むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 秋のアレルギーシーズン

    雲一つ無い日本晴れの下で一斉に稲刈りが始まりました。黄金に輝く今年の田んぼは豊作のようです。九州は台風の被害も少なく、良い一年だったと思います。ところで、与祝という言葉をご存知でしょうか?日本古来の風習で、まだ田植えをする前から今年の豊作を祝うというものです。桜の花見の宴がその与祝に相当すると聞いたことがあります。つまり、春のうちから今年も大豊作でした、ありがとうございますと神様にお礼を言うわけです。すると、現実は後からついてきて、予想した通りの豊作になると言うものです。これを応用すれば、子供の受験の願掛けをするときに、神様、どうかうちの子が大学に合格しますように、と祈るのではなく、「神様、ありがとうございます、お陰様でうちの子は大学に合格できました」と先にお礼を言うわけです。この手法はソフトバンクの孫社長もやっているそうです。新しいプロジェクトを始める時はリアルにそれが実現した状況を想像しながら先にお祝いをすると言うもの。いかにリアルに成功した姿を想像できるかが勝敗の決め手のようです。

    さて、その稲刈りシーズンは秋の花粉症(アレルギー)シーズンでもあります。鼻水鼻づまり、咳、喘息などが悪化する季節です。実際には稲が悪いわけではなく、この時期の雑草などが悪さをするようです。当院では抗ヒスタミンなどの西洋薬に漢方薬を併用することが多いですが、もう一つ忘れてならないのが栄養療法です。花粉症などのアレルギー性鼻炎はビタミンDが驚異的に効きます。私も長年悩んでいたと言うのにしばらくビタミンDを飲んだだけですっかり他の薬がいらないレベル(ほとんど治癒)になりました。

    日本のメーカーで近所の薬局で手に入るビタミンDは1粒1000単位(IU)のものが多いです。しかし、花粉症を治すには一日5000IUから2万IUくらいの量が必要となります。そこでおすすめはiHerbやAmazonでアメリカ製のビタミンD3を検索し、一粒5000か10000IUのものを買ってください。大体360粒入りで千円ぐらいです。これを一日5千から1万IUで開始して、改善しないときは1週間単位で増量してください。症状が軽くなってきたら逆に減らしていって、ぎりぎり症状が出ない量まで落としても結構です。私の場合1万5千単位まで増量したらすっかり改善したため今は5千単位を週に2回飲むだけです。