むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 即行即止の大切さ

    毎年いま今ごろは自動車税の季節です。コンビニでも払えるのでたいした面倒でもないのになかなか面倒な感じで支払いまで何日もかかってしまいます。どうせ払うのだからさっさと払えばいいのに、なんとなく現金が手元から離れるのが嫌だという心理だと思います。実は、お金は社会の潤滑油で、手元においていては死に金です。預金が趣味というのもお金を生かしていません。お金を生かすにはここぞというときに思い切って使うことです。そうすると、いったん離れたお金は、社会を巡って、結果的に自分に帰ってきます。利子がついて返ってくることが多いので、それこそお金を生かしているということになります。

    恩返しという言葉を進化させて、恩送りという言葉があります。これは、誰からか手助けしてもらって、その人がとても恵まれている人だったら、直接恩返しをすることはないかもしれないのですが自分が受けた恩を他の恵まれない人に送ることはできます。恩を循環させる行為が恩送りです。これは、やろうと思ったら誰にでもできること。見返りを求めず行うことで、自然と社会をグルっと回って自分に帰ってきますから。どんどん人にいいことをしてあげればいいと思います。

    話は戻りますが、税金を払うとか、取引先に代金を支払うという行為は心理的に遅らせたいものです。しかし、それでは相手も気持ちよくありません。どうせ払うのだから、最速で振り込むと、取引先は喜ぶし、その会社とのいい関係が強固になります。支払い以外にも、今日すればいいのに明日以降に回してしまうことはよくあります。そういう後回しがだんだん溜まってくると、生活にも歪みが出て、何かしら悪いことが起こります。締切ギリギリにあわてて怪我をするとか、大事な取引をミスするとか、いろいろです。今日できることは今日する。即行こそ成功の近道です。

    また、だめだと思ったらすぐやめるのも大事です。傷口が小さいうちにやめないと、損失額はどんどん大きくなります。例えばタバコ。検診で気管支炎とかレントゲンで小さいけど怪しい影があると言われたら、すぐにでも禁煙すべきです。しばらく様子を見るという態度をとると、いずれ手術不可能な進行した肺がんが見つかったりします。これはだめだと思ったときすぐにやめる。即止というのも成功の秘訣です。

    クリニック近くの麦畑 だいぶ実ってきました 麦秋と言います