、1回で不安を残さず帰宅いただきたいと思います。待合は座るところも足りなかったようですが、ご協力いただきありがとうございました。予定では、今日はクリニック向かいにある東稜高校の体育祭だったそうですが、この雨で順延となったようです。このブログを書いている土曜の夜の時点ではまだ降っています。果たして明日は晴れて体育祭が開催されるでしょうか。

    そういう学生さんで、足がつるということで来院された方がありましたが、足がつるときによく使うのが芍薬甘草湯という処方です。予防にもなるし、痛くなって飲んでも即効で効果を発揮します。とてもよく効くので、この処方のことを知っている人は多いと思います。しかし、含まれる甘草の量が多いため、長期に服用すると血圧が上がったり、カリウムの値が下がったりすることが知られています。そこで、私が足がつる治療(予防)に長期に漢方を出す場合、四物湯、十全大補湯、疎経活血湯などを使います。これらの処方はめったに血圧は上がりませんので、心配なく長期に使えます。

    カルシウムが筋肉内に入ることで筋収縮が起こります。高血圧はカルシウムをブロックすると抑えられます。カルシウムと同じ2価の陽イオンの金属であるマグネシウムはカルシウムと反対に筋肉を弛緩します。マグネシウムは飲んでも吸収が悪いので下剤として使われることが多いのですが、にがり(豆腐を固めるもの;海の塩を精製するときに除去されるナトリウム以外の塩)にはマグネシウムが豊富なため毎日お茶などに混ぜて飲むと足がつらなくなります。私は職場に持っていく水筒に小さじ1杯弱のにがりを入れていますが、お茶はにがりを入れたほうが美味しくなります。にがりだけを飲もうとするとちょっと変な塩味です。