むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • カロテノイドとビタミンA

    週末、冷えてきました。土曜の早朝は雪がたくさん降っていましたがクリニック前の公園では日の出前の真っ暗な中、元気にラジオ体操をやってました。参加者の皆さん、すごいですね。私も健康のため出来るだけ徒歩通勤しようと思うのですが、この寒さには心折れます。夏は夏で暑くて歩けないと言い訳するので、快適に徒歩通勤できる季節は短いです。車通勤だとラジオ英会話など勉強できるのでよしとします。

    先日、患者さんが色どりを考えて食事を用意すると言われていました。確かに野菜サラダなどは緑一色より赤ピーマン、黄色いコーン、ゆで卵、などなど色を考えて色彩豊かにするのは美味しいだけでなく体にもいいと思います。植物に含まれる色素は紫外線から植物自体を守るための抗酸化物質で出来ていることが多く、それを食物として取り入れると、人の体の酸化予防になると考えられています。私は辛い物好きで、毎日のように韓国唐辛子を大量に入れたチゲ鍋を食べます。唐辛子の赤い色素も抗酸化力が強いカプサンチンと呼ばれるカロチノイドです。トマトの赤い色素のリコピンと同じような効果を発揮します。唐辛子にはビタミンCもたくさん含まれていて、健康にいいスパイスです。

    カロテノイドといえば、ニンジンに含まれるβカロテンが有名です。食べると体内で分解されてビタミンAができます。ビタミンAはほとんどサプリでは売ってありません。輸入すれば買えるのですが、単独でビタミンAを取りすぎると癌が増えたりすると言われており、不必要にサプリでとるよりニンジンやカボチャなどからとった方が良いと思います。ビタミンAは脂溶性ですから、油料理(炒めたり揚げたり)で食べた方が吸収が良くなります。一方、ビタミンAは肌の老化防止目的で外用剤に入れてあるものがあります。こちらは効果が期待できるので先日試しにビタミンA配合アイクリーム(目のまわり用)を買ってみました。効果が楽しみです。