むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 認知症について

    今週はずっと雨でした。予想通り頭痛の患者さんが多い一週間でした。来週の予報を見ると、天気は持ち直すようですから、しばらくは梅雨入り前の一年で最も快適な時期を過ごせるようです。欧米ではジューンブライドというように6月が最もいい季節(結婚式に最適)とされていますが、日本も梅雨入り前は気持ちいいです。ちょうど、学校では体育祭が予定されているところも多いみたいです。土曜日は連休明けというのもあり、非常に込み合いました。座るところがなくて立って待っておられる方もいて、大変申し訳ありませんでした。

    さて、最近は認知症の相談も多くなっています。認知症は物忘れ、記憶障害という中核症状と、暴力的になったり性格が変わってしまったとか、昼夜逆転して夜中に徘徊するとか、物盗られ妄想のような周辺症状とに分けられます。認知症の中核症状(物忘れ)に効く薬は殆どありません。一方、周辺症状にはいろいろな薬があります。漢方薬もその一つです。したがって、物忘れを良くすることは難しいけど、家族に迷惑をかける暴力行為などは薬の力を借りてなんとか生活できるようにできるということです。

    それでも物忘れをなんとかできないかと言うのが、比較的認知症早期の相談に多いようです。進行してしまえば、物忘れ自体が悩みにもならないのですが、まだ早期だと、自分でも心配になるようです。まずは、物忘れしやすくなる睡眠薬、抗ヒスタミン剤(アレルギーの薬)などを減らすこと、そして頭に良いとされるビタミンやオメガ3などの油をとること、そして家でボーとテレビばかり見ないでデイサービスやリハビリなどに参加して活動的な毎日を過ごすことが大切です。