むらかみ内科クリニック

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  • 睡眠時無呼吸がアップルウォッチで見つかる

    スマートウォッチもだいぶ進化しています。最近患者さんが持っていたアップルウォッチでは酸素飽和度が記録できました。データを見せてもらうと、夜間に何度も低酸素状態になっているようで、家族からも寝ているときにいびきが止まっているようだと指摘があったので、さっそく睡眠時無呼吸の検査をしてみたところ、かなり重症だと判明しました。スマートウォッチのおかげではっきりした、睡眠中の低酸素です。放置すると、低酸素は心臓や脳の負担となり、疲れが取れないだけでなく心疾患のリスクにもなります。

    睡眠時無呼吸(SAS)の検査は、家庭でできます。当院から睡眠をモニターする機械を貸し出しますので、一晩か二晩寝るときにセンサーを付けて睡眠時の呼吸状態を記録していただきます。簡単な装置なので、使い方は簡単です。朝に目が冷めたら記録を停止し、機械をクリニックに返却していただくと、数日で解析結果をお知らせします。

    無呼吸は仰向けで寝ているときに起こりやすく、横向き寝だと少ないことがわかっています。そこで、SAS患者さん用に横向き寝を維持しやすい抱き枕や、いびきを感知したら自動的に枕の高さが変わってゴロンと頭が横向きになるよう誘導するハイテク枕もあります。重症のSASや長距離トラックやバスの運転手さんなどは危険なので、CPAPという寝ているときに呼吸を補助する機械をつけるのをおすすめしています。こちらは保険が効くリースになっており、当院からも手配できます。気になる方はご相談ください。