むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 夏の体調不良

    いまの季節、熱が出たり体調が悪いととてもきついです。冬のインフルエンザもきついですが、夏風邪もきついものです。最近は朝と昼の寒暖の差が大きく、体調を壊す方が多数見られます。冷房を入れっぱなしで寝るとかは、ご注意ください。

    風邪症状がなく、とにかくきつい、だるい、熱っぽいだけ、なんでしょうこのきつさは。という患者さんもいます。喉を見ても赤くないし、咳も鼻水もない。聞けば頭痛が少しとか、寒気がしたとか、はっきりしない症状しかありません。実は、私自身、この週末「これ」にかかってしまいました!自分でかかってみるとよくわかります。患者さんの訴えではよくわからなかったのですが、この異様なだるさと気分不良は胃腸炎のウイルス感染です。ノロではないかもしれませんが、なにがしかの胃腸炎ウイルスです。多くの場合だるさ、熱っぽさで始まり、1ー2日たつと腹痛、吐き気、下痢などの症状が出てきます。みなさん早い段階で来院されると、胃腸炎症状がないので診断が難しいのです。

    私は診察の際にこまめに手をアルコール消毒します。しかし、インフルエンザなどはアルコールで消毒されますが、ノロなどの胃腸炎ウイルスはアルコールでは消毒できません。そのせいで簡単に患者さんから移ってしまうのです。手洗いが大切です。さて、私の場合は、まだ下痢などにいたらず、ムカムカとお腹のチクチク程度ですので、特効薬の黄連解毒湯を飲んで回復してきました。この漢方は苦いですが、胃腸炎にはものすごく良く効きます。