むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • コロナの後遺症を漢方で治す

    ほぼ1週間降り続いた雨がやっと上がり、日が差してきました。夏にも長雨がありましたが、日がさすとこんなにも心が晴れるのかと思います。今週は雨のせいか頭痛の患者さんも多かったし、血圧が上がった人も多かったです。やはり人も自然の一部ですから、気温や天気に左右されます。世はコロナがひと段落して人の移動が多くなって来ました。夕方など交通渋滞はコロナ前を思い出す混みようです。ちょうど紅葉の季節となり、秋の行楽シーズンですから、観光地も久しぶりに賑わいを取り戻すことでしょう。野外の観光地が混むのは特に心配ないと思いますが、空港や飛行機、長距離バスなどは今しばらく注意が必要かと思います。

    日曜は東洋医学会(WEB)なのですが、コロナの漢方治療をテーマに掲げて計画されていました。ところが、このところの急速な患者数の減少から、学会の僅か数日前に、テーマをポストコロナ(コロナ後)の漢方、後遺症の漢方治療、無症状感染者の発症予防などをテーマにするという、大転換となりました。これも、リアル学会でないので会場の垂れ幕などの準備はいらないし、プログラムもPDFで作ってメールで送るだけなので、直前に変更するという大胆なことが可能となっています。時代は変わったなとつくづく感じます。

    当院でも、コロナ感染後の後遺症の治療を何人かやっています。倦怠感は人参をベースとした処方で改善しますが、中には相当重症で治療に難渋している方もいます。長引く咳は肺陰虚と考えて治療しますが、これもすぐ治る場合と、相当長引く場合があります。心筋炎で不整脈、動悸の場合、炙甘草湯をベースに治療します。いずれも試行錯誤ですが、西洋薬では太刀打ちできないとおもってがんばっています。