毎年、4月の最初の週は患者さんが少ないというジンクスがあります。通勤路の車の数も少なく、スイスイです。学校もまだ始まっていないし、子どもが家にいるとお母さんも外出しづらい。仕事がある人も新年度早々いろいろと忙しく、病院どころではないのでしょう。経営者としては、少し不安になるほど閑散とした1週間でした。
最終日の土曜になってようやく通常の混雑を取り戻し、ホッと一息つきました。今週は月初ということもあり、レセプトチェックに精を出しました。2,000枚ほどある書類に目を通すと、本当に目が回ります。昨夜は寝ていて実際にめまいがして、びっくりしました。久しぶりの発症です。寝返りを打った瞬間、天井がぐるぐると回りました。
これは「発作性頭位めまい症」と呼ばれるもので、頭の向く方向によってめまいが誘発されます。人によって誘因となる方向は異なります。私の場合は、右を下にして寝るとグラグラしました。
こういうときは、薬よりもまず“めまい体操”です。YouTubeで「めまい体操」と検索し、Epley(エプリー)法という体操を見よう見まねでやってみてください。簡単な運動で、めまいが改善されることがあります。
私の場合、右を向いてめまいが起こったので、そのまま右を向いて症状が落ち着くまでじっとしていました。めまいがおさまったら左を向き、まためまいが起きたらおさまるのを1~2分待ちます。その後、今度は左を下にして同じようにめまいが落ち着くまでじっとします。最後に勢いよく体を起こしてベッドに腰掛けます。この一連の動作で、内耳に引っかかった耳石が動き、めまいが落ち着く仕組みです。
私は深夜にこの体操を2回行ってから起き上がり、朝には普通に仕事に行けるまでに回復しました。ただ、電子カルテで左右に視線をすばやく移動するたびに、めまいが起こりそうな感じがして、細かいところの確認がどうしてもおろそかになります。
今日は、いくつかの書き間違いを医療事務や薬局の方々に見つけていただき、指摘してもらいました。スタッフのみんな、本当に助けてくれてありがとうございます。