むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 気温の変化に体調管理しましょう

    良い天気ですごく暑くなりました。10月も半ばで冷房をガンガンかけるなんて、滅多にないことではないでしょうか。天気予報では来週には涼しくなりそうなので、急に冷え込んで体調を壊さないようにしないといけませんね。犬の散歩をするとどこからともなく金木犀の香りがしてきます。天然の芳香剤。なんて良い香りでしょう。そして金木犀は一体何のためにあんなに良い香りを辺り一面に放っているのでしょう?不思議です。金木犀の気持ちはわかりませんが、私も自然と別に誰のためともなく、周りの人をハッピーにできたら良いなと思います。

    ところで先日宅急便でうちに大型のTVが届きました。しかも代引きで約9万円。そんな現金うちにはないし、そもそも頼んでいない。妻にも確認しましたが、頼んでいない。おかしいので受け取らずに引き取ってもらいました。後で調べたら、送り付け詐欺みたいです。送り付け詐欺といえば、毛蟹などを宅急便で送りつけて代金を取ると言うのは聞いたことありますが、まさかTVを送りつけてくるとは驚きです。そんな現金をさっと払う人が世の中にいるのだろうかと思います。皆さんも身に覚えのないものが送られてきたら注意しましょう。。。ただ、自分がしばらく前に通販(Amazonなど)で注文したのが品切れとかで発送まで時間がたって忘れてしまっている場合があります。そういったうっかりにも気をつけましょうね。

    さて、昨日夕食に近所の中華料理を食べにいきました。中国人が経営する小さな店です。食べ終わって、帰ろうとしたとき、レジ横に冷凍庫があり、冷凍餃子を売ってあったのでみていたら「それ、さっきお客さんが食べたやつ、美味しかったでしょ」と言われました。何と、さっき食べたのは冷凍餃子だったのか、と思いましたが、逆に正直に種明かしをしてくれるのは素晴らしい。もちろん買って帰りました。今日昼ごはんに茹でて食べたら、まさに店で食べた味!すごく美味しい。ありがたい!

    真ん中は神戸タワー。工事中でカバーされています。

  • 秋のアレルギーシーズン

    雲一つ無い日本晴れの下で一斉に稲刈りが始まりました。黄金に輝く今年の田んぼは豊作のようです。九州は台風の被害も少なく、良い一年だったと思います。ところで、与祝という言葉をご存知でしょうか?日本古来の風習で、まだ田植えをする前から今年の豊作を祝うというものです。桜の花見の宴がその与祝に相当すると聞いたことがあります。つまり、春のうちから今年も大豊作でした、ありがとうございますと神様にお礼を言うわけです。すると、現実は後からついてきて、予想した通りの豊作になると言うものです。これを応用すれば、子供の受験の願掛けをするときに、神様、どうかうちの子が大学に合格しますように、と祈るのではなく、「神様、ありがとうございます、お陰様でうちの子は大学に合格できました」と先にお礼を言うわけです。この手法はソフトバンクの孫社長もやっているそうです。新しいプロジェクトを始める時はリアルにそれが実現した状況を想像しながら先にお祝いをすると言うもの。いかにリアルに成功した姿を想像できるかが勝敗の決め手のようです。

    さて、その稲刈りシーズンは秋の花粉症(アレルギー)シーズンでもあります。鼻水鼻づまり、咳、喘息などが悪化する季節です。実際には稲が悪いわけではなく、この時期の雑草などが悪さをするようです。当院では抗ヒスタミンなどの西洋薬に漢方薬を併用することが多いですが、もう一つ忘れてならないのが栄養療法です。花粉症などのアレルギー性鼻炎はビタミンDが驚異的に効きます。私も長年悩んでいたと言うのにしばらくビタミンDを飲んだだけですっかり他の薬がいらないレベル(ほとんど治癒)になりました。

    日本のメーカーで近所の薬局で手に入るビタミンDは1粒1000単位(IU)のものが多いです。しかし、花粉症を治すには一日5000IUから2万IUくらいの量が必要となります。そこでおすすめはiHerbやAmazonでアメリカ製のビタミンD3を検索し、一粒5000か10000IUのものを買ってください。大体360粒入りで千円ぐらいです。これを一日5千から1万IUで開始して、改善しないときは1週間単位で増量してください。症状が軽くなってきたら逆に減らしていって、ぎりぎり症状が出ない量まで落としても結構です。私の場合1万5千単位まで増量したらすっかり改善したため今は5千単位を週に2回飲むだけです。

  • インフルワクチンと帯状疱疹ワクチン受付中

    最近は、帯状疱疹になった患者さんが激増しています。もともと体力が弱ったときに出ると言われていましたが、今どんどん増えているのはコロナワクチンの影響で免疫力が弱ったのではないかと言われています。いちど帯状疱疹になると、その後の後遺症として神経痛が長引く場合があり、とてもつらい思いをされることがあります。全例ではないのですが、なってしまえばかなり日常生活に影響するため、予防できることは予防したいところです。以前は、一度帯状疱疹をしたらその免疫は一生モノなので2度とかかることはないと言われていました。しかし、最近は抗ウイルス薬が使えるため、十分な免疫を獲得するまえに薬で治ってしまいます。その結果、2回3回と帯状疱疹を繰り返すようです。今は、帯状疱疹ワクチンが出ているため、かなり予防することができます。打ったほうがいいかわからないという場合、遠慮なくご相談ください。

    また、現在インフルエンザワクチンが始まっています。例年だと開始してまもなくその年の割当本数があっという間に予約で一杯になるのですが、今年はワクチンを増産したそうで、まだ予約枠に若干の余裕があるようです。それでも、悠長に月が変わってから、などと思っていると在庫がなくなる場合がありますので、予約はお早めにお願いします。電話予約で結構です。

    一方、オミクロン対応のコロナワクチンが一般にも始まったとニュースで見ました。当院では今回のコロナワクチンは取り扱いません。理由はいろいろあるのですが、連日100名近い外来患者さんが来院される中でインフルワクチンとコロナワクチンを同時に取り扱うと業務が煩雑になりすぎて間違いが起こると大変だから、というものです。ご不便をおかけしますがご了承ください。

  • 言葉はなくとも気持ちは伝わる

    昼はカラッとした快晴で暑くなりました。先日から気温が下がって長袖の人が多かったですが、私はまだ半袖です。午後の診察では室温は26Cで、思わずエアコンを入れてしまいました。あと数日気温が上がるようですが、来週からはまた一段と涼しくなりそうです。朝晩快適なので、最近は徒歩通勤しています。往復でちょうど1万歩になります。いい運動です。一つだけ問題は、通勤で車を使えば10分ですが歩けば35分かかります。片道25分、往復で50分のロスをします。私にとって1分が貴重なので、本当は車でさっと行くべきなのですが、健康は他の何より大切なので、その50分を自分への投資と思って使っています。

    歩いて通勤するときはもちろんボーと歩くわけではありません。家を出る前にYouTubeのコンテンツをダウンロードして、イヤホンで聞きながら歩きます。そうすることで、自宅で見る暇がなかったYouTubeを聞けるので、一石二鳥です。韓国ドラマを歩きながら見れたらもっといいのですが、さすがに画像を見たり字幕を読むことは不可能です。一方、犬の散歩をするときは何も聞かず、散歩に集中します。なぜなら、散歩中は私とゴンの無言のコミュニケーションの場だからです。ゴンは散歩中何も言いませんが、好きな電柱とか草むらで鼻をクンクンして楽しそうにしています。それを、リードを通して私に伝えてくるので、楽しいかい?とまた無言で返してあげます。以心伝心です。もし、こちらがYouTubeなどを聞きながらリードだけ引っ張って歩くならゴンとのコミュニケーションはないままに単に運動させて終わりとなります。満足度がぜんぜん違うと思います。

    子育て中の親も同じでしょう。赤ちゃんは何も言いませんが気持ちは伝わります。楽しいこと、嫌なことなどを伝えてきますが、もしベビーカーを押しながらお父さんやお母さんが携帯に夢中になっていたらどうでしょう。赤ちゃんの気持は全然伝わりません。言葉はなくても心は通じる。第6感ともいいますが、誰もがもっているものです。それを、携帯などにとらわれてアンテナを張っていないと何も受け取れないのは当然です。

  • 香りを飛ばさず調理する方法

    シャープのヘルシオ・ホットクックという自動調理鍋がすごいという話は以前書きました。読んでいない人のために簡単に書くと、材料を入れてスイッチを押すと自動調理してくれるので、あとはほったらかしでいいのです。例えば、カレーを作るとき、普通なら玉ねぎを炒めて・・・と手順を踏むのですが、ホットクックでは鍋に肉、じゃがいも、玉ねぎ、カレールーなど全部入れて水を少々入れてスイッチを入れるだけ。自動調理できるメニューは内蔵メモリ−にたくさんあるけど、ないものは携帯アプリからダウンロードして鍋に追加できます。それで、全部の材料を入れてほったらかしでどんなカレーができるかというと、むちゃくちゃ美味しい。肉じゃがでもふろふき大根でもなんでもできます。

    しかし夏になり、そういった熱々のものをあまり食べなかったので、最近出番がないな−と思っていました。するとヘルシオを使いこなしている妻が、味噌汁でもゆで卵でも自分で作るより美味しくできるというので、試してみました。味噌汁なんて、さっと作れるのでわざわざ自動調理する必要ないと思っていましたが、間違いでした!出来上がりの旨さが全然違います。どうしてこんなに味が違うのか、ひとくち食べてすぐわかりました。ホットクックは無水調理ができる密閉なべで、湯気さえもあまり出ません。そこで、味噌汁のだし(カツオなど)の香りがまったく空中に飛ばずに味噌汁に残っているのです。料亭で大量の鰹節を惜しげもなく投入したようなだしの効いた味噌汁が削り節パックを半分くらい入れただけで味わえます。

    こういう香り成分は揮発性が高く、アロマのように空中にとんでしまい、抜けるのがはやいのです。漢方薬(煎じ薬)も蓋を開けて煮詰めると桂皮(シナモン)などは香りが飛んでしまいます。私が以前働いていた桜十字病院では煎じ薬も処方していたのですが、患者さんが自宅で鍋で煎じると香りが飛んでしまうので、病院の中で中国から輸入した漢方薬を煎じる専用の圧力鍋をつかって代行で煎じていました。これを使うと、シナモンなどの香りも飛ばずにとても香り豊かな漢方薬ができていました。ヘルシオと同じ理屈です。 

    神戸南京町