むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 緑茶とコーヒーでダイエット?!

    いよいよ3月となりましたね。今日は、かかりつけの患者さんが面白い本を貸してくれました。「緑茶コーヒーダイエット」という本です。読んでみたら、なんと緑茶とコーヒーを1:1に混ぜて1日3回飲むと痩せるというもの。理屈は、緑茶のカテキンとかテアニン、カフェインなどに加えてコーヒーに含まれるクロロゲン酸という成分が合わさることでダイエット効果を発揮するというもの。ラテなどミルク成分が入ると吸収が悪くなるそうなので、食事でも影響を受ける可能性があり、食事前に飲むのが良いと思われます。緑茶とコーヒーを混ぜて飲むなんてどんな味だろうと思い、帰宅してから早速作ってみました。味は、不思議と飲める味でした。お茶でもコーヒーでもない新しい飲みものの味。しかし、せっかく美味しい緑茶やコーヒーが混ぜてしまってはちょっと勿体無い気もします。本当にダイエット効果があるか、2週間ほど確かめてみたいと思います。

    今日は、嚥下障害の話を書いておこうと思います。歳をとると飲み込みが悪くなり、お茶を飲んでもむせたりすることがあります。喉の声帯のところに気管と食道の分かれ目があり、食べ物は気管に入ったりしないように反射的に蓋が閉まるようになっていますが、その反射が弱ると食べ物が気管の方に入ってしまうことがあります。脳梗塞後遺症やパーキンソン病では極端に反射が落ちて口からの食事が難しくなる場合もあります。リハビリを専門とする病院では嚥下訓練をやってくれますので、相談されるのも良いと思います。

    料理をする際に唐辛子や胡椒などのスパイスを効かせると反射が改善するというデータがあります。味噌汁などの汁物には七味をふりかけるとか、おかずもスパイシーな味付けをすると良いでしょう。また、水分はとろみがあると誤嚥しにくいので片栗などのとろみ剤を使ってとろみをつけてください。お茶もとろみをつけたほうが飲みやすくなります。薬局などにはとろみ剤が売ってあります。ちなみに漢方では半夏厚朴湯が飲み込みを改善することがあります。私はこのことを20年ほど前に論文で報告したことがあります。