むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 院内ネットワークの充実とセキュリティー強化をしました

    コロナのワクチン接種が始まってから、ずっと問い合わせの電話が鳴りっぱなしで、患者さんの容態などの報告の連絡が取りづらくなっていました。そこで、この度、回線を充実させ、できるだけ外線が話し中にならないように電話工事をしてもらいました。そして、院内全体にPHS回線の電波が届くようにアンテナを設置してもらいました。思っていたより遥かに素晴らしいできあがりで、病院の機能性もワンランク上がった感じがします。

    そして、その工事と同時にしてもらったのが、院内のパソコンのセキュリティー対策です。最近はハッカーなどが企業や病院のサーバーに入ってきて、データ(個人情報)を盗んだり、ウイルスを仕込んでコンピュータを動かなくし、復旧してほしければお金を払えという身代金要求のようなデジタル犯罪が横行しているそうです。そういったデジタル攻撃に対して、病院として電子カルテなどの情報を保護し、患者さんにも安心して通院していただけるよう、国際基準のセキュリティー対策装置を設置しました。いずれもNTTの最新の機器です。

    全部合わせると軽自動車が買えるような金額でしたが、個人経営の開業医から医療法人としての経営責任や社会的な責任もありますので、コロナ禍で設備投資も大変な時代なのですが、今回は前向きに行動することにしました。本日より稼働しています。

  • おかげさまで4周年

    むらかみ内科クリニックは9月1日で4周年を迎えました。熊本地震の年にオープンし、多くの患者さんに育てられて今ここにあります。受付も看護師さんたちも開業当初からずっと頑張ってくれています。外来がメインでやっていますが、訪問診療もかなり増えてきました。もうほとんど手一杯なのですが、頼まれれば、できる限り対応したいと思っています。また、みなし訪問看護ステーションもやっていますので、訪問看護でも多くの患者さんに対応しています。訪問診療(医師が訪問)だけでは十分お世話ができない場合、訪問看護(看護師が訪問)で服薬管理、自宅での健康管理のお手伝いなどきめ細かいサービスを行っています。当院の診療の幅も随分広がってきました。

    一時期、心療内科の患者さんが多すぎて予約を絞っていたのですが、最近はコロナの影響もあり不眠やうつなどのメンタルとめまい、動悸などの体調不良が急増していますので、できるだけ迅速な対応を心がけています。患者さんの健康と幸せを追求するのが当院の理念のその1です。それを実行するには私の力だけでは叶いません。スタッフ全員の気持ちが一つにならなければ最高のサービスは提供できません。

    そこで、私がこの4年間心がけてきたことは、スタッフの幸せの追求です。仕事は楽しくやってほしいし、家庭もうまくやってほしい。そのために、残業は最小限に、給料やボーナスは精一杯高く。また、忙しい職場なので、各自の負担が限界に達する前に十分な人数を雇用すること。できていない点は今後の課題ですが、5年目は更に働きやすい環境を実現し、幸せあふれるスタッフが患者さん全員に元気をおすそ分けできるような職場にしたいと思っています。

    夕陽に輝く入道雲。クリニック駐車場にて。広角で撮っているので小さく見えますが、巨大です。下の方は猛烈な雷雨。レーダーで調べたら雲仙の東側です。

  • 訪問診療にできること

    朝NHKを見ていたら訪問診療の話をしていました。コロナ禍で病院や老人ホームは面会謝絶となっているところがほとんどです。そんな中、いよいよ最期を迎える際に家族が面会できないと、とても心残りとなります。そこで、在宅医療という選択があるという話題でした。取材されたご家族はガン末期で、病院に入院して家族と面会もできない状態を憂い、がん治療に見切りをつけて在宅医療に切り替えたという話でした。やっぱり家はいいね、と言っていたそうです。誰もがそれを望むと思います。

    訪問診療では、このような末期状態での看取りをすることができます。当院でもこの半年だけでも数名の看取りをしてきました。皆さん、住み慣れた家庭で家族に囲まれて穏やかな最期を迎えられます。病院で見る最期とはかなり違ったものです。在宅でも、点滴や酸素療法はできますので、ある程度病院にいるときと同じような治療を継続できます。できないのは、レントゲンやCTなどの検査、人工呼吸などです。しかし、末期状態でそういう検査や高度医療はあまり必要としないことがほとんどです。

    では、訪問診療で理想の最期を迎えるにはどのような点に気をつけたらいいかを教えしましょう。まず一番が、覚悟を決めることです。急変したからといって救急車を呼んだりしたら元の木阿弥です。家で過ごせることの幸せを十分感じなければうまくいきません。また、医者だけでなく、看護師さん、介護士さん、理学療法士さんなどいろんな職種の人達が家庭に入りサポートするため、ご家庭に人の出入りが多くなります。それを嫌がっては在宅医療がスムーズにいきません。大事なのは信頼できる事業所と契約を結んで、あとは訪問医療チームと家族みんなで一丸となって患者さんを支える気持ちが必要なのです。もちろん当院では訪問診療、訪問看護、往診などのご相談にのっています。

  • トータルケア1周年

    この4月1日で当院が個人経営から医療法人になって1周年となります。なんだか、すでに何年もたった気がしますが、まだ1歳でした。そして、クリニックがオープンしてから3年半です。また、本日、当院の診察券番号10000が出ました!皆様に支持されての1万人です。ありがとうございます。それから、この4月から当院には新しいスタッフが入ります。ますます医療体制を充実させ、通常の外来診療と訪問診療、さらに訪問看護と皆さんのお役に立つクリニックにしたいと思います。

    世は新コロで大変です。不安と恐怖で皆さん鬱みたいになっています。当院は内科クリニックですが、心療内科もやっているため、血圧の患者さんでもニュースばかり見て睡眠が悪くなったとか、動悸がするようになったとか、いろんな訴えがあります。どんな困ったことでも対応しています。なかには、いくつもの病院にかかるのは感染のリスクもあるので、皮膚科の軟膏とか眼科の点眼、整形の鎮痛剤や湿布地などもついでに処方してほしいという場合、できる限りお答えしています。それが、当院の法人名「トータルケア」だからです。

    法人2年目にあたっての抱負ですが、これから数年は苦難の年です。世の中の常識がガラリと変わると思われます。経済的にも精神的にも世界中が苦しい時代を迎えます。しかし、それはエンドレスではありません。いつかきっと苦難は終わり飛躍する時が来ます。飛躍の前には一旦膝を曲げてかがみます。今はその時です。ここで、新しい時代に向けてエネルギーを貯め、世の変化に負けないように自分たちも変化します。熊本地震を経験した私たちです。大丈夫です。

    熊本城稲荷

  • 待ち時間対策について

    土曜日は平日来れない患者さんでいっぱいになります。平日より多少待ち時間が長くなることがありますが、ご了承ください。最近は、平日でも100人近い患者さんにご来院いただいているので、それくらいの人数はスムーズに対応できるようにシステムづくりに取り組んでいます。血圧の薬などを定期的にもらうだけという場合、治療がうまく行っているか、副作用がないかなどをすばやくチェックして処方箋をお渡ししています。処方に追加や変更なくいつもの通りの薬でいい場合、クイック診察も行っています。ご希望の方は受付にお伝え下さい。この度、待合室に自動血圧計を導入しましたので、血圧手帳を持参していない場合、できるだけ待合時間中に血圧をお測りください。通常の治療以外に相談事がある場合は、処方がいつもどおりでも時間がかかりますので、クイック診察には該当しません。

    漢方や心療内科も標榜している関係で、なかには非常に長いお話をされる患者さんもおられます。深刻な悩みなので、短時間に切り上げることも出来ません。できるだけしっかりとお話を聞きたいと思っています。そのためにあとの患者さんには待ち時間が増えてしまい、申し訳なく思います。その対策としては、心療内科の新患さんには順番を前後してお待ちいただくことをご了承いただいています。その間に再診の患者さんを優先的に診察しています。

    通常心療内科はどの病院も1ヶ月待ちです。しかし、患者さんにとって見れば、ストレスや不安でいても立ってもいられない、いますぐ見てほしいという人が大勢いらっしゃいます。当院でも、私の時間が取れる限り対応したいと思っていますが、全部が全部対応できるとは限りません。特に、躁うつ病や統合失調症、小中学生の不登校などは心療内科の域を超えていますので、精神科の受診をおすすめしています。