むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 動悸の患者さんが増えています

    いつも同じ行動を繰り返すと脳への刺激が少なくなり、ボケやすくなると本に書いてありました。確かにそうかもしれません。そういう私も、いつも朝同じ時間に起きて同じ時間に仕事に行き、毎日似たような弁当を食べます。夜も同じようなものばかり食べています。週末、おなじみの店や温泉にばかり行き、あまりそのほかのところに出かけることが少ないように思います。同じ店で同じメニューから選べば間違いないという安心感があるからそうさせるわけです。冒険していつもと違うところに行くと、結局美味しくなくてがっかり、なんてこともあります。しかし、脳にとってはがっかりも刺激なので、新しいことにチャレンジし続けた方がいいようです。我ながら、反省です。

    ところで、今週は動悸を主訴に来院される新患さんが非常に多くなっています。季節的に動悸を起こすのかとも思いましたが、原因はよくわからないです。人によっては、お子さんの受験とか、年明けてから職場の配置換えがあったとか、動悸の背景として納得いくような話もあるのですが、多くの場合、何もないようです。毎日何人も動悸で来院されるので、その背景についてしばらく注意して観察する必要がありそうです。

    動悸といえば、まず不整脈を起こすような心疾患を考えます。心電図や心エコーで異常がないか確かめます。また、採血で甲状腺ホルモンに異常がないかを確かめる場合もあります。しかし、多くの場合、何も異常がないので、その際はストレスや更年期、自律神経失調などが考えられます。そういう場合、漢方を使って治療してみることが多いです。また、心臓神経症という病名があり、神経症のために動悸がする場合、安定剤も効果的なのですが、できるだけ安定剤は避けて治療する方法を考えています。