むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • パソコン好きです

    いつも、このブログはMacbookで書いています。Macbookはとても使いやすく、性能も高いし、画面もきれいなのでラップトップマシンでは最高だと思います。しかし、値段がそれなりに高いのでしょっちゅう買い換えることはできません。私は、WEB講演会をいくつも同時に見るので、家庭にはZOOMやTeamsが使えればいいという端末をいくつも用意しています。こういうWeb会議や講演会に参加するにはMacbookは良すぎる感じがします。そこで、とても重宝しているのがAcerのChromebookです。ChromebookとはマックでもWindowsでもなくGoogleがWebやYouTubeなどを見るのに特化した軽くて速いOSを開発し、廉価パソコンとして世に出しているものです。学校でのパソコンの授業でも使われていると聞きます。

    私のChromebookは3万円台だったと思いますが、YouTubeもAmazonPrimeビデオもNetflixも満足いくレベルで視聴できます。画面もきれいだし音も満足。唯一、キーボードが悪くてブログを書いたりするのはちょっと難ありです。しかし、Webと動画に関してはコスパ最高なので、Chromebookすごい!と感動しきりです。そこで、ちょっといい値段のChromebookはどんなもんだろうと思い、ASUSのChromebookを買ってみました。インテルのCore i5を使っているスグレモノ。使ってびっくり、いままでのAcerもすごく良かったのですが、その何倍も速くてきれいでキーボードも良くて、言うことなし。ついに私のブログ用のMacbookに対抗できるレベルのお手頃ラップトップが出てきたと感動です。

    ここに私が書いたAcerとASUSという2つのパソコンメーカーをご存知でしょうか?なにそれ?という人も多いかもしれません。どちらも台湾のパソコンメーカーです。日本製の半額以下で素晴らしい性能です。ほかにもLenovoはもとIBMですが今は中国です。Androidのギャラクシーで有名なSamsung(サムソン)は韓国です。日本のパソコンメーカーは完全に世界から取り残されており、全く買う気がしません。日本製が一番と思っている人は30年ぐらい遅れています。ひげ剃りはブラウン、万年筆はモンブラン、掃除機はダイソン、車はベンツ、時計はロレックスなどなど一流をいちど知ると日本製のレベルが分かります。

  • 心臓検診班会議の副委員長になりました

    毎年一学期中に小中高校生の心臓検診を行なっています。熊本市の事業で医師会のヘルスケアセンターが会場です。実際には学校に入学時、内科健診で心電図を取りますが、それを全部チェックして精密検査に回すのが仕事です。精査では心エコーや運動負荷心電図の検査を行います。今日は今年度の全事業が終了し、成果の報告会でした。

    もうこの会に参加して8年は経った気がします。気がつけば結構な年月です。今日は新しい年度の検診班の委員長決めがあったのですが、年の功で副委員長を仰せつかりました。私などはそれほど心臓健診で見つかる先天性心疾患について詳しい訳ではないのですが、皆さんのお役に立つならと、お引き受けしました。しっかり勉強して、学生さんたちの健康のために頑張りたいと思います。

    さて、クリニックの診察室には3ヶ月カレンダーを貼っているのですが、すでに10、11、12月で年末が見えてきました。今年は3年ぶりに忘年会ができるのか、というのがいろんなところで話題になります。できるなら久しぶりにみんなで楽しく食事をしたいものです。お酒といえば、私の最近のお気に入りはAsahiの低アルコール(0.5%)ビールのビアリーです。今、黒いビアリーと白いビアリーがあるのですが、白の方がクラフトビールっぽくて好きです。ところが、なぜか黒ばかり店頭に並び、白は滅多に売ってないのです。今日Asahiで働いている患者さんに聞いたら黒の方が売れるからだとのこと。なんでだろう、絶対白の方が美味しいのに、と思ったところでした。みなさんはどちらがお好みですか?

  • 漢方で咳を止める2

    天気予報で寒くなると言っていたのに寒くなりませんでした。私は冬用の布団を出して寝たのですが、暑くて寝苦しかったです。明日の朝はもう少し涼しくなるのでしょうか?さて、仕事のはなしですが、インフルエンザのワクチンが始まっています。通常の診察に加えて特定健診とかワクチンの業務が加わるとかなり時間がかかります。最近は訪問診療を合わせると連日100名前後の診察となっており、駐車場も一杯で待ち時間が長めとなっており、ご迷惑をおかけしています。混み合っても、発熱患者さんは待合には入りませんので安心してください。

    一方、咳の患者さんは人にうつすような疾患でない場合が多々あります。コロナも隔離解除となった10日すぎでは感染力はありませんから咳をしていても周りの人はさほど心配しなくていいと思います。また季節柄、喘息シーズンですから、アレルギーで咳が出る場合があります。咳が止まらないため職場でも肩身が狭く、体調は悪くないけど休職したいとか、そのような相談もあります。働けるのにひと目を気にして働かないのは社会的損失だと思います。

    そういうわけで、できるだけ咳が止まるように処方に工夫をしています。通常、リン酸コデインとかフスコデ、メジコンなどの西洋薬の咳止めは中枢性といって脳の咳反射を抑制します。一方、漢方の麦門冬湯は気道を潤して咳を止めます。その他柴朴湯、麻杏甘石湯、五虎湯、竹筎温胆湯など様々な作用機序を持つ咳止め系漢方をその人の病態ごとに選んで処方しています。

  • 秋の咳を治す漢方

    町内会ではまだ回覧板を使っていますが、熊本はどこも同じでしょうか?うちは今年上半期が班長だったので、回覧板を回す係でした。特にたいした仕事でもなく、こんなこと何年やっても構わないのですが、半年交代なので、次の方に回覧板セットを回しました。唯一面倒なのが、町内会費を集めて、公民館に収めること。これはそれほど簡単ではありません。何度行っても不在の家もあります。やっと全世帯の町内会費を集めたのですが、今度は公民館に週末は人がいないので、平日しか納付できません。仕方ないので、今日は昼休みに大急ぎで公民館まで行ってきました。東京ではこんな面倒なことしてないよね、と思って聞いてみたところ、LINEをつかっているとのこと。そうだよねー、みんな働いているし、生活スタイルはバラバラだし、回覧板なんてまわす暇ないし、LINEで十分です。コストもかかりません。

    さて、今日は一日雨でしたが、それほど冷え込まず快適な涼しさでした。院内は蒸し暑くエアコンを入れていましたが、換気のため開けている窓から湿った空気がどんどん入ってくるのでエアコンが結露してしまいました。天気予報によると明日朝からは10度くらいまで冷え込むとのこと。季節が急に進みそうです。油断せず暖かくして過ごしたいものです。

    昨日は陰虚の話を書きました。水分不足による体調不良です。当院ではコロナ後遺症をたくさんみています。これまでオミクロン(第7波)は夏を中心としていました。秋に入って咳の治療法がこれまで半夏厚朴湯や柴朴湯がベースでしたが、今の咳は麦門冬湯がベースになってきました。乾燥しやすい秋の咳は気道を潤すことで改善しやすくなります。わたしはそこに五虎湯を合わせて使うことで咳止め効果を増強しています。季節が変わることで治療法も微妙に変わってくるのは漢方ならではです。

     

  • 秋冬は乾燥の季節

    週末、いかが過ごされましたか?日曜は雨が降りそうであまり行楽日和ではなかったですが、こういうときこそ混雑しないから私はドライブなどをすることが多いです。しかし、このところコロナが落ち着き、観光もいっきに動き始めたようで、交通機関は混雑しているし、レストランもどこに行ってもお客さんが多くて待ち時間が長くなっています。やっと経済が回り始めたという意味では悪いことではないのですが、混雑するのはあまり嬉しいことではありませんね。というわけで、この週末私は遠出はせずに、いつものようにジムで5キロランニングし、その後温泉でゆっくり汗を流してきました。私にとっての週末のルーチンです。これなしでは1週間の疲れが抜けないので、次の週の仕事に影響すると思います。

    先程から外は雨が降り出しました。カラカラに乾燥した空気に潤いがもどって、なんとなくホッとする雨です。秋冬は空気が乾燥しますが、乾燥肌の体質の人はこの季節肌もカサカサになって痒くなったりします。外から保湿クリームなどを塗るのもいいですが、漢方では体の内側から潤す治療法を取ります。水分量が減ることを漢方では陰虚といいます。陰というのが水分のことで、陰が虚しているということです。漢方ではこの陰を血と水に分けます。だいたいイメージできると思いますが、赤い体液が血で透明な体液が水です。そこで、陰虚といっても血を補って治療する場合と水を補って治療する場合があります。

    血を補う(補血)の代表処方は四物湯です。これを基本骨格として派生した十全大補湯のほうがよく使われます。体のかゆみには当帰飲子が代表処方ですが、わたしは先の四物湯に体表の熱を取る黄連解毒湯をあわせた温清飲をよくつかいます。一方、水を補う補陰の処方としては麦門冬湯や滋陰降火湯などが使われます。これらの処方はコロナ後遺症などで咳が長引いたときにも気道を潤して咳を止める効果を発揮します。

    ホテルの日本庭園