むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 漢方で咳を止める2

    天気予報で寒くなると言っていたのに寒くなりませんでした。私は冬用の布団を出して寝たのですが、暑くて寝苦しかったです。明日の朝はもう少し涼しくなるのでしょうか?さて、仕事のはなしですが、インフルエンザのワクチンが始まっています。通常の診察に加えて特定健診とかワクチンの業務が加わるとかなり時間がかかります。最近は訪問診療を合わせると連日100名前後の診察となっており、駐車場も一杯で待ち時間が長めとなっており、ご迷惑をおかけしています。混み合っても、発熱患者さんは待合には入りませんので安心してください。

    一方、咳の患者さんは人にうつすような疾患でない場合が多々あります。コロナも隔離解除となった10日すぎでは感染力はありませんから咳をしていても周りの人はさほど心配しなくていいと思います。また季節柄、喘息シーズンですから、アレルギーで咳が出る場合があります。咳が止まらないため職場でも肩身が狭く、体調は悪くないけど休職したいとか、そのような相談もあります。働けるのにひと目を気にして働かないのは社会的損失だと思います。

    そういうわけで、できるだけ咳が止まるように処方に工夫をしています。通常、リン酸コデインとかフスコデ、メジコンなどの西洋薬の咳止めは中枢性といって脳の咳反射を抑制します。一方、漢方の麦門冬湯は気道を潤して咳を止めます。その他柴朴湯、麻杏甘石湯、五虎湯、竹筎温胆湯など様々な作用機序を持つ咳止め系漢方をその人の病態ごとに選んで処方しています。