むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • フクロウ型人間

    院内BGMで鳥のさえずりをバックに静かな音楽がかかっていました。最初はBGMとは気づかず、今日は鳥が元気にさえずっているな、春だから鳥も喜んでるな、と思っていました。不思議とこういう環境音楽がかかっていると、気持ちもリラックスして気分が良くなります。海の波の音とか、小川のせせらぎとか、公園で子供が楽しそうに遊んでいる声などをBGMにするのもいいですね。スマートスピーカー(OKグーグルとかアレクサ)に「鳥のさえずりを聞かせて」などというと、聞くことができます。ピーチクパーチクやっているのはひばりでしょうか。

    漢方用語で、フクロウ型人間とひばり型人間というのがあります。フクロウはもちろん夜型人間です。夜元気よく携帯を見たり動画を見たり、仕事(残業)をしたりしますが、寝ようとしても眠れず、朝起きが苦手。用事がなければ昼まで寝てしまう。学生さんなら1,2時間目はたいてい遅刻して、単位が危うくなる。一方、ひばり型は朝が強く人に言われなくてもさっと起きて朝から活動的に生活します。フクロウ型は低血圧の人が多く、ひばり型は高血圧の人が多いみたいです。

    当院ではフクロウ型の学生さんを漢方治療しています。小児科とか心療内科で起立性調節障害と診断されることがおおいのですが、私は子供に「起立性調節障害」というレッテルを張りたくないので、「低血圧で朝が弱いんですね」とそのまんま説明して、漢方治療します。苓桂朮甘湯と補中益気湯あるいは葛根加朮附湯の組み合わせを使うことが多く、患者さんの調子によっては違う組み合わせもありますが、だいたいこのパタンで元気に朝起きられるようになるみたいです。今週から新学期。おかげさまでちゃんと起きて学校にいけました、と感謝されると、「いえいえ、私は何もしていません。漢方のおかげです」とお返事します。