むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ツムラのはんこ(懐かしい思い出)

    先日から話題の生活習慣病療養計画書という書類を患者さんごとにプリントして説明し、サインを頂くという一連の作業をやってみました。一日を通して生活習慣病に関連する患者さん全てに書類を作成してサインを頂きました。多少の時間をとるもののなんとか診療時間内にできることを確認することができました。細かい詰めはまだこれから必要だと思いますが、一旦はこの方法で大丈夫だと確認できてホッとしました。今回の国の大きな方向転換についていけないクリニックは淘汰されていくことになると思います。こういうときに頼りになるのは相談できる友人です。特に同業の友人は同じ悩みで対策を考えているので、良いヒントがあります。私たち昭和生まれは、友人たちと定期的に飲みにいったりする世代なので情報交換もそういう会に参加すれば簡単です。若い世代になると、オンラインでZOOMとかチャットになると思いますが、そちらは時間と空間の壁がない分広くつながれる一方で、どこまで本音を引き出せるかがポイントになるかと思います。

    今日は診療が終わったあと、保険医協会の主催で診療報酬改定の説明会がオンラインでありました。これも上に書いた生活習慣病の話がメインでした。話を聞いていて驚いたのは、紙カルテにはんこを押して療養計画書を作る方法をレクチャーされていた点です。今どき紙カルテで・・。はんこを作って療養計画書を作る前に電子カルテを導入しないと、と思いますが、はんこは数千円、電子カルテは数百万ですからさすがに同じ土俵で話はできないのでしょう。

    はんこといえば、昔の診療所の診察机にはツムラの漢方の処方名が入ったはんこが100個以上並んでいたのを思い出します。カルテに漢字で葛根湯などと書くのに手間だからという理由です。なかには当帰四逆加呉茱萸生姜湯という長くて難しい名前もあるのでさすがにはんこがほしいのはわかります。電子カルテの時代になり、あのはんこは姿を消しました。私は電子カルテ用のパソコンにユーザー辞書登録をしているので「とうき」と打ち込むと「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」が出てくるようにしています。