むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 笑う門には福来たる

    東日本大震災から12年だそうです。月日がたつのは早いですね。12年といえば小学校入学から高校卒業までです。この前はトルコでの大地震で5万人を超える犠牲者が出ました。東日本を超える惨事です。自然の脅威です。しかし、怖がってばかりいても仕方ありませんから、しっかり備えたら、あとは日々充実して悔いがないような毎日を過ごすことが大切だろうと思います。

    さて、とある患者さんのおはなしです。この方は3年ほど前にがんが見つかり手術もうまくいって経過良好だったのですが、術後の腫瘍マーカーが上がった下がったとずっとそのことばかり心配されています。「そんなことを一喜一憂せずに、今元気なことに感謝して、元気なうちに旅行をしたり、毎日を楽しく過ごす工夫をしてください」というのですが、心配性は一向に治らず、気がつけば3年経ってしまいました。本来なら、この3年、元気で体も動いているのだから楽しい日々を過ごしてほしかったのですが、腫瘍マーカーのこと、再発の心配ばかりしながら過ごされていました。

    マーフィーの法則というのがあります。心配すると心配したこと(悪いこと)を引き寄せてしまうという法則です。不安や緊張は免疫を落とします。逆にお笑い番組を見たあとは腫瘍免疫(NK活性)が高くなるというデータもあります。毎日をくよくよせず、笑って過ごすことがいい結果を呼びます。昔から「笑う門には福来る」と言いますね。