むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 阿蘇で合宿

    九鼎会(くていかい)という九州各大学の漢方サークルの合宿が阿蘇であっています。土曜の診療後から慌ててクリニックを出発し、参加しました。私は鍼治療の講義と実習を担当します。参加してみて驚いたのは。九州各地から30〜40名ほど来ています。沖縄からも参加があります。しかも阿蘇の一ノ宮です。交通の便がいいとは言えない場所によく集まったものです。

    ここで学生さんたちが学ぶのは、漢方の基礎理論です。これは将来臨床をするときにきっと役に立ちます。西洋医学も、臨床医学だけでは発展しません。いかに基礎を固めるかが大事です。生化学、生理学、薬理学、免疫学というかんじです。そして、こういう基礎は常に発展しますから、勉強を怠ってはいけません。

    参加している学生さんたちは、九州各大学で同じ漢方に興味ある人同士ですから、夜遅くまで飲んで楽しく交流します。医者の世界で人脈はとても大事だと思います。

    健軍神社

  • 老後2000万円必要なのは小学生でもわかる

    ネットを見ていたら、とても興味深いことを知りました。車のアイドリングストップ(停車中にエンジンも止まる仕組み)はバッテリーに悪影響とのことです。アイドリングストップは燃費が向上するということで信号停止中などにエンジンも自動的に止まるのはいいのですが、これからの季節、エアコンが切れたりするとアイドリングストップは辛いものがあります。しかしそれだけではなかったのです。なんと、バッテリーの寿命を短くするため、燃費向上で得した額よりバッテリーの交換にかかる値段のほうが高いということです!それなら、暑い夏場にエアコンが切れるのも我慢してアイドリングストップに耐える必要はありません。もう一つ気になることは、最近の車はダウンサイジング(排気量が小さくなっている)の代わりに馬力を落とさないようターボエンジンがついているものがい多いです。ターボエンジンは熱を持つため、アイドリングストップでエンジンが停止するとラジエターのファンも止まってエンジンには過大な熱負荷をかけます。車に長く乗りたいなら、こんな無理をしてはいけません。車をよく見るとアイドリングストップを解除するボタンがあります。早速解除しました(乗る度に解除しないといけません)。おかげで、渋滞中にエンジンが停まったりかかったりする不快もありません。燃費が多少悪くなってもトータルで得するならアイドリングストップは解除すべきです。

    エンジンも、ガソリン車からクリーンディーゼルやハイブリッドなど燃費の良いものがいろいろ出ています。しかし、通常のガソリン車に比べてディーゼルやハイブリッドは数十万高くなります。わたしたちが通常の運転(年に1万キロ以内程度)の運転では、燃費が向上して得する額よりディーゼルやハイブリッドで値段が高くなった分のほうが大きくなります。10年乗っても元を取りません。こんなことは算数の知識があれば計算できます。

    もう一つ、最近話題の老後の資金の話。2千万円は必要とのことでしたが、政府は慌ててそれをもみ消そうとしています。ツアーガイドが富士登山しようとしている客に弁当は各自持参してくださいと言ったところ、ツアー代金を払っているのに弁当持参だと?!と言われて慌てているようなものです。持ち家がないと仮定すると、家賃で毎月7万ほどはかかるでしょう(住んでいるところでかなり変わってきます)。これに食費が毎月3万とすれば7万+3万で10万ですから、10万x12ヶ月x30年(60歳から90歳まで)で3600万円となります。年金がいくらになるかは知りませんが、このくらいは最低必要と思っていないといけないのは小学生レベルの算数で分かります。

    白い紫陽花は花の王様だと思います。大好きです!

  • 慢性腎臓病(CKD)

    慢性腎臓病をCKDと呼びます。最近は、透析患者さんの医療費問題でいかに透析になる数を減らすかが問題となっています。それは、医学的というより、財政的な問題でもあり、医療サイドはもとより県や市など行政の方から積極的に動いています。ちょっとでも腎機能が悪いとかなり脅されます。熊本でも、CKDネットワークと言って腎機能が低下してきた患者さんはかかりつけから腎臓専門医へ送る仕組みが構築されています。しかし、専門へ送られても、できることは限れています。腎臓を治す治療法はないからです。結果、血圧を下げましょうとか、コレステロールを下げましょうとか、糖尿病をちゃんと治療しましょうという話で終わりです。

    腎機能の指標としてeGFRという数値があります。お手元の採血データを見ると書いてあると思います。60以上あればいいのですが、30を切るとよくありません。ところが検診では50を切ったくらいでも脅されます。このeGFRはクレアチニンというデータと年齢、性別をもとに計算されます。したがって、クレアチニンの値が変わらなくても1つ歳を取ればその分eGFRが下がるような計算です。腎機能を正確に表してはおらず大体のところを簡単な計算で類推しただけです。当然、高齢者はクレアチニンが悪くなくても年齢を数式に入れればeGFRは悪くみえます。

    クレアチニンは腎臓が悪いと上がるのですが、筋肉量に比例します。やせ衰えた人は筋肉量が少ないためクレアチニンが低く、腎機能と関係なくeGFRがいい値になります。ということは、見せかけのeGFRを改善するためにはタンパク質を取らずに筋肉量を落とせばいいのですが、それでは本末転倒です。年をとったらただでさえ足腰弱ります。しっかり蛋白をとって筋肉を落とさないようにしましょう。当院に80歳位の通院患者さんで、腎機能が悪いと言われて腎臓病食(蛋白制限食)をとっていると言われました。クレアチニン値で1.2くらいです。eGFRにすると33くらいで悪く見えますが、全く心配ありません。ちゃんとタンパク質を摂るように指導しました。間違った栄養指導はメリットないどころか害があります。

  • ビタミンCで目を守る

    6月には夏至があります。日差しが一年で最も強烈な時期です。昼間に天気がいいと紫外線の量も半端ありません。紫外線といえば、日焼けの原因として嫌われていますが、もう一つ注意しないといけないのは目です。目に紫外線が入ると活性酸素ができて酸化されます。レンズが酸化すると白濁するため白内障になります。この時期は白内障予防に直射日光を避けるのが懸命です。有害な紫外線はガラスを通過しませんから、車の中は大丈夫です。また、サングラスでなくてもガラス製のメガネをかけていれば大丈夫です。しかし、最近はデザイン優先で小さめのメガネが多いですが、ガラス面積が小さいと周辺から紫外線が目に入ってくるためリスクになります。プラスチック製のレンズもUVカット機能がついているものもありますので、それは大丈夫です。

    この時期いくら気をつけても日差しが目に入るのは避けられません。特に、外の移動が多かったりスポーツをする場合は注意が必要です。目に入った紫外線からできる活性酸素を消去するにはビタミンCとEが必要です。目は透明性を保つため血管がありませんが、周辺の血管から栄養分だけは流れてくるため、高濃度にビタミンCとEをとっておけばきちんと目に行き届きます。私は毎日水素吸入で酸化防止をしますが、その際できる水素水で目を洗います。水素の力で目の活性酸素を消去するためです。

    緑内障は白内障と違って眼圧が上がる病気ですが、目の中を流れる房水という水分の流れがわるくなったものです。眼圧が上がるのは水の通り道が狭くなったか、房水の粘度が上がってどろどろしているために流れが悪くなったと考えられます。粘度が上がるのはストレスや酸化が関係していると考えられます(三石理論)。そこで、緑内障の場合もビタミンCとEをしっかりとっておく必要があります。また、酸化を避けるためタバコは吸わないこと、ブルーライト(スマホやテレビ)の長時間暴露を避けることは当然必要です。

    桜ノ馬場城彩苑

  • 一生食べていける職業は?

    どんな不況でも自分の腕一本で食べていける職業はなにか考えたことがありますか?医者もある程度は不況に強く、腕一本で食べていけると思うのですが、内科医は薬がないと治療できないし、外科医は手術室などの設備や麻酔科医、介助してくれる看護師さんなどの手伝いがないと腕を発揮できません。私の弟子入りした漢方の師匠(御船の牟田先生)は、床屋(美容師)はそうだといわれていました。ハサミさえあれば仕事できるし、どんな不況でもみんな髪は伸びるからです。

    今は割と景気もよく就職率がいいため腕に職をつけるという発想は少ないかもしれませんが、2020東京オリンピックが終われば一気に経済は冷えて来ると言われています。もう1年しか残されていませんが、そのあとは腕がないと食べていけないと思います。さて、どんな仕事が良いでしょう。今日、たけしの家庭の医学を見ていたら、日本人の身体3大不調の特集でしたが、1.腰痛、2.肩こり、3.不眠でした。ということは、みんな困っている腰痛と肩こりを治せる腕があれば、一生食べるに困ることはないでしょう。これらを治す職業は整形外科医とは限りません。整体師、鍼灸師、マッサージ師、リハビリ(理学療法士)などいろいろあると思います。

    ただ、こういう職業は、国家資格をとったらめでたく開業というわけにはいきません。独り立ちするには、その道で際立って腕のいい師匠について腰痛のプロ、肩こりのプロになるまで修行しないといけません。ただ、いったんそのレベルに達したら、一生モノだと、今日TVを見て確信しました。