むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 緊張して発表がうまくできない人へ

    私は、熊大の第二内科で大学院に進みました。もう25年ぐらい前の話です。大学を卒業してまだ大学院で勉強するのかというと、答えはYesでもありNoでもあります。というのは、大学院というのは講義を聞いて勉強するわけではないからです。与えられたテーマについて自分で考え、仮説を立ててそれが正しいかをひたすら実験し、検証する毎日です。そして、大きな発見は4年間の大学院で1つできればいい方なので小さな発見をコツコツと学会発表して世界のトップと意見交換をし、時には批判を受け入れ軌道修正するのです。したがって、学会発表が仕事のようなもので、何百人もの前で発表したり、英語での発表だったりで次第に講演職人みたいに人前で発表することになれてきます。それでも、初めて国際学会で英語の発表をしたときは家で何度も何度も繰り返し予行練習したのを覚えています。

    このように人前で話すとき、緊張で声が震えて話せなくなったり、頭が真っ白になって全て忘れてしまって大恥をかいたという人もいると思います。そのような緊張をとる薬がほしいと来院される方がいます。例えばPTAで役員になってしまって、みんなの前で話さないといけないとか、職場で朝礼当番が回ってくるとか、そんな感じです。なかには、葬式で名前の記帳をするとき手が震えてしまったので治してほしいという人も来院されます。このような症状は治療することができます。予定がわかっていればその日だけ薬を飲む方法もあります。

    一方、運転で渋滞が苦手でパニックになるとか、美容室や歯医者が苦手でじっと座っているのが無理という場合もあります。これも少し時間はかかりますが、治療可能です。困った、無理、と諦めるのではなく、治療できるんだということを知っていただきたいと思います。なお、こういった相談は心療内科で受けていますが、当院の心療内科は予約制になっています。まずは電話でご確認ください。

    熊本のヒルズ サクラマチのタワマン