むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 実は景気が良くなっている昨今です

    マスコミはみんな病気じゃないかと思うほど毎日毎日同じことばっかり報道しています。もりかけ問題、TOKIOメンバーのこと、紀州のドンファンのこと、よくもまあ飽きずに同じことばかりいっています。日本人が単一民族だから、みんな同じことに興味があるはずだと言わんばかりに押し付けてきます。ニュース番組などはもっと幅広く世界の出来事を報道してもらいたいものです。

    先日、税務署からの郵便物のなかに、来年10月から消費税が10%に上がりますというお知らせが入っていました!そんなの知らなかった!マスコミがもりかけのことばかり言っているうちに、知らないところでそんなことが決まっていたのか、と思ったら、これはもっと前に決定していて、実施時期を安倍政権が延期して来年10月になったそうです。世の中の人たちは税率アップに耐えられるほど景気は良くないというかもしれませんが、実は景気がいいのに悪いと思っている人の方が圧倒的に多いものです。豊かさにはみんな欲があってどこまでも満足を知りませんから、不景気だと言い続けます。

    実際には熊本など復興特需に沸いており、建設業・解体業など猫の手も借りたいほど忙しくしています。私のクリニック患者さんたちも、今の会社は忙しすぎて体調を壊したので、辞めることにしました、と結構あっさりと退職されますが、折しも超人材不足の昨今ですからえり好みをしなければすぐに再就職先は見つかります。求人倍率もバブル以来の高さです。そう考えると、いまは豊かでいい時代なんだとつくづく感謝しないといけません。

  • 睡眠は大事

    睡眠欲はは食欲に並ぶ生理的欲求の一つです。きちんと眠れないと体調が悪くなります。また、ちゃんと眠れるのに忙しくて寝る時間がとても短い場合、睡眠不足が積もり積もって体調不良の原因となります。疲れが取れないとか、昼に眠くなるというのが多いですが、頭が働かない、物忘れがひどいなどの症状になることもあります。

    眠れないからお酒を飲んでねるという人は結構います。お酒は確かに飲めば眠くなりますが、睡眠の質は良くありません。眠りが浅く、お酒が切れてくる深夜に目が覚めたりしやすいものです。また、肝臓に悪いとか依存症になりやすいとか、副作用的なものもたくさんあります。そこで、飲みたくて飲むのはいいとして、寝るためにお酒に走るのは良くありません。むしろ睡眠薬の方がまだマシです。

    一方、睡眠そのものは問題ないが、寝る暇がないという人が結構問題です。仕事から帰るのが夜遅いとか、朝の出勤がすごく早いとか、そういうご家族のご飯の準備などで家事が夜遅くなってしまう奥さん(お母さん)なども睡眠不足になります。子供の塾や朝早くからの課外も睡眠不足の原因になります。スマホ中毒で寝る時間を削ってしまうというのも問題です。現代社会で睡眠不足が体調不良に関わっているのはとても多いと思います。こういう場合、昼休みの5分でも10分でも仮眠をとって頭をリセットすると多少でも改善効果があると思います。

  • 訪問診療で鍼治療

    訪問診療でご家庭をまわると、病院なら簡単にできることが簡単ではありません。検査も採血程度しかできないし、治療もほぼ飲み薬に頼りっきりです。そんな中、薬の内服が苦手な患者さんの訪問診療をすることになりました。体調が悪くても薬をのんでくれません。こうなると私たち医師が何かしてあげたくても限界があります。患者さんの話を「それは大変ですね」と傾聴しても、なんの足しにもなりません。その点、訪問看護師さんたちがやさしく声をかけたり血圧を測ったり、体を拭いたりしてあげることはとてもいい治療になります。私たちが訪問するよりずっと効果的だと思います。

    しかし、看護師さんの力に頼りっきりなのもいけないので、鍼治療の針をもって訪問しました。1日寝て過ごすため腰が痛いと言われるので、痛いところに鍼をしました。また、食欲が出るように足三里にも鍼をしました。さらに腰の方へ気の流れを良くするため腰痛に関連するツボを指圧しました。施術はほんの5分か10分なのですが、大変喜ばれました。

    それから2週間が経ち、今日もそのご家庭へ訪問です。すると、前回に比べてすごく元気になっていました。鍼の効果は通常2ー3日しかもたないのですが、その効果を持続させるためパイオネックスというシール型の針をツボに貼って帰ったのがよかったのかもしれません。今日も3本ほど鍼をして、あとは足のほうから腰へ向かって指圧しながら気を通しました。薬がのめなくてもこんな治療もできるというのは我ながらほんとうによかったとおもいます。

  • ビタミンとミネラル摂取の勧め

    私の診察ではビタミン摂取を勧めています。それも、処方薬ではないので、薬局で普通に売ってあるものやネットで取り寄せてもらうようなものです。また、食事療法についても結構お話しします。やはり、体は食べたり飲んだりしたものでできているので、その辺りがしっかりしていないと治るものも治りません。食事の基本は高タンパク低炭水化物です。体調の悪い人に何を食べているかを聞くと、多くが炭水化物に偏っています。食欲がないから、忙しくて食べる暇がないから、と理由はいろいろありますが、パンやおにぎりなどをちょっと食べる程度で、あとはチョコレートなどを合間につまむというような話が非常に多いです。

    体はタンパク質(筋肉など)と脂肪からできています。炭水化物はエネルギーにはなりますが、体の構成成分にはなりません。そこが問題です。1日に必要なタンパク量はおもったよりもたくさんです。以前ブログに書いたので覚えている方も多いと思いますが、体重1キロ当たり1gのタンパクが必要です。60キロの人なら60gです。その60gのタンパクを取るためにはステーキでいうなら300g相当です。1日をコーヒーとおにぎり1個程度で済ませるという人はほとんどタンパクが取れていません。体調が悪くなるのも当然です。

    一方、ビタミンも体の中では合成できませんから、必要量を必ず食事から取る必要があります。バランスよく食べているという人でさえも足りていないのが日本人の現状です。そこで私が患者さんにオススメしているのはビタミンBミックス(B1,B2,B3,B6,B8,B12など)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンDです。さらにミネラル補給として、カルシウム、マグネシウム、亜鉛は必須です。私はこれらのビタミンを毎日とっています。食事とは別です。

  • ビタミンCの取り方

    日曜朝からTBS系列でやっている「ゲンキの時間」という健康番組があります。今週はビタミンCの話題でした。ご覧になりましたか?ビタミンCは日焼けにいいと言われていますが、それだけではありません。体の酸化(老化)を抑えてくれるのです。番組では1日1000mgの摂取を推奨すると言っていました。また、一食でたくさん取るより3食に均等に分けて300mgずつとったほうがいいと言っていました。その根拠として、デスクワークや散歩などいろんな活動をすることで血液中のビタミンCはどんどん消費されるそうです。減った分を補うという意味で3食に分けて取るという方法を推奨するということです。しかし、レモンで1000mgのビタミンCを取るのは難しいし、レモンはポストハーベストという防カビ剤の心配があります。みかんやイチゴでは糖度が高すぎて糖尿が心配です。やはりサプリが一番安全だと思います。

    ビタミンCは水溶性ビタミンなので取りすぎた分は尿中に排泄されてしまいます。最近は、そのようなビタミンCの性質を改良して、すぐには尿中へ抜けない仕組みのビタミンCがあります。徐放型とか脂溶性に化学修飾したものです。しかし、一番コスト的にもいいのは、通常のビタミンCをこまめに取ることです。私の場合は朝昼夕の3回に分けて1000mgずつとっていますから、合計は3000mgです。通常市販のビタミンCは1カプセルで330から500mgのものがおおいとおもわれます。そこで、1日6個から9個くらいのカプセルを飲む必要があるのです。その際、一気に飲まずに1時間に一粒という感じで取るのが理想的なようです。

    また、ビタミンCを増強するのがビタミンEです。ビタミンCが酸化されるとビタミンEがリサイクルしてくれます。ビタミンCを取るときはビタミンEも取るようにするといいでしょう。