むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 日本人は理屈をこねるのが嫌い

    日曜はよく晴れて気持ちの良い一日でした。私は定期的な院内ワックスがけの日で業者が入るため朝から作業終了まで院内にずっと待機していました。作業中の部屋には入れないのでじっと自分の部屋で過ごしました。いつもは帳簿つけなど雑用をするのですが、今日はひたすらNetflixでいくつものドラマを見ました。韓国もの、台湾ものそしてアメリカのもの。こんなことをしていると、あっという間に時間が過ぎました。作業が済んだら、急いでジムに行っていつものように5キロラン。走りながらスマホで韓国ドラマをもう一話見ました。温泉で汗を流したあと、イオンモールをしばらくうろついて、買い物しました。これで私の週末のルーチンは完了です。

    最近では、レストランに行ってもスポーツジムに行っても受付などにあったアクリル板は撤去されていて、コロナ前の姿に戻っています。しかし、びっくりしたことに、今日市議会・県議会選挙で中学校の体育館に行ったら、受付にはアクリル板の仕切りがありました。それも、名簿を確認するところ、投票用紙をもらうところと全部の机にアクリル板があり、はがきがやっと通るくらい小さな穴があいていてそこから受け渡ししていました。でも、その選管の人たちが座っている背中側はだだっ広い体育館だし、あのアクリル板ってなに?そして小さな穴から投票用紙を渡す意味って何?と思いました。非科学的で形式的。街でよく見かけるアゴにマスクしている人と同じ。意味はないけど一応やってます的な・・。

    日本人は非科学的なことも結構世間体を気にしてする癖があります。当たり前過ぎてそれが科学的根拠があろうがなかろうがどうでもいいレベルだと思います。私がアメリカに留学中とても感じたのが、WHY(なぜ)としきりに聞かれたこと。みんな行動には納得できる理由や根拠を求めます。納得しないと動いてくれないけど、納得したらとことんやってくれる。そこで、アメリカでは理論立ててプレゼンをする練習を幼稚園の頃からやっています。子どもたちは小さい頃、「ママ、どうして?」と理由を聞きたがる時期がありますが、日本では「つべこべ言わずに黙ってやりなさい」と理由を説明しない親が多いので、大人になってきちんとプレゼンできないし、海外で活躍できないのだろうと思います。もう一度考えましょう。なぜいまだにマスクをしているのですか、アクリル板って何の意味があるのですか?

     

    立てば芍薬、座れば牡丹。これは牡丹。中国の国花。漢方でもよく使います

  • 救急車がよく通る気がします

    最近、毎日救急車が右に左にとどんどん通っているのを目撃します。よほど沢山の人が体調を壊して搬送されているのではないかと気になっています。私はアメリカに留学中救急を専門としており、帰国してからも国立病院では救急担当で月に何度も当直していました。一晩に救急車が40台という日もありました。その後、NTT西日本病院(現在のくまもと森都総合病院)にいた頃は、救急受け入れ体制を作りたいという病院の意向で、私は救急外来立ち上げに関わりました。そんなこんなで救急隊の人たちとはしょっちゅう顔を合わせてみんな知り合いだったのですが、それから10年以上たち、すっかり、知らない人ばかりになりました。

    この3年、コロナで救急隊の皆さんは病院の受け入れ先が見つからず、路上で何時間も電話をかけ続けるという散々な目にあって、本当に可愛そうでした。最近は、コロナは落ち着いていますが、あちこちで急患が増えているようです。私のかかりつけの患者さんも日赤から電話があり、今日一日だけで2名も亡くなってしまいました。基礎疾患のコントロールが悪かったり、超高齢だったりすると、ちょっとしたことをきっかけに急変します。高齢は仕方ないとして、日頃の血圧、血糖などは甘く考えず、きちんと管理したほうがいいのは間違いないと思います。

    この土日は雨が上がって朝晩の冷え込みが厳しくなっています。私は冬の洋服をまた出すか今悩み中です。皆さん体調管理にはくれぐれも注意しましょう。

     

     

  • 4月第1週は皆ストレスの多い時期

    3日間降り続いた雨が上がったら、まん丸のお月さまが東の空から上がってきました。外は結構冷えてきて、着るものに困ってしまいます。セーターなどの防寒着はぜんぶ洗濯してしまってしまいました。仕方ないので、レインコートを羽織って犬の散歩にでかけました。私のレインコートは登山用で熱を逃さないのでかなり温かいです。

    今週は4月の第1週ということで皆さん新しい会社や学校などで忙しくストレスフルな毎日だったと思います。土日はやっと休めますね。慣れない仕事や環境で緊張の連続だったことでしょう。ゆっくり休んで来週に備えましょう。病院の方は予想通り今週はひまでした。往診にでかけても道は混雑しておらず、スイスイです。診察もときどきお茶を飲んだりトイレにいく暇があったのは、助かりました。私のめまいはすっかり良くなり体調も万全ですが、レセプトチェックなどの事務作業に神経と目を使いすぎたと反省して、この数日はのんびり過ごしています。

    私は4月からNHKゴガクで英語、中国語、韓国語を毎日聞こうと決心したところですが、WEBプログラムはラジオの1週間遅れで配信されるとのことで、まだ始まっていません。仕方ないので、今配信されているR4年度の最後の週の番組を聞いているところです。通勤中ラジオで基礎英語などは毎朝聞いていますが、とても発音が悪くて聞き苦しかった先生の番組はリニューアルされていました。

    最近はNetflixで台湾のドラマをみています。韓国の「運命のように君を愛してる」というすばらしいドラマがあるのですが、その原作が台湾の「ハートに命中100%」というドラマです。今その原作の方を見ています。最初は韓国でリメイクされた方と似た展開だったのですが、途中からぜんぜん違う方向に進んできました。まだ最後まで見ていませんが、あまりに意外な展開におどろきつつ、ドキドキしながら見ています。

  • 帯状疱疹ワクチンの勉強会でした

    昨日からのめまいはほとんど良くなりました。ブログを見た方から何人も心配の声をかけていただきました。ありがとうございます。元気に仕事もできています。夕方は仕事が終わったらすぐにニューホテル(旧ニューオータニ)に向かいました。シングリックスという帯状疱疹ワクチンの勉強会です。発売当初から興味を持って院内に採用していたのですが、このところコロナのワクチンの影響もあり帯状疱疹が急増しており、患者さんからの問い合わせも増えてきています。そんな中、ワクチンメーカーから熊本市内で開業しているドクターでシングリックスをたくさん使っている15名程度が招待された形での勉強会だったため、時間をさいて出席しました。

    講演で聞いた内容で最も衝撃的だったのは、以前からある生ワクチンは値段は安いのですが、有効性が5−6割しかない。一方新しく開発されたシングリックスは値段が高いのですが有効率97%でその効果が10年は続くことが確認されているとのこと。メーカーのお抱え演者の話だから少し割り引いて考えても、シングリックスの有効性はすごいと感じました。帯状疱疹の怖いのは、顔に出たら失明する恐れがあるし、帯状疱疹は治ったようにしていても、神経痛がその後何年も続くことがあります。その痛みは普通の鎮痛剤では対処しきれず、会に出席されていた麻酔科(ペインクリニック)の先生も神経痛の治療に限界を感じているので、予防しかないとコメントされていました。

    コロナワクチンも当初有効率が98%とか言っていましたが、使ってみたら全然効かない。予防にならないと思った人も多いハズ。それは、コロナウイルスは風邪のウイルスなので変異するスピードがはやく、ワクチン開発しても追いつかないのです。これは昔からの常識です。一方、帯状疱疹ウイルスはそれほど変異しないので一度打つとついた免疫で10年以上効果が持続するのです。

    シングリックスのワクチンは50歳以上が対象です。癌が見つかったり、癌の治療後のような免疫が弱っている人はぜひ打っておくことをおすすめします。個々の相談は診察の際にでもお気軽にお尋ねください。

    桜が散った後はハナミズキが咲き始めました

  • グルグルめまいに襲われました

    昨夜ねていて寝返りをうつと右を向いても左を向いてもめまいで頭がぐらぐらし始めて吐き気がして大変でした。良性発作性頭位眩暈症(BPPV)という長い病名です。ちょうど月初めで過去最高枚数のレセプトを必死にチェックしたのがいけなかったのでしょうか。2−3年前にもレセプトを根詰めてチェックした日からめまいが始まり、半年以上続きました。今回はその時を遥かにしのぐグルグルめまいだったので、仕事に行けるか、不安になりました。以前のめまいでも運転で左右確認でグラグラしたので、運転は危険だと感じました。以前めまいのときに薬を処方して大切にとっておいたのですが、自宅ではなく職場においていました。仕方なく、家にあった漢方をいろいろ探して、五苓散を2袋飲みました。しばらくして、なんとなく落ち着いてきました。

    患者さんにいつも説明するのですが、頭位めまいというのは三半規管に耳石が引っかかったのが原因なので、そっとしていてめまいを収めるより気持ち悪いのを我慢して頭をグルグル揺さぶったほうが早く治ります。そのために、エプリー法というめまい体操をおすすめしています。人に勧めて自分でしないのは良くないと思い、めまいと吐き気を我慢してエプリー法を2回やってみました。おかげで随分良くなり、運転で左右確認しても全く問題ないところまで回復しました。よかった。

    職場についたら、めまい薬(セファドール、メリスロン、苓桂朮甘湯)を1つずつ飲んで残ったレセプトをゆっくりチェックしていたら、だんだん薬が効いてきて、さっきまで気持ち悪くて冷や汗まで出ていたのがピタッと止まり、体が急速に楽になってきました。始業までにはほとんど回復して、通常通りの仕事ができました。こんなひどいめまいは初めてでしたが、手持ちの薬があって良かったです。今日はめまいの患者さんが何名か来院され、点滴したりしました。季節柄そんな一日だったのかもしれません。