むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 朝起きが苦手な人:フクロウ体質

    昨日は、雨が多いと頭痛が増えるという記事を書きました。今日の診察では、さっそく頭痛の患者さんが次々と来院されました。多くは片頭痛なのですが、なかには昨日書いたような鎮痛剤の乱用による頭痛も見られました。1ヶ月にロキソニンが30錠でたりないなんて、薬物乱用頭痛以外にありません。通常の偏頭痛などではそこまで鎮痛剤を使うことはないと思います。もしそのように大量の鎮痛剤を飲んでいる場合、おもいきって飲むのを我慢してみてください。すっと頭痛が起こらなくなると思います。

    天気が悪いと頭痛がするタイプの人で、もう一つよくあるのが朝起きられないというもの。学生さんなら午前中学校にいけず、午後だけ授業に出るとか、ひどい場合は不登校になります。会社員の場合も午前中どうしてもエンジンがかからず、体調不良とかいろいろ言い訳をしても上司からは怠けているとしかとらえられず、しかたなく長期に欠勤したり、仕事をやめてしまう人もいます。当院にかかっている患者さんの職場でとても理解あるところは、診断書を出すことで朝10時出勤という重役出勤を許してくれているところがあります。これだと、欠勤せずに毎日頑張れると、患者さんは喜んでいました。素晴らしい職場です。

    このように朝起きが苦手な体質を漢方の世界ではフクロウ体質と呼びます。夜ふかしの朝寝坊です。朝起きられないせいで社会生活に馴染みません。苓桂朮甘湯という漢方がよく効きます。フクロウの反対はヒバリ体質といいます。朝からテンションが高く元気いっぱい。風邪を引くこともめったになく、食べ過ぎ飲み過ぎでもあまり体調を壊さない。こういう人は社長タイプでバリバリ仕事ができるのですが、健康を過信して突然心筋梗塞や脳卒中を起こすことがあるので、注意が必要です。私も、毎朝5時おきで、自分自身ヒバリだと思っているので、働きすぎには注意です。

    AMUプラザ熊本