むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 鉄は元気の素

    せっかく桜が開花したのに、朝からひどい雨でした。まだ花が散ることはないのですが、花見もできない状態です。健軍の自衛隊前の桜並木はよく見ると安全のためか枝を落として小さくなっています。以前は枝も大きく張って見事な桜でしたが、なにか華やかさにかけた感じです。

    当院は、中高生の陸上部の生徒さんたちがよく来院されます。練習でタイムが出ないと、むらかみ内科にいって鉄を測ってもらうように、と言われるようです。なかには自分でサプリを買って鉄を飲んでいるけど、ちょっと走ると息が上がって前みたいに走れない、という人もいます。そして、採血してみると軽度の貧血と重度の鉄不足(血清鉄とフェリチンが低い状態)です。鉄不足は貧血になるのですが、貧血になる一歩手前やまだ軽度の貧血程度でも鉄不足が進むとだるさが強くなります。細胞内の発電所と言われるミトコンドリアでATP(エネルギー)を産生するのに鉄が必要だからです。

    それではなぜ鉄サプリを飲んでいるのに改善しないか。それは、飲んでいる鉄の量が少なすぎるからです。病院で処方する鉄剤はサプリの5倍から10倍の鉄を含みます。たまに病院で処方された鉄剤を飲んだら胃もたれがして飲めなかったと言われますが、最近はかなり副作用が少ない鉄剤もあります。サプリでいつまでたっても改善しないときはぜひ病院の処方薬の鉄剤を飲んでみてください。なかには生理の出血が多くて鉄をとっても抜けるほうが多くなっている場合があります。その際は婦人科にも相談が必要ですが、私のオススメはコラーゲンサプリとビタミンCを取ることです。生理の出血量が減り、軽くなります。その結果、貧血(鉄欠乏状態)が改善します。具体的には直接相談いただけると個別にアドバイスいたします。