むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 三里木カリーノは楽しい

    晴れると思っていた日曜は小雨が降ったりやんだりの一日でした。こういう日が私にとっては阿蘇日和です。道があまり混まないのでドライブに最適です。今日は立野のどんどこ湯まで行きました。1時間以上温泉でのんびりして、帰りは三里木のサンリーカリーノ菊陽によりました。ここは私の好きな韓国料理ハヌルオンマの姉妹店があります。そこで少し早い晩御飯を食べ、モール内をブラブラしていたら、なんと韓流OZショップという店を発見しました。GWにオープンしたそうです。スナック菓子やインスタントラーメン、キムチその他の食材から韓国コスメまで何でもあります。たまたま、消費期限が今日までというキムチがあり、なんと7割引にしてくれました。キムチは長く置くと乳酸菌が発酵して酸っぱくなってきます。私はこの酸っぱいくらいのキムチが大好きです。韓国では、酸っぱくなりすぎたらキムチチゲにして食べるようです。私もチゲをよく作って食べますが、キムチを入れると一気に味が変わってしまうので、途中までは入れずに食べて、後半でキムチを入れて味変します。2度美味しいチゲの食べ方です。

    私がこんなに韓国料理にハマってしまったのは、コロナ禍で外出できない時にNetflixに加入して、毎日1時間ぐらい韓国ドラマを見始めたのがきっかけです。もうかれこれ2年以上見続けているので、韓国語がだいぶ分かるようになりました。今日は「サンカブ屋台」というドラマを見終わったのですがとてもおもしろかったです。このままではロス状態になるので、すぐに次のドラマを物色し、「海街チャチャチャ」というドラマを見始めました。第1話でうまくそのドラマの世界に入れたら最後まで楽しめます。

    韓国の話題のついででお酒の話を書きますが、最近はコンビニでも韓国の焼酎「チャミスル」やどぶろくの「マッコリ」などが買えるようになりました。チャミスルはフルーツ系のフレーバーが入ったものがたくさんあり、炭酸で割ったりするとかんたんにチューハイやレモンハイみたいになりますが、それほど美味しくはありません。マッコリは美味しいのですが、ラベルを見るととんでもなくたくさんの人工甘味料や怪しげな添加物の山で値段の高いものほど添加物が少ないような印象ですが、それでも日本の真面目なお酒造りに比べれば、ジャンクです。たくさん飲むと健康を害すと思います。

  • 認知症について

    今週はずっと雨でした。予想通り頭痛の患者さんが多い一週間でした。来週の予報を見ると、天気は持ち直すようですから、しばらくは梅雨入り前の一年で最も快適な時期を過ごせるようです。欧米ではジューンブライドというように6月が最もいい季節(結婚式に最適)とされていますが、日本も梅雨入り前は気持ちいいです。ちょうど、学校では体育祭が予定されているところも多いみたいです。土曜日は連休明けというのもあり、非常に込み合いました。座るところがなくて立って待っておられる方もいて、大変申し訳ありませんでした。

    さて、最近は認知症の相談も多くなっています。認知症は物忘れ、記憶障害という中核症状と、暴力的になったり性格が変わってしまったとか、昼夜逆転して夜中に徘徊するとか、物盗られ妄想のような周辺症状とに分けられます。認知症の中核症状(物忘れ)に効く薬は殆どありません。一方、周辺症状にはいろいろな薬があります。漢方薬もその一つです。したがって、物忘れを良くすることは難しいけど、家族に迷惑をかける暴力行為などは薬の力を借りてなんとか生活できるようにできるということです。

    それでも物忘れをなんとかできないかと言うのが、比較的認知症早期の相談に多いようです。進行してしまえば、物忘れ自体が悩みにもならないのですが、まだ早期だと、自分でも心配になるようです。まずは、物忘れしやすくなる睡眠薬、抗ヒスタミン剤(アレルギーの薬)などを減らすこと、そして頭に良いとされるビタミンやオメガ3などの油をとること、そして家でボーとテレビばかり見ないでデイサービスやリハビリなどに参加して活動的な毎日を過ごすことが大切です。

  • 魔法の胃薬PPIの注意点

    最近は胃の調子が悪いというと、ランソプラゾールやタケキャブのようなプロトンポンプ阻害剤(PPI)という胃薬が処方されることが多いと思います。PPIは強力に胃酸の分泌を抑えるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に素晴らしい効果を発揮します。昭和の後半までこのPPIがなかったので、胃潰瘍でも出血すれば手術で胃を切った時代がありました。今、胃を切ったといえば胃がんしか思いつきませんが、ついこのまえまで胃潰瘍は切って治していたのです。夏目漱石も随筆の中で胃潰瘍に苦しんでいたことを書いています。

    このように、胃潰瘍が薬で治る時代になったことは喜ばしいことです。ところが、最近は、ちょっと胸焼けがするとか、胃の調子が悪いというだけでPPIが処方されて延々と使われているのが現状です。実際には健康保険の制約があり、ダラダラと使ってはいけないのですが、やめようとすると患者さんが、あの薬を切ると胸焼けがひどくなるから続けてほしいと強く要求されることが多いのが現状です。まるで麻薬のようです。一度使ったらやめられない。

    胃酸を強力に抑えると、胸焼けはおさまるかもしれませんが、当然消化が悪くなるし、口から入った雑菌が胃酸で殺菌されなくなるので、感染症にかかりやすくなります。腸内細菌にも大きな影響を及ぼし、悪玉菌が増殖します。ビタミンやミネラルの吸収も悪くなり、骨粗鬆症も増加します。血小板減少や認知症も報告されています。魔法のような素晴らしい薬も、本来の目的を外れてダラダラと漫然と飲むのは注意が必要です。

  • 朝起きが苦手な人:フクロウ体質

    昨日は、雨が多いと頭痛が増えるという記事を書きました。今日の診察では、さっそく頭痛の患者さんが次々と来院されました。多くは片頭痛なのですが、なかには昨日書いたような鎮痛剤の乱用による頭痛も見られました。1ヶ月にロキソニンが30錠でたりないなんて、薬物乱用頭痛以外にありません。通常の偏頭痛などではそこまで鎮痛剤を使うことはないと思います。もしそのように大量の鎮痛剤を飲んでいる場合、おもいきって飲むのを我慢してみてください。すっと頭痛が起こらなくなると思います。

    天気が悪いと頭痛がするタイプの人で、もう一つよくあるのが朝起きられないというもの。学生さんなら午前中学校にいけず、午後だけ授業に出るとか、ひどい場合は不登校になります。会社員の場合も午前中どうしてもエンジンがかからず、体調不良とかいろいろ言い訳をしても上司からは怠けているとしかとらえられず、しかたなく長期に欠勤したり、仕事をやめてしまう人もいます。当院にかかっている患者さんの職場でとても理解あるところは、診断書を出すことで朝10時出勤という重役出勤を許してくれているところがあります。これだと、欠勤せずに毎日頑張れると、患者さんは喜んでいました。素晴らしい職場です。

    このように朝起きが苦手な体質を漢方の世界ではフクロウ体質と呼びます。夜ふかしの朝寝坊です。朝起きられないせいで社会生活に馴染みません。苓桂朮甘湯という漢方がよく効きます。フクロウの反対はヒバリ体質といいます。朝からテンションが高く元気いっぱい。風邪を引くこともめったになく、食べ過ぎ飲み過ぎでもあまり体調を壊さない。こういう人は社長タイプでバリバリ仕事ができるのですが、健康を過信して突然心筋梗塞や脳卒中を起こすことがあるので、注意が必要です。私も、毎朝5時おきで、自分自身ヒバリだと思っているので、働きすぎには注意です。

    AMUプラザ熊本

  • 頭痛の季節

    天気予報の通り今週は雨が続くみたいです。めまいや頭痛の患者さんが増えてきました。これから梅雨があけるまでは、頭痛など多くなります。体質的なものですからどうしようもありませんが、五苓散などの漢方を使うことで体質改善、頭痛予防はある程度可能です。鎮痛剤ばかり飲むわけにもいきませんから、そういう場合は漢方をご検討ください。

    頭痛がひどく毎日のように慢性的に鎮痛剤を使用するようなら、実は鎮痛剤の副作用による頭痛かもしれません。薬物乱用頭痛といいます。鎮痛剤が切れてくると頭痛がするのでまた鎮痛剤を飲む。それの繰り返しです。悪循環に陥っているので、どこかで我慢して薬の連鎖を止めないと永遠に続きます。頭痛外来などに行くと、とにかく鎮痛剤を我慢しろと言われますが、結構辛いものです。そこで、当院では薬物乱用頭痛の患者さんには抑肝散加陳皮半夏という漢方薬を処方します。不思議と、この漢方を入れると次第に鎮痛剤の回数が減って、自然と悪循環が断ち切れる事が多いです。鎮痛剤を我慢するという苦しい目に合わずに割と簡単に治ります。ただ、本人が治す気がないとなかなか治りにくいのは事実です。

    頭痛で若い女性に多いのが生理前の頭痛です。毎月生理前の1週間ぐらい頭痛に悩まされるというパタンをとります。これは月経前症候群(PMS)という病名が付きますが、雨の前に偏頭痛が出るのと体質的には同じです。女性ホルモンの黄体ホルモンというのが生理前に高くなってくるとからだがむくみやすくなり、漢方的には水毒状態となります。これも五苓散が効きますが私の場合は生理痛もついでに治療できる当帰芍薬散をよく処方します。PMSの特効薬です。