むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 腰痛

    昨日13キロを走ったと書いたが、そのためなのか、はたまた、変な姿勢で本を読んだりしたためか、今日は腰がかなり痛い。こんなことは以前にもあったし、そんなに珍しいことではない。

    僕は、患者さんの腰痛を治すのを仕事にしている。通常の医者は、腰痛の患者が来るとレントゲンやMRIをとって、この骨と骨の間が狭いとか、変形しているとか、わかったようなことを言いながらも結局湿布と鎮痛剤を処方しておしまい。それならわざわざレントゲンなんか撮らなくても、湿布と痛み止めをくれればいいのに、と思ったことはないだろうか?

    僕の場合は治療方法も独特だ。漢方で治したり、ハリをしたり、操体、整体・指圧などなんでもやってみる。患者さんごとに適した治し方があるようで、ハリや指圧でうまくいかなくても、整体でうまくいくことがある。もちろん急性の痛みは慢性の痛みより早く治る。

    さて、今日は自分の腰痛をどうやって治そうか?しばらくは指圧をしたり、鍉鍼(ていしん)といって、刺さらないハリでツボを刺激したりした。でも十分効果が出ない。さあどうしよう。R7218123

    自宅に帰って、子供に腰を揉んでもらった。なーんだ、そんなのどこのお父さんでもやってるよ、と思うだろう。しかし、ただ揉んでもらうのではない。

    子供に足で腰の痛い部分を押してもらい、リズムに合わせて体をローリングさせるのだ。つまり、自分はまるで手打ちうどんになったかのように、体を揺らしながら揉まれるのだ。これは、僕が習った整体のやり方で、歪んだ背骨を矯正するときには、グイグイ押したり、ぼきぼきっとなるまでひねったりするような方法と違って、ゆらしの力で治すのだ。息子はソファーに座ってテレビを見ながら5−6分、足を僕の腰に乗せて揺さぶるだけ。僕の腰痛はあっという間に治った。お礼にコンビニでデザートを買ってきてあげた。コンビニまで歩いて往復しても、ほとんど痛みはなかった。

    新しいクリニックには、ウォーターベッド型マッサージ機と低周波・干渉波電気治療機も入ることになっている。これらを使うと、さらに治療の幅が広がる。もちろん自分の腰痛に効果があるのはすでにお試し済みだ。乞うご期待。

  • 職員募集のご案内

    H28年9月1日に内科クリニックを新規開業します。地域の人の役に立ちたい、喜んでいただきたい、健康をサポートしたい、という想いを共有できる正・准看護師、医療事務担当者を募集します。

    看護師業務は、外来診療補助、検査介助、採血など。
    医療事務業務は受付、会計、レセプト業務、総務事務など。
    オープンに合わせ、8月16日より業務内容の打ち合わせや研修、開業準備などを行います。ご応募お待ちしています。
    電子カルテのため、パソコン入力のできる方を希望します。
    院内は禁煙です。勤務時間内は喫煙できません。
    同じ内容の求人をハローワークにも出します。少しでも興味がある方は、お問いお合わせだけでも早めにお願いします。
    連絡先:murakaminaika096@gmail.com (村上まで)
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     (写真はクリニックの玄関車寄せの大屋根)
    (1)募集職種
    
    *正・準看護師(フルタイム、パート)、若干名:看護師経験2年以上
    
    *医療事務(フルタイム、パート)、若干名:医療事務資格が望ましい
    
    (2)勤務時間
    
    ① 早出   8:30~17:30  ② 遅出 9:00~18:00 
    
    *休憩時間60分
    
    *時間外勤務あり
    
    *勤務時間は希望考慮し面談の上決定します。
    
    (3)給与
    
     フルタイム 月給170,000~230,000円 +諸手当
    
     パートタイム 時給800円~1000円
    
     *給与は経験、資格を考慮して個別に決定します。
    
    (4)勤務地
    
     熊本市東区山ノ神2丁目(東稜高校正門前)
    
    (5)休日休暇
    
     日曜祝日休、夏季(お盆)、年末年始
    
     *シフト勤務による週休2日制 年間休日110日
    
     (6)福利厚生
    
     *労働保険適用
    
     *社会保険は勤務時間に応じて適用
    
    (7)その他
    
     *車両通勤可(敷地内駐車場あり)
  • 学校心臓検診

    小中学校に入学すると新学期に心電図検査があります。覚えていますか?今日、私は医師会の心臓検診班で検診に出かけてきました。

    学校でとった心電図はどう処理されているのか?私がこれを知ったのは3年前です。医師会の先生から電話がかかってきて、心臓検診を手伝ってくれませんか?と言われたので、その時から医師会の学校心臓検診班の班員になりました。

    医師会には熊本市内の全ての小中高校から心電図が集まってきます。これを、循環器を専門とする心臓検診の協力医で手分けして判定し、異常のある心電図を抽出します。そして、抽出された学生には医師会のヘルスケアセンターに来ていただき、精密検査をします。精密検査は夏休みまでに全員終わらせるようにスケジュールされていますから、5月6月がとても慌しいです。平日に大量の心電図を判定し、土曜日に精密検査に出かけます。今年は熊本地震の影響で学校での心電図検診が遅れています。そのしわ寄せが今来ており、とても忙しくなっています。

    この仕組みのおかげで、プールなどの体育の授業中に心臓疾患で児童、学生が倒れるような事故はこの数年起こっていません。今年も無事故でありますように。

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  • 漢方の講義

    私は熊本大学医学部の非常勤講師として、医学生に漢方の講義と臨床実習を担当しています。大学のカリキュラムに、漢方が取り入れられてもうだいぶたちますが、大学には漢方講座がなく、教える人材もないことから、外部から協力しているのが現状です。

    私が大学の学生さんに漢方を教えるようになって10年ほどたちます。学生さんたちは当然西洋医学を中心に勉強し、国家試験も西洋医学の内容を出題されるのですが、西洋医学だけではどうしても患者さんの訴えにたいしてこたえきれないことは経験上気がついています。そんな中、3000年の歴史ある漢方医学を学ぶと、案外簡単に治療効果を発揮する場合があり、学生さんたちはとても興味深く漢方外来に参加してくれています。

    もちろん漢方ですべてが解決するわけではありません。しかし、人類の歴史の中で試行錯誤してきた結果、有効性が確認された処方が今に伝えられているので、現段階では科学的に作用機序がよく説明できなくても、効けばいい、そんな医学もあるのです。

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    今日の講義(漢方外来実習)では、先日から地震後のめまいや不安、不眠などに漢方治療していた患者さんたちが再来されましたが、皆さん漢方がよく効いて調子いいと言われていました。

  • 訪問看護ステーション

    元同僚で訪問看護ステーションを経営しているCruto(クルト: http://www.cruto.net)の那須社長とミーティングをしました。彼のスタッフとも一緒に会食しましたが、みんな誠実でやる気があり、今の仕事が楽しいと言っていました。

    今度、当院を立ち上げるにあたり、訪問看護ステーションCrutoと連携することで一致しました。心から信頼できるパートナーです。

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    厚労省はこれからの高齢社会において、在宅医療を推進しています。在宅医療とは、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリなど入院しなくても十分な医療を受けられる社会の仕組みです。こういった仕組みは、医療(クリニック)だけではできないし、訪問看護ステーションだけでも難しい。医療連携が大切です。今日の会合で当クリニックの在宅医療が充実することは間違いありません。時間の許すかぎり在宅にも力を入れていこうと思います。(写真は大矢野:天草の夕日)