むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 熊本市内を小旅行

    ゴールデンウィークの中で、私が一日しっかり休めるのは今日が最後でした。

    明日からは外来は休診ですが、訪問診療があるため昼前には出勤します。カルテの準備をして、いつも通り老人ホームなどの施設を回る予定です。こうした予定が入ると、どうしても一日ゆっくり休むことができず、時間が細切れになってしまいます。遠出もしづらく、なかなか「休みらしい休み」にはなりません。

    そこで今日は、何か一つでも休みらしいことをしようと考えました。混雑を考えると遠出する気にはならず、熊本駅のアミュプラザくまもとへ行くことにしました。

    今回はあえて車やバスではなく、水前寺駅からJRで熊本駅へ。わずか15分ほどですが、それだけでも少し旅行気分になります。アミュプラザはオープン当初に1階を少し見た程度で、上の階はほとんど行ったことがなかったため、新鮮な気持ちでウィンドウショッピングを楽しめました。

    最上階のレストランフロアはどこも長蛇の列でしたが、たまたま待ち時間の少ない韓国料理店「ビビン」に入ることができました。ビビンバが看板のようでしたが、その日はサムゲタンを選択。ランチセットでしたが、しっかりした味わいで満足できました。

    食後は熊本駅周辺を後にし、帰りは市電で移動。辛島町で降りてアーケードを少し散策しました。連休らしく人出も多く、途中で買い物を済ませてからバスで帰宅しました。

    行きはJR、帰りは市電とバスと、あえて交通手段を変えることで、日常の延長でもちょっとした旅のような気分を味わうことができました。こうした工夫だけでも十分なリフレッシュになります。

    夕方は友人との食事の予定があり、会場のある渡鹿まで歩いて向かいました。片道5kmほどの距離で、40〜50分かけての移動です。食事の後は再び歩いて帰宅しました。

    スマートウォッチで確認すると、この日は合計で2万歩。湿度も低く過ごしやすい気候の中、よく体を動かすことができ、充実した一日になりました。

    下通りの脇道、光林寺通りに期間限定でオープンした「ゾウノハナ」。カレー好きのオーナーが自分の食べたいカレーを作ったというコンセプト。皿の9割はカレーです。ご飯はわずか。さすがカレー好きだけあります。

  • 内科学会にWEB参加の一日

    熊本は、暑い夏と寒い冬の2つしかないとよく言われます。しかし、このところ寒さは和らぎ、とても快適な日々が続いています。

    朝晩の寒暖差は大きく、体にこたえるという人もいますが、今が最も過ごしやすい季節だと思います。こういう時こそ積極的に動きたいと思い、日曜日は朝から久木野の「木の香の湯」まで行ってきました。

    先週も行ったので、2週連続です。改めてここのお湯の素晴らしさに感動しました。入った後は肌がすべすべになり、美肌の湯であることは間違いありません。言うならば「化粧水の温泉」のようです。

    露天風呂からは阿蘇山が目の前に広がり、素晴らしい景色を堪能できます。これまで私は、週末のたびにイオンモール嘉島の水春まで行っていましたが、これからはこちらの「木の香の湯」に通いたいと思います。

    午後は、毎週日曜日に通っている「ドクターストレッチ」に行き、今日は肩を重点的にストレッチしてもらいました。

    このところ、肩のストレッチのしすぎで、動かす方向によっては痛みが出ていたのですが、今日はその痛みを取るための施術をしてもらい、おかげでだいぶ良くなりました。

    一方で、足の方は相変わらず筋肉が硬く、なかなか伸びません。以前、私は焼き鳥屋さんであぐらをかいて長時間座っていることができませんでした。掘りごたつがあるような座敷ならいいのですが、畳に座布団といったスタイルでは何分も座っていられず、正座をしたりあぐらをかいたりしても足が落ち着かず、しばらくするとつってしまうのです。

    なぜそうだったのか当時は分かりませんでしたが、今ストレッチに通って分かったのは、足の筋肉が硬くなって伸びないために、安定した座り姿勢を保てなかったということです。

    最近は随分とストレッチの効果が出て柔らかくなってきましたが、まだまだだと思います。今のうちに気づけて本当によかったです。もしストレッチに通わず放置していたら、だんだん腰や膝の可動域が狭くなり、将来の腰痛や膝の痛みの原因になっていたことでしょう。

    ただの揉みほぐしのような「気持ちいいだけ」のものではなく、ストレッチに行くと涙が出るほど痛く、ぐっと我慢しながら施術を受けているのですが、終わってみると体が変化しているのがすぐに分かります。

    あとの空いた時間は、現在東京で開催されている内科学会にウェブ参加し、講演を片っ端から聴きました。すべて聴き終えるには1週間ほどかかると思いますが、自分の専門外の知識はこういう機会でないと勉強しないと思い、ひたすら耳学問をしました。おかげで、日頃私が携わっていないがん治療や、その他の疾患についても、随分知識がアップデートされました。

    やはり年に1回ぐらいは、こういう学会にきちんと参加して勉強しないといけないとつくづく感じたところでした。

    萌の里「ナミ像」

  • 内科学会でお勉強の週末

    この土曜日から、いよいよ学校心臓検診が始まりました。今年も毎週土曜日の診療後は、医師会病院横のヘルスケアセンターにて、学生さんたちの心臓検診(2次検診)業務を行います。

    先日ブログに書いた通り、今回は「NotebookLM(GoogleのAI)」に最新の「学校心臓検診ガイドライン」を読み込ませ、準備を整えて臨みました。検診の合間に、私が出した管理区分の判定に間違いがないか、一例ずつAIに確認を求めてみました。

    例えば、以下のようなケースです。

    「2歳で川崎病を発症した小学4年生。現在は経過観察中で、自覚症状はなく、本日の心電図および心エコーでも異常なし。この場合の管理区分は?」

    質問すると、ガイドラインに基づいた回答が即座に返ってきます。 これまでは、判定に迷う症例に出会うたびに分厚いテキストを読み返し、基準を再確認しながら書類を作成していました。しかし、AIを導入したことで、明確な根拠をその場で確認しながら迷いなく判定を下せるようになりました。これは非常に画期的で便利な経験です。

    こうしてAIを使いながら判定を重ねていくと、似たような症例については自然と基準が身につき、私の経験値もどんどん蓄積されていくのがわかります。しばらくすれば、稀な症例を除いてはガイドラインの内容が完全に頭に入り、よりスムーズに書類を書き進められるようになるはずです。

    膨大なガイドラインを一から丸暗記するのは時間がかかりますが、実際の症例を通して必要な箇所をピンポイントでAIとチェックしていく手法は、学習効率を劇的に高めてくれると実感しました。

    検診終了後は、真っ直ぐ帰宅しました。今週末は東京で「日本内科学会」が開催されているためです。 幸い、ここ数年は大きな学会もハイブリッド開催が定着しました。わざわざ東京まで足を運ばずとも、自宅のパソコンから最新の知見を学ぶことができます。

    リアルタイムでの参加が難しくても、後日オンデマンドで配信されるため、数日かけてあらゆる講演を網羅することが可能です。現地の会場では、満員で入室できなかったり、聞きたい講演が重なっていたりと制約もありましたが、今は自分のペースで片っ端から視聴して勉強できる。この環境は、知識をアップデートし続ける医師にとって非常に大きな助けとなっています。

    今週末は内科学会の講演を聴く時間に充てるため、他のことは控えめにするつもりです。とはいえ、オンデマンド視聴なら「掃除をしながら」といった並行作業も可能です。家の中の断捨離を進めながら、頭の中もしっかりと最新の医学知識で整理していこうと思います。

    サクラマチ

  • 腸内細菌(フローラ)の重要性

    連休中日の土曜日。当院は通常通りの診療でしたが、予想を遥かに上回る多くの患者様にご来院いただきました。午前中だけで70名を超え、まさに1日分の診療が凝縮されたような慌ただしい半日となりました。

    1時半過ぎに最後の診察を終え、その足で福岡で開催された講演会へ。今回は、琉球大学の益崎教授による「腸内細菌と糖尿病・肥満症」という、今最も注目されている分野のお話を伺ってきました。

    研究の進歩により、私たちの腸内に住む「細菌」たちが、想像以上に全身の健康を司っていることが分かってきました。非常に感銘を受けた内容を、皆様にも共有したいと思います。

    1. 「太りやすさ」は移る?

    驚くべきことに、肥満体質の人から採取した腸内細菌を別の人に移植すると、その人も太りやすくなってしまうという実験結果があるそうです。私たちが「体質だから」と諦めていたことの裏には、実は菌のバランスが大きく関わっていたのです。

    2. 便秘を治すと「腎臓」が守られる

    これまで「お腹のために野菜を」と言われてきたことには、医学的に深い意味がありました。 良い腸内細菌が食物繊維などを発酵させて作る「短鎖脂肪酸」には、なんと腎臓を守る働きがあることが判明しています。

    • 便秘がちな人は、腎機能が悪化しやすい。

    • 適切な便秘薬でコントロールすることで、腎機能の低下を抑えられる。

    これは、腎臓病の予防において極めて重要な視点です。

    3. 良い菌を育てる「天然オイル」の力

    糖尿病の悪化を防ぐ「善玉菌」を増やすには、特定のオイルを摂取することが効果的だそうです。

    • オリーブオイル: 1日スプーン3杯程度を目安に。

    • 米油(ガンマオリザノール): 悪玉菌を減らし、便の臭いを抑える効果があります。ペットや家畜の飼料にも使われるほど、その消臭・整腸効果は実証されています。

    4. 乳酸菌製剤(ビオフェルミン等)の注意点

    「体に良さそうだから」と飲む乳酸菌ですが、実は「もともと乳酸菌が十分に足りている人」が飲んでも、劇的な効果は出にくいというデータもあるそうです。自分の体の状態に合わせて取り入れることが大切なのですね。


    おわりに

    「植物性タンパク(野菜)」をしっかり摂り、良質な「天然オイル」を活用する。 古くから言われてきた健康法が、最新の科学によって次々と裏付けられていく様子に、感動しました。

    私も今日から、自分の腸内細菌をこれまで以上に大切にしたいと思います。

    >>このブログの下書きをAIのGeminiにチェックしてもらったところ、私がいつも作っている発酵小豆甘酒やさつまいも甘酒も腸内細菌にいいですね、と言われました。たしかにそのとおりです!

  • 皆既月食の夜に漢方の勉強

    今日はひな祭りでした。訪問診療で伺っている施設には立派なひな飾りが。事務員さんが「せっかくですが今日でおしまいです」と仰るのを聞き、祭りの後をさっと片付ける日本ならではの美徳を感じました。

    そんなひな祭りの夜、チョコザップでの運動帰りに空を見上げると、月食が進んでいました。 私は幼少期から星が大好きで、図鑑を眺めては星の名前や豆知識を覚えるのが楽しみでした。月と地球と太陽が一直線に並ぶ神秘的な天体ショーには、今も変わらず心が躍ります。ただ、巨大な引力が地球にかかる時でもあり、自然災害への警戒も忘れないようにしたいものです。

    「心の漢方」講演会から得た確信

    診療後には、福岡で開催された飯塚病院の井上先生による講演会「心の漢方治療」をウェブ視聴しました。 私も心の問題に対する漢方について講演する機会があるため、非常に興味深く拝聴しました。私は基本的には中医学で飯塚病院は日本古来の古法派です。流派が異なっても、最終的に選ばれる処方が私とほぼ同じであったことは、自分の治療方針を再確認する心強い機会となりました。

    西洋薬と漢方の「ベストバランス」

    精神科や心療内科の領域において、「抗うつ薬や安定剤には抵抗がある」という患者さんは少なくありません。 もちろん、丁寧なカウンセリングだけで改善すれば理想的ですが、薬の力を借りる必要がある場面も多く存在します。その際、漢方薬は非常に有効な選択肢となります。漢方の併用によって、西洋薬の量を最小限に抑えられるケースもあります。

    しかし、私が最も大切にしているのは「漢方かどうか」という点ではありません。

    最優先すべきは「生活の回復」

    不安や悩みで仕事が手につかない、家事ができないといった状況では、じっくり時間をかけて経過をみる余裕がないこともあります。 大切なのは、できるだけ早く家庭や職場といった「生活の基盤」を立て直せる状態に戻ることです。そのためには、西洋薬(抗うつ薬や抗不安薬)の力が不可欠な場合もあります。

    西洋薬への不安はよく理解できますが、現在の生活機能を守ることが何よりの優先事項です。当院では漢方の希望に最大限寄り添いつつも、それが最善でないと判断した場合には、西洋薬の併用を率直に提案するようにしています。

    心の問題も、多角的な視点からアプローチすることが、健やかな日常への一番の近道だと考えています。

    築地と書いてありますが京都の街角です