むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 子ども大学くまもと

    昨日に引き続き、インフルエンザはかなり少なくなっています。その代わりに胃腸症状の患者さんが増えている印象です。感染性胃腸炎の典型的な症状は嘔吐と下痢ですが、今来院されている患者さんの多くは「ムカムカする」や「嘔吐した」と訴えるケースがほとんどで、「下痢をした」という人はあまりいません。この場合、胃腸炎ではなく胃炎の症状に近いと考えます。当院ではこのような消化器症状に対して、黄連解毒湯半夏瀉心湯を用います。また、発熱を伴う場合には葛根湯を併用します。西洋薬の胃薬や吐き気止めは症状を一時的に緩和する可能性はありますが、原因そのものを改善するには漢方薬の方が効果的だと思っています。

    先日、成人の日にTKUの「医療大百科」というミニ番組に出演しましたが、うっかり放送を見逃してしまいました。その時間、玉名の温泉に向かっていた頃に放映されたようです。何名かの患者さんから「見ましたよ」とお声をかけていただきましたが、お恥ずかしい・・。この番組はそのうちWEB配信される予定ですので、確認でき次第、改めてご案内するかもしれません。

    今日は「子ども大学くまもと」を運営されている田尻学長さんたちが当院にご挨拶に来られました。田尻学長は、慈恵病院で「コウノトリのゆりかご」を運営されていた元師長さんで、とても愛情深いお人柄が皆に尊敬されています。来たる3月2日(日)に第3回講義が開催される予定で、申し込みがスタートしたそうです。当院はスポンサーとして応援しておりますので、興味のある方はぜひ大学の公式ホームページをご覧ください。詳しくはこちら

  • 久しぶりに玉名に行きました

    去年の年末で水春のスポーツジムを退会し、今年のテーマはいろんな新しいことに挑戦することです。この5年間は、会費がもったいないと感じて土日はほとんどジムに行き、併設の温泉に通う生活だったため、それ以外どこにも出かけない日々でした。今年に入り、温泉も毎週違うところに出かけたり、イオンモール以外のお店に何年ぶりかで足を運ぶようになり、おかげで刺激の多い毎日を過ごしています。昨日、ブログに玉名駅前のクレイ屋さんMELSについて書きました。久しぶりに店主夫婦のことを思い出し、今日は玉名まで行ってみました。

    運良くお店が開いており、「お久しぶりです」と声をかけて入ったら、店主さんが覚えていてくれました。店の奥からご主人も出てきてくださり、1時間ほど椅子に座り込んでお話をしました。目当ての「乾燥肌に良いクレイ」を相談すると、フランス産の「ブルーモンモリオナイト」というクレイを勧めてくれました。顔に泥パックのように使うのが一般的ですが、店主さんによると入浴剤代わりにお風呂に入れても良いそうです。早速、今晩試してみようと思います。

    せっかく玉名に出かけたので、久しぶりに玉名温泉「つかさの湯」に行きました。ここは子どもが小さかった頃によく来ていたので、10年ぶりくらいでしょうか、懐かしかったです。昔はバイキング形式のレストランがあり、家族で利用するのが楽しみでしたが、現在は通常のレストラン形式に変わっていました。少し残念。玉名温泉は湧き出す温泉の量が相当多いらしく、大きなお風呂が源泉かけ流しとなっており、とても気持ちいいお湯です。

    帰りには玉名ラーメン「天琴」に立ち寄りました。私の両親が玉名出身なので、子どもの頃はよく玉名に遊びに行っていましたが、玉名ラーメンが有名になったのは最近の話ですね。このあたりのラーメン屋さんは昔からありましたが、今はどのお店も行列ができて驚いています。天琴は2–3年ぶりに訪れましたが、本当に美味しかったです。スープまで一滴残らず飲み干しました。私の小さいころの玉名の食べ物で美味しかったなーと思い出すのはラーメンではなくうなぎのせいろ蒸しです。どの店だったか思い出しませんが、本当に美味しかった!

    そういえば、今日は朝から近所でどんどやがありました。竹が焼けてバンバンと弾ける音は邪気を払う縁起物。寒かったですが、火の近くは暖かかったです。そして今日は成人の日。法的には成人は18歳からとなり、お祝いは20歳の人たちが対象となるため、今は成人式と言わずに「二十歳の記念式典」というそうです。なんだか紛らわしくて面倒な話ですね。

    9:00組立中。10:00ほぼ完成。10:45ほぼ燃えた。10:30頃点火したみたい。肝心なところを見損ないました。(うちから5分なのに・・)

  • 冬を快適に過ごす秘訣は家の断熱性能

    冷えてきましたね。熊本市内でも雪が舞っていました。積雪はめったにありませんが、万が一積もると通勤路が麻痺してしまう可能性があります。私の場合、最悪の場合でも歩いて通勤できる距離なので問題はありませんが、滑らない靴を用意しておかないと危険です。登山靴で対応できるとは思いますが、そんな事態にならないことを祈りたいですね。ニュースでは東北や北陸地方の積雪が話題になっていますが、雪かきや屋根の雪下ろしなど、日常生活に支障が出る大変さは、九州育ちの私たちにはなかなか想像がつきません。

    寒冷地の家は、高気密高断熱構造が基本です。南極の昭和基地はミサワホームが建設したと聞いたことがあります。これは、ミサワホームが高断熱構造の先駆的ノウハウをもっていたことを物語っています。これまで日本の住宅メーカが海外に進出することは少なく、逆にカナディアンホームとかスエーデンホームなどは日本に入ってきているのを見ると、やはり寒い地方の高断熱住宅の性能がいかに従来の日本建築より優れているかわかります。しかし最近では、日本の住宅メーカーも海外市場での展開を進めています。積水ハウスや大和ハウスがその代表例です。海外展開の理由の一つは、国内市場が人口減少で縮小するためですが、最近の日本の住宅技術が世界でも通用するレベルに達していることの証明でもあると思います。高気密高断熱住宅は寒冷地だけでなく、砂漠などの暑いところでも高く評価されています。

    若い人たちは、正月に実家に帰ったら寒くて寒くて、といいます。親世代の住んでいる家と、子ども世代の住んでいる家の断熱性能が桁違いに差があるのです。寒いときにお風呂やトイレでヒートショックが原因となる心臓発作のリスクが高まるため、家全体を暖める設計が望ましいです。そのためにも、高気密高断熱住宅の普及が重要だと感じます。

  • 治りが悪いインフルエンザの背景について

    年が明けて早1週間、今日は七草粥の日でした。皆さん、食べましたか?私は七草は入れず、冷蔵庫にあったネギやチンゲン菜などを使って、中華風のおかゆを作って食べました。本来、七草粥はお正月にごちそうを食べすぎたお腹を休める意味があるそうです。昔、実家でセキセイインコを飼っていた時、田んぼのあぜ道でハコベを摘んできてインコに与えていました。実がついていると特に喜んで食べていたのを思い出します。そのため、私にとって七草粥はどこか鳥の餌を連想させるようなイメージがあります。

    さて、相変わらずインフルエンザの患者さんは多いですが、年末に比べるとやや落ち着いてきました。ただ、明日から学校が再開するため、再度流行が拡大しないか心配です。ただし、年末からの爆発的な流行で、多くの方がすでに感染したのではないかと思います。

    この冬のインフルエンザで特に気になるのは、タミフルを使用しても熱が下がらず、咳や痰がひどい状態が続くケースや、一度軽快した後にぶり返して熱が出るなどの長引く症状です。当院では、こうした場合に毎回説明していますが、インフルエンザは気管支炎に移行しやすく、長引くことがあるということです。

    気管支炎になってしまうと、タミフルは効果を発揮しません。黄色い痰が出ている場合は、抗生物質の出番です。最近は風邪に抗生剤を使わないという風潮がありますが、その影響で病状が悪化して長引いている患者さんをよく見かけます。

    「インフルエンザ」という名称がつくものには、ウイルス性のインフルエンザと、インフルエンザ桿菌という細菌が関与するものの2種類があります。インフルエンザ桿菌(細菌)は、かつてインフルエンザの病原体と誤解されて命名されましたが、実際にはウイルス感染に引き続いて気管支炎や肺炎を引き起こす細菌です。そのため、インフルエンザはウイルス性の風邪症状に始まり、その後細菌感染を引き起こしやすいということが昔から知られています。

    そのため、タミフル(抗ウイルス薬)を使用しても期待通りの効果が得られない場合は、細菌感染の合併を考慮し、必要に応じて抗生剤を適切に使用することが重要です。

    久木野の道の駅

  • 老けない習慣

    多くの人が今日から仕事始めで忙しいと読んで、今日は患者さんも少なめで、来るとしたら発熱患者さんが多いだろうと予想していました。予想通り、一日を通して割とのんびりで、ほとんどが発熱患者さんでした。インフルエンザとすぐに診断できる人が大半ですが、なかにはちょっと悩ましい所見の人もいます。タミフルを出すか、抗生剤などで治療するか考えます。情報収集と、理屈と、確率の問題です。

    昨日、久しぶりに本屋さんをブラブラして、クリニックの待合に置く雑誌をいくつか購入しました。一つはTarzanの「間違いだらけの健康常識」という雑誌です。だいたい読み終わりました。私はその道(ヘルスケア)のプロですから、こういう雑誌に書いてあることはほとんど知っているのですが、よくまとまっていると思いました。ロビーの本棚に置きますので、待ち時間にでもお読みください。なかでも私が面白いと思った記事は、スイカに含まれるシトルリンというアミノ酸の話題です。シトルリンとアルギニンというアミノ酸は一酸化窒素(NO)産生の原料となる大切な栄養素です。NOは血管内皮から産生されて血管を拡張するため血流改善、血圧降下、動脈硬化抑制、脳梗塞抑制、運動パフォーマンス向上、男性機能改善など様々なメリットがあります。私はアメリカに留学中にこのNOが救急病態にいかに関与しているかを研究していました。アルギニン・シトルリンはアンチエイジングの観点からも非常に重要な栄養素であり、私も毎日サプリメントで摂取しています。

    もう一冊買ってきたのは「老けない人の習慣、ぜんぶ集めました」という本です。患者さんを見ていると、60歳を過ぎた頃から老けている人と全然年がわからないくらい若々しい人に分かれてきます。この若々しくしている人はどういう生活習慣をしているのか、全部真似することはできなくてもとりあえず体にいいんじゃないかということをいろいろ集めてみたという趣旨です。こちらもあと1日で読み終わるので近日中にロビーに置きたいと思います。ご期待ください。

    超足が伸びた