むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • NHKで「東洋医学の力」やってました

    雨模様ですが、春分の日ですね。当院も休診となります。訪問診療だけは予定通り回ります。祝日の前だからか、月曜日は夕方も遅い時間になり大勢の患者さんが一斉に来院され、かなり混雑してしまいました。最後の患者さんが7時をまわったのは開院以来初めてのことです。お待ちいただいた患者さん方には大変ご迷惑をおかけしました。休み前に薬が切れたとか、熱が出たとか、皆さん事情があるので仕方ありません。季節の変わり目で自律神経も乱れやすいのだろうと思いますが、めまいがするとか急に血圧が上がったという患者さんも目立ちます。

    私はほとんど家でTVを見ることはないのですが、朝からふと新聞のTV欄を見たら、夕方7時半からNHKで東洋医学の力という番組があることに気づきました。これは見ないと、と思っていたら、思いのほか診療が長引いて仕事が終わったのが番組の始まる7時半でした。帳簿付けなどの残務があったのですが、とりあえず車に乗ってTVをつけたらやってました。熊大薬学部から東京理科大の教授になった磯浜先生が五苓散の作用について話していました。彼がアメリカのサンアントニオに留学していた時、彼の家に遊びに行き、留学先の教授から歓迎のホームパーティーをしていただいた思い出があります。

    番組では漢方、鍼灸、ヨガなどの話がありましたが、番組後半では起立性調節障害の漢方治療についてドキュメンタリー風に紹介していました。私もたくさん見ていますが、当院ではゆっくり検査する時間はないので血圧を測ったり採血をする程度で、あとは生活についての話を聞いたりストレスなどの背景を聞くことで漢方薬を処方しています。もちろん有効率は100%ではありませんが、朝起きて学校に行けるようになったという話を聞くと嬉しくなります。

  • 私が漢方を始めたきっかけ

    日曜日はカラッと晴れて春らしい最高の天気となりました。私は、残念ながら医師会の当番で地域医療センターの出動協力医(一次救急)でした。発熱、腹痛、めまいなどの患者さんが来ましたが、ここの院外調剤薬局にはほとんど漢方薬が置いてないので、私にしてみれば手足をもがれた感じです。漢方があれば1−2日で治せるのに・・と思いながら、なにもないのでカロナール3回分くらい出して、明日はかかりつけに行ってくださいというだけです。こんな診療で高いお金を払うくらいなら近所の薬局でコルゲンでも買ったほうがマシだと思います。皆さん勘違いしていると思いますが、風邪引いたときに早めに風邪薬をのんだらいいというのは間違いです。解熱剤を飲むと風邪は長引きます。熱はウイルスを排除するために出ているのですから、下げてしまうとウイルスは居心地よくていつまでも増え続けます。

    一方葛根湯を始めとする漢方系の風邪薬は経過を長引かせることはありません。むしろ、患者さんの体質に漢方がバッチリ合うと、あっという間に治ってしまいます。漢方4000年の歴史がその薬効を証明しています。私自身の経験をお話すると、子供の頃風邪で病院に行くと抗生剤をもらうのですが、全然効かないと実感していました。ある時(小学生時代)葛根湯を飲んだら劇的に治ったので感動しました。それ以来かぜひいいても病院にはいかず葛根湯を飲むようにしていました。

    高校生になった時、ぱったり葛根湯が効かなくなりました。私の体質が変わったからだと思います。その頃家にあった漢方の中で、小青竜湯を飲むとまた劇的に効くことがわかりました。このように、私は小学生の頃から漢方には証があり体質にあった薬を飲まないと効かないと実体験を通して感じていました。このことが私を漢方の道に進みたいというきっかけとなったのです。

  • 水春ではパーティションが撤去されていました

    土曜日、いつものようにイオンモールの水春(温泉)に行ったら、カウンターのビニールカーテンや脱衣所のパーティションが全部撤去されていました。完全にコロナ前の状況に戻り、懐かしい感じと新鮮な感じで嬉しかったです。やっと平常の生活に戻った実感が湧いてきました。まだ9割位のお客さんはマスクをしているので、これが以前みたいに逆にマスクをしている人が1割位になれば完全に元通りですね。

    このところ、アメリカの銀行破綻から端を発し、スイスのクレディ・スイスの経営難など次々と金融業界の問題が明らかとなり、株式市場も急落しています。先日まで日経はどんどんどん上がっていたのですが、外資系の罠だったようです。上がると思って買った人はみんなカモにされました。最近のプロの株式の売買はAIが行っており、人では判断できないほど瞬時に大量の売買をします。売買アルゴリズムを作るのは人ですが、それをAIに実行させているので生き馬の目を抜く速さで売買されます。素人がかつ余地はありません。それにしても、ずっと中国の不動産バブルが弾けてリーマンショック級の暴落が来ると言われ続けて久しいですが、結局アメリカとEUから崩れていくなんて、皮肉なことです。

    iDeCoなどと税制を優遇して国民の預貯金を株式に誘導する政策が取られていますが、危険だと思います。私は株の売買を30年近くやっていますが、そんなに簡単ではありません。株や投資信託は利息のいい貯金ではありません。素人の殆どはカモられます。最近は売買手数料がものすごく安いネット証券が多いですが、会社によっては個人投資家の売買データはヘッジファンドに売られて、それをもとにプロは動いているそうなので、勝ち目はありません。

     

  • 太陽光の力

    クリニックのベランダに雨樋があるのですが、その排出口のところに黄色い絵の具で描いたような跡があったのでなんだろうと思ったら大量の花粉です!屋根に積もった花粉が雨樋に集まってきて、それがベランダを染めていました。怖い怖い!夜になって大雨になったので、おそらく朝には全部流れてしまっていることと思います。こうやって目に見えるものは怖がらなくてもいいのですが、ウイルスとか放射性物質などは見えませんから、どこに存在しているかみんな疑心暗鬼でマスクをしたりお面をかぶったりアルコールをスプレーしまくったり大変です。やっとマスク義務が解禁されましたので、世の中暮らしやすくなりました。まだ施設によっては入り口に表面温度をはかるセンサーなどを置いているところがありますが、全く無意味だと思います。表面温度は外気温に左右されるので外が冷えていると正しく出ません。これから暑くなると、冷房が効かない車から降りてきて施設に入る際には異常に高い温度になることもあります。そろそろこんな無意味な検査やめませんか。

    日照時間がずいぶん長くなり、夕方仕事が終わっても外はまだ明るいです。このように太陽の光が増えてくると人の体はそれに反応します。鬱が自然と良くなるのも太陽のおかげです。脳内でトリプトファンというアミノ酸がセロトニンになりメラトニンに変換されるためにはビタミンB6, 鉄、ナイアシンなどを必要としますが、もう一つ太陽の光が目から入ることが重要です。太陽のおかげでセロトニンが増えることで不安が減り気分が安定します。そのセロトニンがメラトニンへ代謝されると自然な眠りを誘います。日中太陽にあたっておくと睡眠が良くなるのです。

    これを踏まえると、窓が小さいオフィスビルのなかで仕事をするより、太陽のもとで農業をするほうが健康的だと言うことがわかると思います。そこで、会社のストレスで退職して、次の仕事を探している人におすすめするのが、農家のトマトやみかんなどの収穫を手伝うバイトです。日に当たりながら体を動かす仕事は鬱を遠ざけます。科学的に考えられた復職プログラムより、農家のバイトのほうが元気に社会復帰できます。そう考えると熊本はいい環境ではないかと思います。

     

  • 特定健診や入学時健診はどうぞお早めに

    このところ、難しい症例がたくさん来られるので、ひとりひとりの診察に時間がかかってしまいます。なかにはコロナ後遺症でかなり長いこと苦しんでいるとか、外国人の方とか、他の病院にかかっているけど一向に改善しないので、漢方などの治療法はないのか相談、とかいろいろあります。昨日は、胸が苦しい、と言って来られて、心電図を取ると急性心筋梗塞でした。すぐに救急車を呼んで日赤に搬送してもらいました。別の方は、パニック発作でいてもたってもおられないような状態になり、助けを求めてこられました。いろんな症状で患者さんから助けを求められるので、一例一例気を抜く暇もありません。朝から日が暮れるまでずっと真剣勝負です。

    そんな中で、今日は医師国家試験の合格発表でした。うちの子は東京で今年医学部を卒業して国家試験だったのですが、無事合格しました(祝)。嬉しいことこの上ないです。早く臨床経験を積んで患者さんの悩みを解決できる立派なドクターになってもらいたいです。当分は関東の研修施設で修行が続きますので、当院に手伝いに来てくれる日は10年以上先だと思います。それまで、私自身も過労で体を壊さないように気をつけながら、バリバリ働きたいと思っています。

    さて、3月も後半に入りました。お手元に特定健診のクーポンがあれば3月いっぱいで使ってください。新年度のクーポンは新たに届くと思います。学校や国試に合格した人や就職が決まった人たちの入学時健診や雇用時健診も毎日行っていますので、お気軽にお問い合わせください。