むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • どんどん国際化している

    気温がかなり上がって来ました。診察室は冷房を入れて頭を冷やさないと、オーバーヒートしそうです。周りのナースをみると、半袖の人もいればカーディガンを羽織っている人もいる。暑いのか寒いのか、人それぞれ感じ方は違うようです。そういえば、今日訪問診療したお年よりも、まだベッドサイドにストーブがついていました。私にしてみれば暑くてたまらないのですが、冷え性の人はまだ寒いのでしょう。高齢者は不思議と暑さに強く、真夏の熱中症になりそうな時期にも冷房をつけずに過ごしている人が多く見られます。暑く感じなくても体から水分が蒸発しますから、脱水になったり熱中症になります。まだ4月ですが、すでに熱中症が報告されています。みなさんも気をつけましょう。

    昨日取り掛かった心電図判読は思った以上にはかどり、今朝方には全部終了しました。800枚以上あると思っていましたが、もう一度カウントしたら450枚くらいでした。どうりで1晩で読み終わったわけです。ただ、熱中して作業したので、中国語、韓国語の勉強が少し遅れ気味です。今日はベトナム人が診察に来ました。さすがにベトナム語まで勉強するのは難しいですが、熊本に在住する外国人で最も多い国籍はベトナムです。すでに老人ホームなどの介護の世界ではベトナム人、フィリピン人、インドネシア人などがたくさん働いています。案外身近に多国籍な職場が存在しています。

    お隣中国はどうかと言うと、たまに中国人も日本で働いていますが、最近は中国のほうが給料が良いので、日本に来るメリットはなくなっています。逆に日本からは相当数が中国に仕事に行っています。現地に工場があって出張で行く人もいますが、あちらのほうが給料が良いので出稼ぎに行くパタンも増えてきているようです。そういう意味でも、これからは英語、中国語は必須です。加油!(中国語でガンバレ)파이트(韓国語でファイト)

  • チャットGPTの便利な使いみち

    先週から学校心臓検診が始まりました。土曜日に2次検診(精密検査)をするのが仕事です。これが2次検診ということは1次検診があります。それは小中高校の入学時検診(内科検診)で心電図を全員とるのです。これが1次検診。とった心電図をどうするかと言うと、わたしたち心臓検診班の班員で手分けして全部目を通し、異常がある人をリストアップするのです。今日は医師会から心電図が届きました。ざっと850枚ほどありました。集中してみれば1日で終わるのですが、診療の合間やスキマ時間しかありませんから2−3日がかりです。

    私はスキマ時間の有効利用が得意です。今日は晩御飯を食べながらWEB講演を2つ視聴しました。1つは睡眠障害の話、もう一つは慢性腎臓病の話。どちらも私の専門分野にからんでいるので聞き逃がせません。朝は仕事に出勤してから診療が開始されるまでに大量の診断書を書いたり、前日の帳簿付けなどの雑用に当てるのが常でしたが、4月からは韓国語講座と中国語講座を聞いています。時間があれば、昼ごはんのときにもう一度同じ講座を再生します。NHKゴガクというアプリはオンディマンドなので本当に素晴らしい。スキマ時間の有効活用です。

    さて、また今日もチャットGPTの話題を1つ。AIにチャットで、YouTube動画の〇〇(アドレス)の要約を教えて下さい、と頼むと、AIが代わりにYouTubeをみて要約して簡潔に内容を教えてくれます。10分ぐらいのダラダラした動画を見るのは時間の無駄。スキマ時間を有効活用したい私にとって、このチャットGPTの能力はすごすぎます。たった1分ぐらいで動画を文章でまとめてくれます。要約を見てから動画を見るかどうか決めれば時短になります。もう一つ、面倒なメールに返事を書くとき、チャットGPTは代行してくれます。チャットで「以下のメールに返事を書いてください。(以下メールをコピペ)」で一発です。自分で書くよりきれいな文章で返事を作成してくれます。返事に書いておきたい<キーワード>や<参加・不参加>、<その件は保留したい>とか具体的に指示すれば指示通りの文章が出来上がります。すごすぎます、超優秀な秘書です。

  • まだいる、コロナ後遺症

    コロナの新患はもう2ヶ月位見ていませんが、いまだにコロナ後遺症と思われる患者さんは来院されます。感染後すでに3ヶ月ぐらいたつのに動悸、息切れ、倦怠感、頭がボーとするなどの症状が続いているという例が多いです。あまりにきつくて仕事にならないとか、家事ができないとか、花見をしてもみんなと同じように動けなかったとか、それぞれいろんな症状があります。とにかく、いつまでたっても一向に改善しないので、家族や友人からは更年期じゃないかとか、鬱になったんじゃないかとかいろいろ言われて、その結果不安が増してしまったりしているようです。

    実際にコロナ後遺症で鬱になる人もいます。そういうときは迷わず抗うつ剤を使います。本物のうつ病ではなく、一時的にうつ状態になっているだけなので、一旦薬で症状を取ってしまえば、ずっと薬に頼る必要はありません。ただ、なかにはもともとうつ病があり、コロナ罹患をきっかけに悪化したという場合もあり、このような場合は長期戦になるかもしれません。

    また、うつではなくてもコロナ罹患後頭がボーとして集中力がなくなり仕事でミスばかりするという、いわゆるブレインフォグはかなりたくさんいます。自分ではコロナ罹患から時間がたっているので、その後遺症とは気づかないで過ごしている人もいるようです。私はブレインフォグに2つの薬を使います。1つはオメガ3(DHA, EPA)という魚の油のサプリみたいな薬剤。頭の栄養となります。もう一つがトリンテリックスという新しい抗鬱剤です。この薬は不思議と頭の回転が良くなりきりが晴れたようになります。この2剤を一つずつためし、場合によっては併用します。多くの人がこれで改善しています。

  • 語学勉強に燃える日曜日

    週末は何も予定がなかったのに忙しかったです。何をしたかと言うと、4月新学期にちなんでNHKゴガクを始めたことで、1週間分の英会話、まいにちハングル、ステップアップアングル、まいにち中国語、ステップアップ中国語を全部聞き直したのです。今まで韓国ドラマと台湾ドラマで耳学問だったのですが、テキストを買って文字を見ながらきちんと勉強すると全然違います。まず、ハングルは絶対読めないと思っていましたが、今週1週間の番組を聞いただけで、ドラマのタイトルなどがなんとか読めるようになりました。KALDIでかってきたキンパにハングルが書いてあったのも、よくみたら「キンパプ」と書いてありました。最後のパプというのは飯という意味です。ビビンバも本当はビビンパプです。混ぜご飯という意味だそうです。

    もう一つこの週末は内科学会だったので、オンライン参加で講演を聞きました。現地に行けば、飛行機の時間もあり講演の1つ2つしか聞けないのですが、オンラインだと熊本にいながらにして全部の講演を聞けます。消化器、呼吸器、循環器、などなど自分の専門もそうでないところも全部聞いて知識のアップデートです。オンラインになり勉強量が10倍以上増えたと思います。

    ところで、またまたチャットGPTの話題です。先日、マイクロソフトのEdgeというWEBブラウザを使うとデフォルトでチャットGPTが使えるという話題を書きましたが、GoogleのChromeというWEBブラウザにはChatGPT for GoogleというプラグインをインストールすることでGoogle検索と同時にチャットGPTの検索結果も表示してくれます。ただし、こちらはまずチャットGPTにアカウントを作らないと動きません。一度稼働すれば可能性は無限大です。なにしろ、チャットGPTは司法試験に合格するくらい天才なので、パソコンの画面に常駐してくれれば100人力です。問題はそこにどのような質問や司令を投げかけるかです。これからの私たちに問われるスキルはそれだけです。そのためには一日も早く使ってみて生成AIの可能性を引き出す訓練をすることです。

  • 心臓検診が始まりました

    土曜日は午前中で60名をこす患者さんで待ち時間が長くなりすいませんでした。血圧の定期など、時間がかからない方も多い中、新患で難しい症例も混じっており、どうしても時間がかかってしまいます。それでも、なんとか昼には外来は終了しました。実は、毎年医師会の仕事で4月から7月にかけて学校心臓検診をしており、今日から今年度の検診が始まりました。昼に診療が終わり次第、医師会ヘルスケアセンターにかけつけて60名ほどの生徒さんたちの診察を数名のドクターで手分けして行いました。2次検診なので、心電図、レントゲンなどの他に、心エコー、エルゴメータ(自転車をこいで心電図をとる)などの精密検査を行い、学校で体育・水泳・部活などに参加してもいいかを決める作業をします。学校生活で事故が起こってはいけないので慎重に判定するのですが、逆に慎重すぎて、大切な学校生活に運動制限などをかけすぎると成長の妨げになるのでその兼ね合いが難しいのです。

    また、この週末は内科学会総会です。コロナのおかげで数年前からハイブリッド開催となり、旅費ゼロで参加できるようになりました。オンディマンドで視聴できるのでスキマ時間に学会参加してお勉強です。以前は学会にいくのを口実に東京や京都の旅行を毎年1回はできていたのですが、もう3年位九州から出るような学会はありません。

    そういえば1週間ぐらいまえに私も突然花粉症が悪化して鼻水グスグスになっていました。ビタミンDを飲む間隔が少し伸びていたのが原因です。慌ててビタミンDを一日1万単位にアップしましたが反応がイマイチだったので、翌日は1万5千単位としました。すると、みるみる調子は良くなり、結局アレグラは1回飲んだだけで普通に仕事はできました。あとはいい状態をキープするため毎日5千単位飲んでいます。5月の中旬には一日おきにし、その後は 3日1回5千単位くらいで十分と思います。このところ、黄砂の話題でもちきりですが、もうしばらくアレルギーの季節が続きます。