むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 宇宙の広さに比べたら悩みなんてちっぽけだ

    まだ学校は春休みですが、新学期が始まるとすぐに健康診断が始まります。私は医師会の心臓検診班に所属しており、検診で記録された心電図の判定から、二次検診(精密検査)までを担当しています。

    今年の検診対象者は約2万4千人。少子化が進んでいるとはいえ、かなりの人数です。この全員の心電図を手分けして判定し、約1000名が精密検査の対象となります。二次検診では、医師会病院で心臓エコーなどの精密検査を実施します。

    毎年、4月から始まり夏休み前には終了させるため、スケジュールはかなりタイトです。今日はその打ち合わせがあり、改めて忙しい時期が始まることを実感しました。

    宇宙のスケールに圧倒される

    最近、ネットで見かけた宇宙の星雲の写真に驚かされました。下の写真はユークリッド望遠鏡が捉えたペルセウス座の巨大銀河団。イラストではなく、本物の宇宙の姿です。

    画面に映る光の点の多くは、星ではなく銀河。それぞれがアンドロメダ銀河のような巨大な銀河であり、それが無数に広がっています。宇宙の広さは、まったく想像できないスケールです。参考:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/25/032800168/

    私が小学生の頃、いとこが手作りの望遠鏡で土星を見せてくれました。自宅の庭から観たその土星には、ちゃんと輪が見えていました。写真でしか見たことのなかったものが、リアルに目の前にある──あの時の驚きと感動は今でも忘れられません。

    こんなにも広大な宇宙の中に、無数の銀河があり、その中のたった一つである銀河系にある太陽系の地球──さらにその日本の一角に生きる私たち。そう考えると、私たちが日々抱えている悩みはなんと小さいことでしょう。

    上司が苦手、仕事のストレス、人間関係の悩み……。もちろん、私たちにとっては重要なことですが、宇宙のスケールを考えれば、少しは気持ちが楽になるかもしれません。「まぁ、ちっぽけなことだし、なんとかなるさ」と。

    時には、夜空を見上げて広大な宇宙に思いを馳せてみるのも悪くないかもしれません。

    Perseus Galaxy