むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 雨の日曜、イオンモールは大混雑

    このところ、日曜にWEB講演会の予定が入ることが多く、今日も朝から3つの講演を同時に聴講しました。一つは漢方で口腔乾燥の話。2つ目は統合医療のセミナー、3つ目は心不全治療薬の講演会。3つとも面白くて興味ある話なので、聴き逃がせませんが3つとも音を出すと、わけがわからなくなるので、今日は漢方をメインに勉強して統合医療と心不全の講演はスライドを見ながら面白そうなところだけ聞きました。すごく勉強になりました。雨の日曜で、特に外出の予定もなく充実したスタートです。

    昼過ぎに3つとも講演が終了したので、午後はいつものようにスポーツジムに行きました。ちょうど新生活応援セールみたいな時期で、イオンモールはむちゃくちゃ混んでいました。モールに入るための渋滞が今まで4年ぐらいのうちでマックスひどかったです。私は裏技で渋滞を避けてモールに入り、ジムで5キロランニングし、温泉とサウナでさっと汗を流したあと、せっかくなのでクレアの中に入ってみましたが、人の多いこと。無印なんか、レジに並んだ人の長蛇の列が店の外まで達しそうな勢いです。私は並ぶのが嫌いなので、すぐに買い物はあきらめて帰宅しました。

    並ぶのが嫌いなのは私の常です。学会などで東京に行くと、レストランなどどこに行っても人の列です。熊本でもアミュプラザがオープンしたときはどの店もすごく並んでいました。私は美味しいと評判の店に並ぶくらいなら、全然人の並んでいない不人気店でいいです。ただ本当は、人が並んでいないけど絶品という穴場探しが大好きです。

  • タクシーは呼んでもこない!

    開業して地元で長年仕事をしていると、幼なじみの情報も入ってきます。今日は幼稚園時代からの友達と中学時代のクラスメートと久しぶりに会食をしました。同級生というのは何も気を使わずワイワイ話せるので貴重な存在です。幸いなことに、50年以上の古い付き合いの友人でいまだに時々あってご飯を食べたりする人が5人ぐらいいます。親友とよばれる人は一人でもいれば十分と言われます。それが、5人もいると言うのはなんと幸せなことでしょうか。幼なじみだけでなく、開業してから仕事関係で付き合い始めた薬品卸の所長さんもたまたま同じ年で、卒業した学校は別ですが、今では親友みたいにざっくばらんに話せます。

    こういう付き合いはいいものですが、女性ではたまに仲がこじれた話を聞きます。LINE既読スルーされたとか、そんなところから長年の友達付き合いがピリオドとなるみたいです。診察中にそんなストレスの話を聞くことがあります。男性はそういうところは少ないような気がします。

    話は変わって、タクシーが全然来ない!夕方会合に行こうとしても配車できませんと断られます。タクシーを呼ぶアプリで試しに呼び出しをしても、数分後にメールで配車できませんと言われる。患者さんに聞くと、免許を返納して車がなくなったので、病院通いもタクシーを使わないといけないけど、呼んでもこない。結局息子を呼んで送ってもらった、とかよく聞きます。なんでこんな世の中になったのでしょう。コロナでタクシー会社がたくさん潰れたり業務縮小、リストラをしたので、いざ景気が回復しても運転手さんがいない。人手不足はどの業界でも著しく、お客さんがたくさんいても働けるスタッフがいないために会社が潰れる話をよく聞きます。医療、介護業界も例外ではありません。大変な時代になりました。

  • 春の花が咲き始めました

    すごくいい天気で温かい一日でした。昼に往診に出かけた際には暑くてクーラーを入れました。自宅では、この好天気の恩恵で布団も干したかったのですが、仕事に出るのは暗い時間で帰宅するのも日が暮れているので外に出していくわけにはいきません。そこで仕方ないので室内に干して仕事に行って帰ったら、布団はふっくらと乾燥していました。やっぱり温かいとちがいますね。クリニック近くにコブシの花が満開です。コブシは漢字で辛夷と書きます。漢方で葛根湯加川芎辛夷とか辛夷清肺湯という処方があります、辛夷(こぶし:シンイ)は鼻炎に効く生薬です。花粉症の季節に鼻炎に効く辛夷の花が咲くなんて、面白いですね。

    辛夷清肺湯は、市販ではチクナインという商品名で手に入ります。ネーミングの通り蓄膿症の薬です。アレルギー性鼻炎がひどくなると副鼻腔に感染を起こして鼻の横(頬)や目頭付近に痛みを感じるようになります。頭蓋骨を軽く叩いてみて響いて痛むときはほぼ間違いなく副鼻腔炎です。耳鼻科に行くと抗生剤を出されますが、治りにくいときは何ヶ月も抗生剤を変えながら投与されます。当院では辛夷清肺湯をベースに入れながら抗生剤を使います。炎症が取れたら、漢方だけしばらく続けておくと再発予防になるため、慢性鼻炎でしょっちゅう副鼻腔炎になる人にとっては辛夷清肺湯はとても有用な処方です。

    辛夷とハクモクレン(白木蓮)はそっくりなので私には区別がつきません。たぶんモクレンのほうが花が大きいような気がします。似た花といえば、ボタン(牡丹)とシャクヤク(芍薬)もそっくりです。ただ、牡丹は木で少し大きく、芍薬は草で小さめです。どちらも根っこが漢方薬になります。漢方で瘀血(おけつ)という血液の循環の滞りを治してくれるので女性向けの処方の特効薬となります。

    満開のコブシ 佐土原にて

  • 韓ドラを見て人生を考える

    毎日ご飯を食べながらとか寝る前とか10分20分のスキマ時間にネットフリックスで韓ドラを見ています。ちょっとずつしか進まないので、1話見るのに1週間かかったりします。それでも、気がつくと今見ている「サムダルリへようこそ」というドラマが最終回にたどり着きました。韓ドラには起承転結みたいなストーリー展開のパタンがあり、最後の2話くらいは本当に盛り上がります。まるで花火大会の最後の方でバンバン乱れ打ちするようにストーリーが展開して終わります。私はサスペンスとか暴力ものは見ないので、いつもハッピーエンドです。最終回あたりは10分見て続きはまた明日、というわけにはいきません。最終回は気分よく一気に見ないともったいない。

    このドラマで終始一貫して投げかけられたのは、「人のために自分のしたいことを後回しにして人生後悔しないか」というテーマです。家族のため、恋人のため、夫や妻のために自分の仕事やしたいことを我慢している人は多いと思います。そんな人生でいいのですか?人生短いので年を取ってから後悔しないように生きませんか。30歳なら30歳、40歳なら40歳でその時にしかできないことがあります。後回しにして、結局諦める事にならないようにしたい。自分に夢、やりたいことがあれば、隠したり黙っていないで公言してこんなことがしたいんです、と言って、行動に移そう。そんなテーマで、主人公やその家族や友人たちの人生をドラマで見せてくれました。とても考えさせられるドラマでした。

    韓ドラには人生輪廻して何度でもやりなおすストーリーが良くあります。あるあるの定番なのですが、こちらでは先程書いた「やりたいことは我慢せずやろう」の反対のストーリーが多い気がします。例えば前の人生で家族をかえりみず仕事や出世のために打ち込んだ挙げ句、死ぬときに自分の一生は何だったんだろう、仕事ばっかりして家族を幸せにできなかった、と後悔する。そして、生まれ変わった来世では仕事より家族の幸せを人生の最大の目標にする。どちらも自分の一生はこれで良かったのかと後で後悔するかもしれないし、満足して一生を終えるかもしれない。価値観は人によって違うし、今世でのテーマも人により違うはず。後悔するかしないかなんて最後までわからないのだから、今日できることを頑張るしかない。そして、やりたいことはやってみる。自分のためだけでなく人のためにも働く。それしかないような気がします。

  • 講演会は恩送り

    暖かくカラッと晴れた素晴らしい日曜日でした。朝から布団を干したり洗濯をしたり日曜にしかできないことがいろいろできました。それだけではもったいないので、南阿蘇までドライブにいきました。せっかくの天気なので見晴らしの良いグリンピア南阿蘇に行きました。ここは外輪山の山腹にあり、露天風呂からは阿蘇の盆地を見下ろす絶景です。眼の前には五岳が見えます。阿蘇の温泉で私の知る限りここが絶景ナンバーワンです。阿蘇から戻ってきたら今度は週末のルーチンでスポーツジムに行き、5キロランと筋トレをしました。温泉は阿蘇で満喫したばかりだったので、ジムのあとはさっと汗を流す程度で帰ってきました。

    今週と来週に漢方の講演を頼まれています。今週の分はスライドも仕上がっており、準備万端ですが、来週の分がまだ完成していません。今から大急ぎで仕上げます。講演の準備は相当な時間がかかります。いくらかの講師謝礼をもらうのですが、確定申告をしてみると半分は税金で消えてしまうので時給にしたら全然割が合いません。それはともかく、私も若い時漢方を教えてもらって勉強する機会があったので今があります。その恩返しと思って精一杯講演させていただきます。

    恩返しで思い出しましたが、恩返しはなにかしてもらった相手にお返しをするイメージです。鶴の恩返しみたいな双方向の矢印の関係です。私の場合、漢方を教えてもらった先生に対する恩をこれから勉強する先生に送るので矢印は別の方向へ向きます。これを恩送りと言うそうです。世の中、恩返しのチャンスは少なく恩送りのほうが多いと思われます。もらった恩を返しもせず、他の人に送りもしないで私利私欲だけに走ると、一時的には儲かったように思うかもしれませんが、長続きしません。恩を送ると、巡り巡って子や孫の代で戻って来るそうです。「むかしお父さんにお世話になっていました」と言ってくれる人と出会ったことはありませんか。

    グリンピア南阿蘇からの眺望(右から根子岳、高岳、中岳 烏帽子岳)