むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 間接褒め

    昨日は韓ドラ「力の強いカンナムスン」のことを書きました。スーパーパワーを人のためにしか使わないという見ていて気持ちいいストーリー。韓ドラで多いのは自分や親の恨みを一生かけてはらすみたいなドロドロしたもの。数年前に大人気だった「梨泰院クラス」もその手のドラマでした。日本ではめったにないストーリーだと思います。日本人は「水に流す」事ができるので、怒りを一生持ち続けるという人は少ないと思います。そう考えると、日韓の政治で日本からするといつまで昔のことを蒸し返すんだと言う場面が多いと思いますが、あちらは親の恨みは子や孫の代まで受け継がれるので、数百年は同じことばかり言う文化だとおもいます。文化が違うのですれ違うのは仕方ない。うまい解決方法があるわけではないですが、理解するしかないでしょう。そんな中、カンナムスンのドラマでは珍しく恨みや怒りをテーマにしていない、むしろそれを意識的に避けている点が興味深いです。

    逆に、昔受けた恩を子や孫の代まで受け継いで感謝されるということもあります。台湾やトルコはそういう意味では昔のことをずっと覚えていてくれて、感謝されるいい国民性だと思います。みなさんも、それぞれ恩人がいると思います。自分にとっての恩人が誰なのかということを家族(夫、奥さん、子どもたち)に話しますか?例えば子供に「パパは昔〇〇さんにはとてもお世話になった、恩人だ」みたいなこと。自分の中だけで感謝しても伝わらないことが、子供から伝わるという場合もあるかもしれません。もしかして子供が就職して取引先でその恩人と関わることもあったら、子供から「いつも父が〇〇さんには本当にお世話になった、といってました」と挨拶してくれれば、直接感謝を伝えるより効果的かもしれません。

    先日、鴨頭嘉人さんのYouTube講演を聞いていて、それに似た話題があったのを思い出しました。「間接褒め」という話です。上司が、部下を直接褒めるより、違う人に「うちの社員の〇〇さんは頼んだこと以上のことを自ら進んでやってくれる素晴らしい社員だ」とほめたら、その人経由で本人に「□□部長があなたのことをえらく褒めてたよ」と言われると嬉しい。これが間接褒めの効果だそうです。これ(間接ぼめ)が無意識にできれば最高ですね。

    今朝のクリック前 強風で桜吹雪でした