むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ダイエット漢方について

    穏やかな秋晴れの祝日でした。いかが過ごされましたか?私は昨日も書いたとおり、訪問診療は通常通りだったので、朝からいつものように出勤して往診のカルテを準備しました。実際に患者さん宅を回るのは昼からなので、午前中は少し時間がありました。せっかくの行楽日和なので、いつものように南阿蘇までドライブして温泉で汗を流しました。その帰りに、モーニングをやっている喫茶店を見つけたので立ち寄りました。今まで何十回と久木野の温泉に行っていたのにこの店には気づきませんでした。喫茶店からは阿蘇の雄大な景色を見ながらトースト、コーヒー、ベーコンエッグ、サラダのモーニングセットで500円でした!素晴らしい。このロケーション、窓際に座らせてもらうだけでも贅沢です。阿蘇山は今日も穏やかでした。

    今日は、ダイエットの漢方処方について書いておこうと思います。有名なのは防風通聖散ですが、この処方は下剤を含むため人によってはお腹がぐるぐるになり飲めないと言われます。私も一日1包以上飲むとお腹の調子が悪く不快なため食欲不振となりました。結果痩せることができましたが、気分はあまり良くありませんでした。逆に、便秘気味の人はこの処方で快調になり、結果的にもっと食べられるようになって痩せられないということもあります。また、防風通聖散は内容が複雑で生薬に対してアレルギーを起こして肝障害が出る場合があるので、漢方だから安全と思い込まないようにしないといけません。

    私がよく処方するのは越婢加朮湯と大柴胡湯(去大黄)です。この組み合わせは牧野健二皮膚科の牧野先生に教えてもらったものですが、結構ききます。しかし、このような漢方を飲むだけで痩せられると思うと大間違いです。まずは炭水化物を減らすこと。これが基本です。痩せたいという人の多くがパン好き、麺好き、果物好きです。これらをやめないと痩せられるはずはありません。もちろん運動の習慣も必要です。とにかく楽して痩せられると思ってはいけません。目標に向かって努力あるのみです。