むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 子供の不調を治す

    10月に入りましたが、昼は30Cを超えてまだまだ暑いです。外で仕事やスポーツをするとまだ熱中症の危険があります。水分補給するときは塩分とマグネシウムを取りましょう。汗でミネラルを失うと血圧が下がって立ちくらみがしたり、筋肉がつったように痙攣したりします。ちょうど今日の日経新聞の週末折込の別冊にマグネシウムの特集がありました。よくまとまっていました。

    立ちくらみで思い出しましたが、当院は小児科はないのにやたら小中学生のめまい立ちくらみ、朝起きれないという患者さんが来られます。今日だけでも4−5人来ました。みなさん共通して朝の血圧は低め。そして夜寝付きが悪かったりして夜ふかし気味で朝の目覚めが悪い。多くの場合、起立性調節障害という診断になります。漢方が飲めるなら苓桂朮甘湯と補中益気湯を飲んでもらいます。血圧があまりに低いときは起床時に血圧をあげるメトリジンを併用することもあります。漢方が飲めれば、割と皆さん元気になって学校に行けるようになります。

    他の疾患ですが、毎日のように頭痛がひどくて学校に行けないという慢性頭痛。中高生の女子が多いですが、こういう頭痛体質は当帰芍薬散を使うと良くなることが多いです。鎮痛剤乱用頭痛になっている場合は抑肝散を併用します。朝からお腹が痛くて下痢などで学校に行けないというお子さんは過敏性腸のことが多いです。桂枝加芍薬湯や小建中湯をベースに治療します。そして、このような学校に行けていない生徒さんたちにはストレスや発達の問題が背景にあることが多いので、エビリファイという子供さんに使える安定剤をほんのちょっと入れることで多くの場合症状が緩和します。