むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 営業電話は時間泥棒

    梅雨入りと同時に降り続いていた雨もようやく一段落し、ようやく外出できるくらいの天気になりました。当院も朝から晩まで患者さんが途切れることなく、100名を超える忙しい一日となりました。
    数日前から薬が切れてしまい、血圧が上がっている方も見受けられます。急に薬が切れないよう、どうかご注意ください。

    さて、先日、東急ハンズをぶらぶらと見て回っていたとき、良いものを見つけました。
    それは、サーモスの魔法瓶(マイボトル)用のパッキンの替えが売られていたことです。ステンレスのボトル本体は多少落としても何とかなりますが、一番劣化しやすいのはやはりパッキンの部分。ここがダメになると、傾けたときに中身が漏れてしまいます。どのメーカーもこういった交換パーツを用意してくれれば、愛着を持って長く使えるのにと思います。
    サーモスとしては、本体を買い替えてほしい気持ちもあるでしょうが、それでもパッキンを販売してくれるという姿勢に、企業としての“志の高さ”を感じました。素晴らしいことです。

    これを書いていて、逆のような例を思い出しました。
    病院をはじめ、さまざまな公共施設には、緑色に光る「非常口」サインがありますね。あれは停電時でも点灯し続ける必要があるため、実は電源ではなく、内蔵電池で光っているそうです。私もつい最近まで知りませんでした。昨年、当院の消防点検の際に「非常口サインのバッテリー低下」を指摘され、交換が必要だと言われました。当然、電池交換だけで済むのかと思っていたら、なんとサイン灯まるごとの交換。正直、驚きました。すごい高額でした。

    昔、消火器を無理やり買わせるような詐欺や、「煙探知機が義務化されたから」と家庭を訪問してくるような業者がいましたが、それを思い出してしまいました。消防関係には、なぜかちょっと“怪しい商売”が多い印象を受けます。もちろん断るわけにもいかず、消防署からの「合格証」がもらえなくなると言われれば、やむなく高い費用を払うことになります。

    加えて、クリニックには毎日、さまざまな営業の電話がかかってきます。不動産、インターネット関連、電気保安協会のような団体、さらには「近所の老人会からの委託」や「行政からの依頼」を装うものまで、実に多種多様です。

    ありがたいことに、受付スタッフがほとんどをうまく断ってくれるので、私自身が対応することはほとんどありません。1日に100名の診察をこなすには、1分たりとも無駄にできません。受付もまた、100人分の会計処理で手いっぱいです。不要な営業電話に対応している時間はありません。時間泥棒は相手にその自覚がないので困りものです。