むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 話をよく聞く姿勢

    多くの人には連休中に薬が切れないように処方日数を調整していたので、今日はそれほど混み合わないかと思っていました。ところが蓋を開けると朝から夕方まで本当にトイレに行く間もないほど混み合いました。症例すべてに集中して短時間で適切な処方ができるようずっと気合を入れていました。おかげで120名の外来が夕方6時20分ぐらいには終えることができました。この人数は、正月などの休日当番医でも経験しない人数です。「変わりないのでいつもどおりでいいです」と簡潔診察に協力いただいた方が何名もおられました。ありがとうございます。

    気持ちでは焦っていても、表情に出すと患者さんは診察のときに聞きたいと思っていたことも聞きづらくなるので、あくまでも表情はゆっくり話を聞きますよ、というふうに心がけています。ある調査によると、多くの医者は患者さんの話が長くなりそうだと、わずか2−3分で話を切り上げたがる。もし患者さんの話を最後まで聞いても、プラス3分以内で済むことが多いらしいです。私はこのデータを信じてできるだけ患者さんが言いたいことを最後まで話せるように、聞く姿勢をみせる努力をしています。

    訪問診療で、お年寄りにもこの姿勢で望むのですが、あちらは暇を持て余して、おしゃべり相手が欲しい。でも、ヘルパーさんたちは忙しそうだからあまり話し相手にならない。そこに、何でも聞きましょう的な私の訪問があると、延々喋りだして止まらなくなる方もおられます。以前はそれも最後まで聞いていましたが、最近は訪問診療の患者数も多くて一人に時間をかけすぎるとあとのスケジュールが狂ってしまいます。それでも、可能な限り時間をさいて話を聞くようにしています。