むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 漢方サークルの新歓コンパ

    連休明けで忙しいのは忙しいのですが、予想したほどの忙しさではありません。おそらく、多くの患者さんが連休明けの今週を避けて来週受診されるのではないかと思います。今週中に受診したほうがこまずに済むかもしれません。本日当院に来た製薬メーカーさんによると、他のクリニックも同じ状況のようだと言われていました。

    木曜夜は熊本大学の漢方サークルの新歓コンパでした。私が作ったサークルなので、顔を出しましたが、今年の新入生は18名だそうです。世の中、漢方ブームですね。入学生の約2割が漢方サークルに入るなんて、すごい時代になりました。この中から数名がコアとなる人材に育ってくれると思います。頼もしいです。学生サークルでは漢方理論などを基礎から勉強します。私などは今となっては理論を飛び越えてた経験に基づく処方をします。学生の興味ある基礎理論とはあくまで考える基本ではあるのですが、実践は教科書通りにはいきません。柔軟で応用的な思考が必要となります。

    多くの施設では基本に忠実な処方をされます。当院にたどり着く患者さんは、そのような基本通りの処方はとっくに試していて、治らなかったというツワモノ揃いです。そこで、私なりに基礎理論に薬理的思考を追加したり、多くの経験から編み出された処方を使うことになります。その結果、他の病院でいろいろ漢方を貰ったけど治らなかったという患者さんが私の処方で速やかに改善すると、嬉しいことこの上ないです。毎日本当に難しい患者さんが集まってきますが、これぞ天職と思って頭を捻りながら処方を考えています。

  • 気がつけば連休も後半

    連休最初の方は雨が続いてあまり外出できませんでした。ほとんど家とクリニックを行ったり来たりして郵便物の整理や日頃できていなかった事務作業に費やしました。それでも、ストレスは解消され、かなり元気になりました。ゆっくりできたのが一番良かったです。今年の連休はどこにも行く予定はなく、ゆっくり過ごします。とはいえ、気がつけばすでに連休の半分は終わってしまっており、今日まで一体何をしたんだろうと、結構焦って思い出しました。TVをつければ皇室関係のニュースやワイドショーばかりで、ダラダラと見ていた気がします。連休中に買い物をしようと思って作ったリストの半分くらいしかまだ買っていません。残りは明日には済ませたいと思います。

    今日はやっと天気が回復したので、一つくらいなにかしないといけないかなと思い、朝早くから俵山を超えて阿蘇に行きました。行きたかったのは、地震後57号線が寸断されてしまった立野付近を見たかったのです。ミルクロードを回るといいのですが、GW中にミルクロードは混むと思い、俵山経由で行きました。長陽からファームランド方面へ抜けると57号線のアーデンホテル(どんどこの湯)まで出ます。そこから57号線を立野方面へ行くと、間もなく通行止めになりました。57号線が復旧するまであと数年かかるそうです。

    帰りは「道の駅あそ望の郷くぎの(aso-kugino.jp)」によってみました。ここに立ち寄ったのは初めてです。眺めも良く、展望の良いレストランもあるので、もっと早く来ればよかったと思いました。クリニックから40分位です。久木野に住む患者さんに聞いたら、久木野には大きなスーパーがないので買い物は高森まで行くそうですが、久木野から高森は10分ちょっとでいけるとのこと。確かにそうなんですね。春の阿蘇はうぐいすも鳴いて気持ちいいです。まだ連休は残っています。ぜひ阿蘇に行ってみてください。リフレッシュしますよ。

  • 4月1日より医療法人トータルケアとなりました

    これまで数回お知らせしていますが、この4月1日をもちまして、当院は医療法人社団トータルケアむらかみ内科クリニックとなりました。法人化することで、さらに社会的な責任も増してきます。クリニックの体制が何か変わるということはありませんが、気持ちも新たにさらに皆様の健康と幸せのために尽力したいと思います。クリニックの理念は開業当初に掲げましたが、法人化しても進むべき道は変わりません。西洋医学と漢方をうまく組み合わせながら、皆さんの心も体も健康になっていただきたい。そういう意味でトータルケアと名付けました。

    土曜日に福岡で勉強した講演の内容は統計学(エビデンス)に基づいた治療法の話でした。いろいろな治療法がある中で本当に有効なものかどうかは数万人単位で大規模に検証して統計処理して差が出て初めて有効とされる、というものです。この手法はこの数年たいへんもてはやされて、EBM(エビエンスに基づいた医療)というふうに言われて各種治療ガイドラインなどの基礎となっています。検証するために数万人を対象とするには何年もかかります。したがって、得られた治験は必ずしも最先端ではありません。

    一方、ためしてガッテンなどで見るネタはまだガイドラインにも乗っていないような新しい治療法、というものがあります。こういう医療は玉石混交なので必ずしも優れているとは限りませんが、無視することはありません。少人数で試して効くということは、大規模臨床試験を待たずして歴然とした有効性が認められるという意味です。大規模治験をして統計処理をしないとどちらが優れているかわからないような治療法は微々たる差を科学の力で証明しているだけと考えられるからです。

    日曜の昼、健軍自衛隊前は歩行者天国となり、花見客で大変な賑わいでした

  • 聞きっぱなしの講演会

    仕事が終わったら、急いで県庁へ向かいました。熊本県が取り組んでいる糖尿病性腎症の取り組みとしての研修会です。「関係者各位・・・熊本会場か八代会場のいずれかに参加してください」というかなり強制的な文面です。仕方ないので、なんとか時間をやりくりして参加してきました。相当大きな大会議室です。スライドは遠すぎて小さくしか見えません。500人位来ている気がしました。研修内容は糖尿病内科の教授と腎臓内科の教授の講演2本立てです。

    糖尿病と腎臓病は医学の中でもすごく遅れている分野です。糖尿病はこの数年でやっと新薬が出てきて治療が進化しましたが、それまでずっと停滞していました。腎臓病に至っては未だに治療薬はなく、減塩、蛋白制限、血糖、血圧とコレステロールの治療しかありません。あとは透析を待つだけです。それほど遅れている分野で治療法がないために透析患者が増えて医療費が増大し、国の財政を圧迫するのです。

    さしたる治療法がないのにこんな研修を夜の9時まで聞かされて、結局どうするの?という感じがします。講演を聞いて我々の診療が変わるとはとても思えません。県も協力した医師会や講演した教授たちも、みんな帳面消しのような気がします。やりました、参加しました、というためだけに時間を売った感じです。日本の講演は聞くだけです。アメリカなら国が広すぎてみんなで集まることは物理的に不可能なので、インターネットを使った講演が多く、しかも最後には必ず習熟度テストがあります。そこに、講演のポイントが凝縮しているので、講演を聞かずにテストだけ受けてもいいし、テストが出来なかったらもう一度関連部分の講演を聴き直すことも出来ます。日本も、このように費用対効果の優れた講演会にしてもらいたいです。

  • AI技術を活用する時代はすぐそこ

    土曜日は鹿児島で漢方の講演に呼ばれたので行ってきました。診療が忙しいので、最近は県外での講演はほとんどお断りしているのですが、鹿児島は新幹線で1時間で行ける様になったので、土曜の診療が終わってからでも間にあいます。開業してから困るのは学会です。東京や大阪なら鹿児島と同じで土曜の午後から参加できますが、それ以外の都市ではほとんど参加不可能です。必要な点数は九州地方会でなんとかしていますが、それでも結構大変です。

    今はネット社会ですから、実際に参加しなくてもバーチャルで参加することなんて簡単なはずです。専門医に必須の講義をネット配信してもらい、参加費をクレジットカードで引き落としてもらえば、仕事の合間や深夜に受講することも出来ます。海外の学会でさえこの方法なら旅費を使わず参加できます。技術的には可能なはずなので、ぜひ実現してほしいものです。ただ、昔から学会とは名ばかりで、息抜きの小旅行という目的もありますが・・・。

    NHKニュースで見たのですが、ベテラン漁師さんが漁日誌を20年間つけていたそうです。気温、水温、天気、風向きなどと、どの漁場でなにがどれくらい捕れたという日誌です。若手の漁師にその日誌を見せてもピンとこなかったので、人工知能(AI)にそのデータを全部読み込ませたら、今日の天気と風向きならどの漁場に行ったほうがいいと教えてくれるようになったそうです。そのAIの予測をベテラン漁師さんに見せたら、そのとおりだとびっくりしていました。このように経験と勘がAI技術で伝承可能となったのは素晴らしいことです。世の中、どんどん進んでいますね。

    藤崎宮