毎日Netflixでアメリカのドラマを2つ見ていました。どちらも大きな展開があるわけではなく、家族とその周辺に関わる人たちの日常が淡々と進んでいくものです。ストーリーを追うというより、毎日そのアメリカでの生活(ライフ)をともに体験しているような気がしていました。どちらのドラマも長く、延々続くかと思っていましたが、なんと今週、2つとも最終回を迎えてしまいました。完全にドラマロスです。最近は夜寝ていても英語で夢を見るほどになっていたので、ドラマが終わったのはとても残念です。これからまた、毎日の生活を彩る新しいドラマを探して、どれにするかを決めたいと思います。
さて、ネットニュースを見ていると、毎日大阪万博の悪口ばかりが目につきますね。なにか、これは面白かった、すごかったというポジティブなニュースや夢のある話題はないのでしょうか。私が日頃テレビを見ないので目にしないだけかもしれませんが、日本館が何を展示しているのか、他の国の目玉は何かなど、見どころを紹介してくれればいいのに、と思います。それなのに、入場に人が並んだとか、レストランが高いとか、雨が漏れたとか、そんなことしか言わない日本のマスコミにはがっかりします。
そんなしょうもないニュースの影に隠れてしまっていますが、今日の新聞ではiPS細胞を応用した新しい治療に関する明るい話題が続々と出ていました。たとえば、I型糖尿病の患者さん向けに、インスリンを分泌するランゲルハンス細胞をiPS細胞から作り、臨床治験に成功したというニュース。パーキンソン病の患者さんに、ドーパミンを産生する神経細胞をiPS細胞から作って効果が確認できたという話題もありました。他にも、脊髄損傷の患者さんにiPS由来の神経細胞を移植して半身不随が改善した例や、ダメージを受けた心筋にiPS細胞で作った心筋細胞シートを貼り付けたところ心不全が改善したというニュースもありました。夢のような成果が、少しずつ現実になりつつあります。
臨床応用の糸口がつかめれば、さらに網膜の細胞を作って視力を回復させたり、iPS細胞を膝に注入して膝関節の軟骨を再生させたりと、さまざまな可能性が無限に広がっていきます。
夢のような医療技術が私たちの手に届く日は、もうすぐそこです。皆さん、健康に気をつけて、その未来を一緒に迎えましょう。