むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • WEB講演をしました

    金曜日はなぜかわかりませんが相当患者さんの来院があり、昼の訪問診療を合わせると120名を超えました。駐車場も満車状態で、カルテの山が私の横にちらちら見えると気持ちは焦るのですが、お一人お一人いろんな悩みや相談で来られているので、精一杯の時間を取りながら診察しました。とはいえ、一人あたりの時間には限りがあり、相当待ったのにもう終わり?と思われたなら、すいませんでした。診察時のお話はさることながら、私の知識と経験とアイディアは処方箋1枚の中に込められていますので、その薬を飲んでいただいて、困った症状が少しでも快方に向かってくれれば診察時間が十分取れなくても許してもらえるかと思っています。逆に、じっくり診察して、たくさん検査しても変な処方をされると治るものも治りませんから、私としてはその処方内容に精魂を込めているつもりです。

    そんなわけで、相当忙しい一日で、最後の患者さんが6時半でした。実はその後7時半からWEB講演を頼まれていたので、大急ぎで帰宅して、自宅のパソコンから漢方関係の講演を40分ほどしました。今回の講演の内容は、「漢方は女性を救う」ということで、女性の悩みをいかに漢方で治療するかということについて話しました。また、後半ではコロナ後遺症の治療法について漢方のみならず、西洋薬を併用したハイブリッド治療の経験について紹介しました。講演のあとで、福岡の大学でコロナ後遺症を診ている先生からは、面白い内容だからぜひ論文にしてほしいと言われましたが、忙しすぎて論文を書く暇はないですね〜。

    これだけ毎日忙しいと、朝から晩までよく集中力が続くな、と思うことでしょう。実はわたしは昼休みに往診に出ているので全く休みなしに働いているのですが、往診時にスタッフが車を運転してくれれば、10分くらい昼寝できます。それがなくても可能な限り5分でも目をつぶって頭を休めます。最近、往診用に電気自動車の日産さくらを買ったのですが、ものすごく静かで心地よく身も心も休まります。このおかげで午後もMAXがんばれています。

  • NHKで「東洋医学の力」やってました

    雨模様ですが、春分の日ですね。当院も休診となります。訪問診療だけは予定通り回ります。祝日の前だからか、月曜日は夕方も遅い時間になり大勢の患者さんが一斉に来院され、かなり混雑してしまいました。最後の患者さんが7時をまわったのは開院以来初めてのことです。お待ちいただいた患者さん方には大変ご迷惑をおかけしました。休み前に薬が切れたとか、熱が出たとか、皆さん事情があるので仕方ありません。季節の変わり目で自律神経も乱れやすいのだろうと思いますが、めまいがするとか急に血圧が上がったという患者さんも目立ちます。

    私はほとんど家でTVを見ることはないのですが、朝からふと新聞のTV欄を見たら、夕方7時半からNHKで東洋医学の力という番組があることに気づきました。これは見ないと、と思っていたら、思いのほか診療が長引いて仕事が終わったのが番組の始まる7時半でした。帳簿付けなどの残務があったのですが、とりあえず車に乗ってTVをつけたらやってました。熊大薬学部から東京理科大の教授になった磯浜先生が五苓散の作用について話していました。彼がアメリカのサンアントニオに留学していた時、彼の家に遊びに行き、留学先の教授から歓迎のホームパーティーをしていただいた思い出があります。

    番組では漢方、鍼灸、ヨガなどの話がありましたが、番組後半では起立性調節障害の漢方治療についてドキュメンタリー風に紹介していました。私もたくさん見ていますが、当院ではゆっくり検査する時間はないので血圧を測ったり採血をする程度で、あとは生活についての話を聞いたりストレスなどの背景を聞くことで漢方薬を処方しています。もちろん有効率は100%ではありませんが、朝起きて学校に行けるようになったという話を聞くと嬉しくなります。

  • 特定健診や入学時健診はどうぞお早めに

    このところ、難しい症例がたくさん来られるので、ひとりひとりの診察に時間がかかってしまいます。なかにはコロナ後遺症でかなり長いこと苦しんでいるとか、外国人の方とか、他の病院にかかっているけど一向に改善しないので、漢方などの治療法はないのか相談、とかいろいろあります。昨日は、胸が苦しい、と言って来られて、心電図を取ると急性心筋梗塞でした。すぐに救急車を呼んで日赤に搬送してもらいました。別の方は、パニック発作でいてもたってもおられないような状態になり、助けを求めてこられました。いろんな症状で患者さんから助けを求められるので、一例一例気を抜く暇もありません。朝から日が暮れるまでずっと真剣勝負です。

    そんな中で、今日は医師国家試験の合格発表でした。うちの子は東京で今年医学部を卒業して国家試験だったのですが、無事合格しました(祝)。嬉しいことこの上ないです。早く臨床経験を積んで患者さんの悩みを解決できる立派なドクターになってもらいたいです。当分は関東の研修施設で修行が続きますので、当院に手伝いに来てくれる日は10年以上先だと思います。それまで、私自身も過労で体を壊さないように気をつけながら、バリバリ働きたいと思っています。

    さて、3月も後半に入りました。お手元に特定健診のクーポンがあれば3月いっぱいで使ってください。新年度のクーポンは新たに届くと思います。学校や国試に合格した人や就職が決まった人たちの入学時健診や雇用時健診も毎日行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

     

  • フクロウ体質を治す

    宣伝していないのに最近良く来院されるのが起立性調節障害の患者さん。ほとんど中高生で、朝起きれないというもの。血圧を測ってみると100を切っている人がほとんどです。朝、お母さんがどんなに怒鳴っても起きてこない。その結果、学校に遅刻したり昼から登校というパタンです。これは、本人が怠けているからではなく、本当に体が動かないのです。従って怒っても治りません。

    漢方の世界では、フクロウ体質といい、夜ふかしで朝起きられない生活リズムです。夜、勉強していたり、携帯でいつまでもゲームやYouTubeをやめられず1時2時まで起きているという睡眠障害もいます。まずは、睡眠薬を使ってもいいので夜早く眠れる習慣をつけることが大切です。実は、フクロウ体質を治す漢方治療があり、久留米大学の漢方外来ではフクロウ外来という専門外来があり、何ヶ月待ちの状態です。その担当教授と飲んだことがあるのですが、熊本からも久留米まで患者が来るけど、熊本の患者さんは熊本で見てください、と頼まれました。

    熊本でフクロウ専門外来なんてありません。漢方外来をやっているところも数えるほどしかありません。その中でもフクロウ体質の治療をしますというところは当院ぐらいしかないようです。私も、フクロウ体質にそれほど精通しているわけではないのですが、結構皆さん起きられるようになります。私ではなく漢方のおかげです。

    一度咲き終わったランの枝から新しい花がどんどん咲き始めました。凄い!

  • 家庭血圧を測りましょう

    夕方、仕事帰りに西の空を見たら金星と木星が大接近していました。昨日までは双子星みたいに並んでるな、という程度でしたが、今日はぶつかりそうなくらい接近していて、乱視の私の目にはほとんど1つの星のように見えました!大天体ショー。ワクワクしますね。でも、見えたのは夕方数時間だけで、まもなく西の空に沈んでいきました。さて、昨日の外来は比較的少なめでのんびりした一日でしたが、今日は打って変わって朝から夕方までずっと多く、忙しい一日でした。

    通常、患者さんが多くても、大半は血圧の薬などをぱっと出して終わるような短時間で済む患者さんで、さほど待ち時間は伸びないのですが、今日は不思議と朝から次から次へと難しい相談が連続し、ぱっと薬を出しておしまい、とはいきませんでした。季節柄、転職したとか、卒業したとか、今度引っ越します、みたいな挨拶も長くなります。今年は花粉の飛散が多いので、花粉症の薬や点眼をついでにほしいという患者さんも多かったです。そして、今日もコロナ後遺症の方が結構たくさん来院されました。コロナワクチンで肩や首の痛みがひどく、鍼灸院に行ったら当院を勧められたという方もおられました。皆さん、長いこと苦しんでおられるので、一日も早く元気になっていただきたく、持てるだけのアイディアを処方箋に込めました。昨日書いたとおり漢方は入手困難ですが、手に入る処方を駆使して出しています。

    ところで、血圧の薬を取りに来る患者さんで、診察の時に血圧を測ってもらえませんかという方がおられます。リクエストが有れば測りますが、原則は血圧コントロールは家庭血圧を重視する事になっています。病院で測ると高いという場合が多く、その数値を信じて薬を調節すると、日頃下がりすぎる場合があります。家庭血圧がない場合、待合にある自動血圧計で測っていただくと診察時間の短縮になります。この季節、厚着されているとセーターなど脱がないと測れないので、血圧を測るまでに相当時間をロスします。その時間があればもうひとり診察できますので、ぜひ家庭血圧のメモを持参してください。ご協力よろしくお願いします。