むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 認知症予防の話

    認知症の予防や進展抑制になにかいいサプリはないかとよく尋ねられます。認知症治療薬はいくつか保険収載されていますが、あまり効果を実感できません。症状が進んでしまう前に予防するのがいいのは間違いないと思います。

    まず、気をつけないといけないのは血圧、血糖、コレステロールです。動脈硬化が進むと脳の血流が悪くなるので認知症に悪影響となります。脳梗塞を起こすと一気に認知症が進みます。脳梗塞を起こしたことに気づかないような小さな梗塞がたまたまMRIを撮るとみつかることがあります。ラクナ梗塞といいます。これは糖やコレステロールをしっかり管理すれば予防できるので、甘いもの、肉の脂、塩分などに気をつけるのは言うまでもないことです。さらには、アルミの摂取を避けるべきです。アルミ鍋とアルミ箔に注意。テフロン加工された鍋もコーティングの下はたいていアルミです。アルミ箔を落とし蓋にして料理する人がいますが、認知症の予防の観点からはおすすめできません。

    では、とったほうがいいものはなにか。まず、レシチン。脳の神経伝達物質アセチルコリンの材料です。大豆レシチンと卵黄レシチンがあります。食材ならもちろん大豆と卵。しっかり食べましょう。次にオメガ3という良質の油。魚に多く含まれます。イワシやサバなどを毎日食べるといいのですが、グリルで焼いたら油が酸化するのと、油は網から下に落ちてしまいます。一番オススメはサバ缶です。サバ缶は缶詰にしたあと酸素に触れずに加熱してあるので良質の油を含みます。大事なのは汁の部分。ここに大量のオメガ3が含まれます。捨てずに味噌汁の出汁などとして使いましょう。