むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 家庭血圧は正しく測りましょう

    昨日書いたように土日は東洋医学会にWEB参加で勉強もしたし、オンライン診療の講習も全コース受講しました。それだけでなく、床屋で髪を切ったし、馴染みの韓国レストランでスンドゥブチゲをたべました。夜にはスポーツジムで5キロランニングもしました。走りながらイヤホンをつけてNetflixでいつもの韓国ドラマをみていたら、周りのことなど全然気にせずドラマに入り込んでしまいました。気がつくと、ジムのお兄さんがやってきて、閉館の時間でーす、と言われました。うっかりしていました。その時ちょうど5キロ走り終わったので、結果的には時間配分もぴったり。そのまま下の階で温泉に入って帰りました。忙しいことこの上ないです。しかし、家でボーとしている方が疲れます。積極的に体を動かして、アクティブに休息する。これが私のモットーです。

    忙しすぎて、天気予報以外はTVも見ないので、世の中のことはほとんど知りません。選挙があっていましたが、盛り上がってませんね。県会議員の補欠選挙だったんでしょうか?濱田さん以外知った人もおらず、結局投票にも行っていません。みなさんは投票に行きましたか?

    さて、病院で血圧を測ると家庭より結構高くなる人が多いです。家で130以下なのに、病院では150を超えたりはざらです。一応、ガイドライン的には朝起きてトイレを済ませたあとで朝食前に静かにはかるというのが推奨されています。布団の中で横になってはかるとか、朝起きてラジオ体操に行って帰ってきてから測るというのは間違ったやり方です。きちんと決められた条件で測りましょう。薬の調節は家庭血圧を重視しておこないます。

     

  • オンライン診療の講習終了!

    しないといけないことが山積みの週末でした。先日からブログに書いていたオンライン診療のための厚労省のe-ラーニングはたくさんあったのですが、日曜も朝5時におきて講習を受け続けたところ、昼前には全部受講し終わって、試験にも合格しました。明日にでもさっそく申請をしたいと思います。オンライン診療と一言に言っても、ただパソコンなどの通信機器を使ったリアルタイムの診察というだけではなく、いろいろな制約があることがわかりました。その制約についてはオンライン診療を受ける患者さんにも理解してもらい、同意書にサインをして頂く必要があるとか、初診時には診断とか治療方針などについて計画書を作成しないといけないとか、お役所の考えつきそうなことが盛りだくさんです。そのあたりを、オンライン診療をサポートする会社がどこまできちんと遵守した製品を提供してくれるかがポイントとなります。値段(使用料)が安いだけではいけないようです。

    朝9時には、札幌で開催されている東洋医学会(WEB参加)の今日の日程が始まるので、見られるものは全部みました。見逃したものは後日配信されるので、今週はそれを全部見るのに時間を費やしそうです。なかでも、日赤熊本の加島先生がCOVID-19の漢方治療について話されていました。当院では急性期は見ませんが、退院後あるいは隔離解除後の亜急性期から慢性期を見ています。奇しくも加島先生が推奨していた慢性期の処方は私が使っているものとほとんど同じでした。すごいです。その後、東京女子医大の教授が同じテーマで話していましたが、そちらは違う処方をあげていました。やっぱり加島先生は一緒に勉強した仲間なので、考え方が似ているものだと驚きました。

    結局学会は午後3時半まであり、参加できるものは全部参加しました。オンラインのほうがリアルよりずっと勉強になります。もし、学会の開催されている札幌に行ったとするなら、学会もそこそこにすすきのにご飯に出たり、帰りの飛行機があるので講演はそっちのけで帰宅したと思います。旅費も時間もかけず自宅で勉強し、見逃し配信まで聞けるなんて、夢のようです。

  • 棒々鶏は簡単に自作できる

    オンライン診療の準備を始めますと昨日書きましたが、さっそく県外の人からメールを頂きました。まだ、厚労省のe-ラーニングを全部受講してテストを受けないと準備に入れませんので、先は長いです。土曜は朝いつものように5時にはおきて、e-ラーニングの講習を一つ終了。1つ目のテストは合格しました。まだまだ先があるのですが時間がありません。次に今週末は東洋医学会(WEB)なので、どうしても取らないといけない指導医講習と医療安全講習を受講し、修了証をもらいました。漢方専門医をとるためには教育施設で3年間の実績を積まないといけないのですが、熊本で当院は唯一の教育施設で私しか指導医がいません。本当は大学に教育指定施設になってほしいのですが、指導医がいないのでどうしようもありません。当院が県下唯一の漢方教育施設なので私が指導医講習を受けないといけないのです。

    日頃わたしはパソコンをいくつも立ち上げて複数のWEB講演を同時視聴する習慣があります。今回、東洋医学会のログインパスワード(私の参加費1名分に割り振られたもの)で2台のパソコンからログインできるかやってみたら、なんとできました!普通はできない仕組みになっているのですが、学会運営側のセキュリティーが甘いみたいです。しかし、その恩恵を被り大量にある一般演題を2台のパソコンでバンバン再生しながら勉強勉強。おかげでスポーツジムに行く暇もないので、パソコンの前でスクワットしながら講演を聞きました。

    話は変わって、分子栄養学では皆に蛋白の摂取を勧めます。私たちの体は炭水化物ではなく、タンパク質でできているので、とても大切な栄養なのです。できれば、肉や魚、豆腐、納豆、などの蛋白を1品多く食べたいものです。先日近所の中華料理屋さんでバンバンジーを食べました。そして、ひらめいた!これは、自宅で簡単にできます。きゅうりを細切りにして皿に敷きます。その上に、スーパーにある安くてシンプルなサラダチキン(蒸し鶏みたいな質素なもの)をスライスして並べます。その上からごまドレをかければ出来上がり!5分で一皿、抜群に美味しいタンパク質です。

    公園に生えていたオオバコ。上に伸びた穂に種がなります。その種は車前子という漢方になります。牛車腎気丸に入っています。

  • そろそろオンライン診療の準備をします

    漢方を専門にしていると、熊本市内はおろか、県外からも受診される方があります。それだけ漢方専門医が少なく、西洋医学ではどうにもならない困った症例があちこちにいるということです。最近のコロナ後遺症もそうです。普通の病院に行ってもなかなか満足行く治療はできないのではないかと思います。このコロナ禍で厚労省はオンライン診療の制度を新しくしました。当院では、まだオンライン診療には対応していないのですが、県外からの受診希望が増えてくると、毎回熊本まで来ていただくのも大変なので、そろそろオンライン診療体制を整えるしかないと思い始めました。

    オンライン診療はパソコンやスマホのZOOMやSkypeなどでテレビ電話機能を使った診察になります。ただ、それだけではいけません。病院のシステムとして、保険証の確認、お支払い(オンラインの場合、クレジットカード決済)、そして処方箋の扱いなどいろいろと決めておかないといけないことだらけです。最近はこのようなシステム全般をパッケージにしたサービスを提供する会社もあるのですが、その利用手数料がピンきりです。あまりに高いと採算が合わないので、よく考えないといけません。

    もう一つ、準備に必要なのが、厚労省のオンライン診療講習(e-ラーニング)を受けて、試験に合格しないとオンライン診療ができない仕組みになっています。何時間もかけて受講して、試験で満点を取らないといけないそうなので、なかなか時間が取れず、ずるずると今まで来てしまいました。そろそろなんとかしようと思っていますが、今週末は東洋医学会(オンライン)で勉強に忙しく、他のことにあまり時間をとることができないので困っています。

     

  • コロナ後遺症の治療例

    このブログを読んで分子栄養学に取り組まれている方は結構多く、診察の際によく具体的なビタミンなどの買い方や飲み方について質問されます。私も、趣味でやっているので、そういう質問には積極にお答えしています。ネット通販で買えるサプリをおすすめしているので病院の収入にはなりませんが、お気軽にお尋ねください。今日は、ナイアシンアミドを飲み始めたら死にたい気分(抑うつ)がすっかり良くなったという話を聞きました。嬉しいことこの上ないです。抑うつは頭のセロトニン不足で起こる反応です。トリプトファン(肉、魚、卵、バナナ、アーモンドなどに含まれるタンパク質)からセロトニンができるのですが、その代謝過程でナイアシンと鉄とビタミンB6が必要なのです。男性の場合鉄欠乏は少ないので、ナイアシンとB6で結構です。

    ナイアシンをサプリで飲むとホットフラッシュみたいな反応が出てびっくりします。軽い副作用です。しばらく続けて、体にナイアシンが十分量行きわたるとフラッシュは出なくなります。しかし、ナイアシンの代わりにナイアシンアミドを飲めば、効果はだいたい同じでフラッシュはでません。おすすめです。

    その患者さんに聞かれたのですが、知り合いでコロナ後遺症に悩んでいる人がいるとのこと。症状は倦怠感、頭痛、耳鳴りとのこと。この症状はワクチン後遺症でもよく見られるものです。当院でもコロナ後遺症外来をやっているため、こういった患者さんをたくさん見ています。その方におすすめしたのは、抑肝散加陳皮半夏、五苓散、紅参末です。実際にはあって診察しないと確定しません。場合によっては五苓散を苓桂朮甘湯に変えたほうがいいかもしれません。コロナ後遺症は通常の西洋薬では太刀打ちできません。当院は漢方と西洋薬のハイブリッド治療を得意としていますが、コロナ後遺症は漢方の独壇場です。

    アジサイ綺麗ですねー その美しさは花の女王だと思います。