むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 最近多い中高生の患者さんたち

    しばらくはコロナの後遺症の患者さんも各地から殺到して相当忙しい日々が続いていましたが、このところコロナも落ち着き、後遺症で悩んでいる人もずいぶん減ってきました。それでも、阿蘇や天草、八代など熊本の各地から後遺症で来院されます。たいていは2−3ヶ月経過し、近くの病院で咳止めや解熱剤などをもらっているけど治らないという症例です。私も後遺症をたくさん見ましたが、西洋薬ではほとんど太刀打ちできないと思います。しかし、漢方を通常の風邪より多めに組み合わせることでかなり治せています。なかには、単なる後遺症ではなくコロナ感染をきっかけに鬱になったり不安神経症や自律神経失調を合併している人も多く、心療内科的アプローチがないと治せない場合も多々見受けられます。当院では、心療内科は予約制になっており、現在のところ待ちが1ヶ月程度となっていますが、コロナ後遺症で鬱や自律神経失調になった場合、通常の内科扱いで素早く診察しています。

    コロナ後遺症が減ってきた代わりに最近良く来院されるのが中高生の睡眠障害。夜寝付きが悪く朝起きが苦手。多くは午前中の授業には間に合わず昼から登校していると言った患者さん。血圧が低く午前中は体が動かない。起立性調節障害の診断になることが多いのですが、多くの小児科ではあまり専門にしているところがないみたいです。私も専門というわけではないのですが、漢方で結構朝起きられるようになり、なんとか出席日数が足りたとか言っていただけているので、ダメ元でも漢方を飲んでみようという場合はご協力します。

    似たような疾患で、中高生が朝から学校に行こうとするとお腹が痛くなってトイレに籠ってしまい、結局1限目に間に合わず遅刻するというもの。これは過敏性腸の場合が多いです。生徒さんがストレスを自覚している場合もありますが、全く自覚していない場合も多々あります。それでも土日はどうもないのに学校の日の朝だけお腹が痛くなったり下痢するというのは心身症的なので、小児でも使えるたぐいの安定剤を併用して治療しています。この場合、漢方だけではなく、漢方と西洋薬の併用となります。中西医結合です。

    神戸のモアイ?