むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 訪問看護いよいよ始動

    日曜日は汗ばむ陽気でしたね。外に出て散歩したりスポーツしたりするのにいい季節です。布団を干したり掃除をしたりするのも良い週末だったと思います。私は、残念ながらクリニックのワックスがけで業者が入ったので、ずっと院内で待機していました。一日缶詰だったので、しないといけないけどずっと後回しにしていたことを一気に片付けました。まずは、経理の仕事です。領収書の整理をして帳簿をつけて、という事務作業。毎月これだけはきっちりしないといけません。次に、近々頼まれている講演で使う漢方の講義用スライドづくり。1時間話すので、60枚のスライドを作りました。

    それから、いつもうつ患者さんにうつ状態の度合いを問診して点数化するのですが、その点数を計算するのが今まで電卓を使って面倒だったので、表計算ソフトで一発でできるようにプログラミングしました。プログラミングとはいえ、以前はエクセルのマクロを自分で作り込んでいたので、それに比べれば大したことはありません。IF条件でスコア化して合計するだけです。エクセルでなく、アップルのナンバーズという表計算ソフトを使ったので、要領がよくわからなかったのですが、勘でやっているうちにうまく条件を式にすることができました。

    医師会からは、開業してから1年経ったので感想を機関紙に寄稿してほしいと依頼されており、ずっとほったらかしにしていたのが、明日までに送ってほしいと催促されたので、慌てて書きました。その中にも書いたのですが、当院は先月みなし訪問看護の事業所申請を済ませ、今週からいよいよサービス提供を開始します。最初は近隣の患者さん1名から始めますが、システムを確立し、きちんとした体制づくりができたら徐々に拡大していきたいと思います。それが時代のニーズでもあり、我々診療所の役割だと思っているからです。

    下江津湖

  • 小児と漢方

    当院では小児科は標榜していませんが、小学生以上なら診察しています。しかし、小児というのは小さい大人ではなく、小児科という専門性を持った領域です。奥が深い学問です。当院で対応しているのは、漢方薬が飲める人が原則です。小児の場合、苦くて飲めないとか、粉薬は無理とかいろいろな理由で難しいことが多いです。しかし、小児だからこそ副作用の少ない漢方で治療したいものです。

    当院に来る小児の患者さんの多くは普通の小児科では治療が難しかったような例です。朝から起きられない、慢性の頭痛、吐き気、腹痛、下痢などです。特に学校に行く前に症状が出て、結果的には遅刻したり欠席することが多いようです。

    このような子供の患者さんの場合、多くは学校のストレスなどからおなかの症状や朝起きられない症状などがでます。そこで、通常の胃薬などではなかなか改善しないのです。そういう中でわたしは漢方を使いながら心と身体全体にアプローチするのですが、漢方が飲めないお子さんにはどうすることも出来ません。いわば、漢方小児科です。ご理解のほどよろしくお願いします。

  • 治療法は絶えず進化する

    ある疾患を治すときに、教科書的にはAという薬剤が有効であるとわかっているとします。しかし、A薬は少し副作用があって使いにくい。かわりにBという薬もあるが、効果はAにはかなわないとします。ただ、副作用がAより少ない。そういうときにどのように薬剤を選択するか、その実践に関してはどこにも定説はありません。そこで、日々研究です。副作用には目をつぶっても効果の高いAを処方すべきか、Aを処方して患者さんが副作用で飲めなかったら治療に失敗するが、その確率は何割くらいか、色々考えます。患者さんごとにA薬で行けそうか、無理そうか考えます。

    そして、さらに組み合わせも考えると、Aを通常の半分量にして副作用が出にくくしつつ、Bを併用する。いいアイディアです。別のストラテジー(戦略法)は、しばらく副作用の少ないB薬で治療して、ちょっと状態を落ち着かせてからおもむろにBをAに変える方法。これもいいアイディアです。しかし、治療ガイドラインやマニュアルにはそのようなさじ加減は書いてありません。画一的な治療のみです。

    しかし、私は、このガイドラインを金科玉条のように取り扱う風潮に疑問を感じています。そして、ガイドライン通り一辺倒の治療でなく、患者さんごとに最も効果的で副作用の少ない治療法を模索しています。使う薬の種類もたくさんあるのでその組み合わせを考えると治療法は無限大です。日々進化しています。

    2月22日 気温22度 湿度33% 何となく撮影

  • 介護保険主治医意見書

    介護保険の利用にはまず、要介護認定を受けなければいけません。どの程度の介護が必要かの度合いを判定するものです。通常は65歳以上で寝たきりや認知症の場合介護認定が受けられます。40歳から64歳までの比較的若い世代でも、がん末期状態や脳血管障害、パーキンソン病などがあれば申請できます。自分の親や家族に介護保険が使えるのかどうか知りたい場合は、地域包括支援センター(近所のささえりあ)または区役所にご相談ください。

    今日は、7時ごろに何とか仕事が終わりただちに医師会の会合へ出掛けました。会では介護保険審査で必要な主治医意見書に関する研修会でした。介護保険認定調査では我々が書く主治医意見書と、訪問調査からなっており、最終的に認定審査会での話し合いで要介護度が決定されます。調査員が家庭にお邪魔して色々話をすると、不思議といつもは困ったおじいちゃんおばあちゃんもこの時ばかりはしゃきっと受け答えができてしまって、認知症はないのではないかと言う印象を与えてしまうことがあります。そうすると、実際よりも軽い要介護度しかもらえません。

    そういうときに大切なのが、主治医意見書です。これは、認知度や寝たきり度などの実際を書き込むと同時に、どんな物忘れエピソードがあるとか、家族が介護に苦労している話を自由に書き込むスペースがあります。ここをいかに書き込むかで認定結果が大きく変わってきます。当院では、通常の外来診察で気づきにくい家庭での些細な失敗談(認知症を疑わせるエピソードなど)まで事細かにお伺いして丁寧な意見書作成をしています。家庭で介護に困っていたら、一人で抱え込まずに是非介護サービスの導入をお考えください。

  • 日差しが強い

    寒い寒いと言っているわりに、、昼の日差しの強さには驚かされます。室内でひなたぼっこでもすれば、その陽射が相当強いことに気づきます。私は、この寒い中、夏のことを思って一つ行動をとりました。「ゴーヤの種を植えた?」ハズレです!でも近いです。夏の日差しを遮って室内を涼しく保つにはゴーヤカーテンもいいですね。しかし、ゴーヤは1年草で毎年枯れては植え直さないといけません。クリニックの私の部屋は西日がすごく、カーテンを閉めないと夏場は過ごせません。去年はすだれでも買おうかと思いホームセンターまで行きましたが、結局買いませんでした。

    そこで今回私がしたのは、ガラスにフイルムを貼ってもらう工事です。3Mが出している遮熱、UVカットのフイルムです。見積もりに来た業者の人に実物を見せてもらいましたが、その効果には驚きです。透明で光は普通に通すのに、熱を通さないなんてマジックのようです。夏の暑い日差しから熱エネルギーだけをカットします。その効果に期待しています。冬に種を植えないと春に花は咲きません。それと同じく冬のうちに夏対策です。

    ところで、強い光を浴びると脳の中にセロトニンという物質が増えます。これは、うつ病を改善する働きが有ります。気持ちが沈んでしまっている様なら、明るい昼間に外を散歩しましょう。きっと元気になりますよ。