むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 幸せはどこにあるのか

    私にとっては、暑くも寒くもなく非常に快適な毎日が続いていますが、クリニックではこのところ発熱の患者様が急増しています。 検査をすると、季節外れのインフルエンザ(A型・B型共に)や新型コロナが毎日数名見られます。また、胃腸炎も流行しているようです。漢方薬は胃腸炎に非常に効果的ですが、吐き気などで薬が飲めないと点滴に頼らざるを得ません。早めに受診されることをおすすめします。

    狩猟民族の心、農耕民族の欲

    先週から、鈴木祐氏の『最高の体調』を元に、私たちの体が現代の生活にまだ適応できていない「文明病」についてお話ししてきました。

    ここで少し、野生のライオンを想像してみてください。 ライオンは一日の大半を寝て過ごします。空腹になれば狩りをし、家族の腹を満たせば、それ以上獲物を捕ることはしません。 「もっと捕まえて商売をしよう」とか「将来のために貯め込もう」と考えるライオンはいないのです。

    かつての狩猟民族だった人間も同じでした。必要な分だけを獲り、あとは歌い、踊り、のんびりと暮らす。しかし、農耕が始まり「蓄え」が可能になった瞬間から、貧富の差が生まれました。その結果私たちは「働いても働いても満足できない」というサイクルに迷い込んでしまったのかもしれません。

    「条件付きの幸せ」という罠

    私たちがなかなか幸せを感じられない大きな理由に、「〇〇できたら幸せになる」という条件付けがあります。

    • 志望校に合格したら

    • 一流企業に就職できたら

    • 欲しいものが手に入ったら、宝くじがあたったら

    しかし、その条件が満たされなかったら人生は不幸なのでしょうか? あるいは、条件を満たせば永遠に幸せなのでしょうか? 答えは、どちらも「否」です。条件を基準にすると、達成した瞬間に次の条件(欲)が現れ、幸せはいつまでも逃げ水のように先送りされてしまいます。

    幸せは「プロセス」と「小さな達成」の中に

    では、本当の幸せはどこにあるのか。 それは、「自分の好きなことに全身全霊を傾け、その結果として誰かに感謝される」ところにあるのではないでしょうか。

    長い年月をかけて一つのことに打ち込み、その姿勢が周りに評価される。これは私自身も、そうありたいと思って日々頑張っているところです。

    ただ、あまりに高い目標だけを見ていると、いつまでも達成感を得られず息切れしてしまいます。だからこそ、遠くの大きな夢だけでなく、「今日できる小さな目標」を大切にしたいものです。

    • 笑顔で挨拶できた

    • 歩道の落ち葉を清掃した

    • お年寄りの手を取り支えることができた

    こうした日々の小さな達成感を積み重ねていくこと。 「今、この瞬間」の小さな幸せを掴みながら、一歩ずつ大きな目標へ進むことこそが、人生を豊かにする最も確実な道なのだと感じています。

    俵山