むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 捨てる勇気を持つ

    日中暖かい日差しが春を感じますが、空気が冷たいですね。夜、夜空に満月を眺めながら犬の散歩をすると凍えました。ところで、クッキーや煎餅などの頂き物をすると、ブリキのカンカンに入っていることがよくあります。あれって、捨てるか何かに再利用するか、迷いますね。小さな子供がいれば玩具箱にして整理整頓のアイテムとして使えるかもしれません。職場でも、買い置きした文房具などを入れておくのに重宝する場合があります。しかし、使うあてもなくいつか役に立つかもしれないからととっておくと、物置が空き缶だらけになってしまいます。使わないなら捨てないといけません。まだ使えるとか、もったいないと考えると先に進みません。断捨離の勧めです。

    クリニックの待合に和田秀樹さんの書いた「70歳が老化の分かれ道」という本を置きました。私も読みましたが、面白かったです。70過ぎたら血圧やコレステロールはあまり下げないでもいいというのはちょっと言い過ぎな気がしましたが、そのほかはほとんど賛成できました。その本に書いてあるのですが、70過ぎたら、嫌な人との人間関係を我慢せず捨てましょう、と書いてあります。人間関係の断捨離です。確かにそれもありだと思います。会社だと嫌な上司や同僚がいても一緒に仕事しないわけにもいきませんが、年とってから自分とあわない人と我慢して付き合う必要はない気がします。

    そこでキーワードは「捨てる勇気」です。いつか使えるかもと思ってとっておくカンカンも使うあてがなければ捨てる。人間関係も自分が快適に過ごせることを優先して整理する。これこそシニアライフのキーワードではないかと思います。