むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 当院の病診連携先は

    今週は訪問診療している患者さんや通院患者さんで体調をこわして何人も日赤や市民病院にお願いしました。当院は市民病院と日赤の中間地点にあり、どちらにも頼む機会が多いのですが、嫌な顔ひとつせず頼んだらすぐに見てもらえるので本当に助かっています。先日は地域医療センターにも急患をお願いしました。当院はこのような、公的救急病院以外にもあちこちの病院と連携をとっています。例えば、くわみず病院。ここは非常に優秀なドクターが揃っているので、クオリティーが高い。困ったときにはすごく頼りになります。高齢者医療で入院やリハビリなどを長期にしないといけない場合、桜十字病院、西日本病院などにお願いしています。精神科では向陽台病院や桜ヶ丘病院にお願いしています。こういう連携は病診連携と呼びます。病院と診療所が連携するという意味です。

    以前は病診連携の会が盛んにあり、病院紹介のあとには懇親会があり、その病院のスタッフや連携室の皆さんと名刺交換をして顔の見える連携をしていました。しかし、コロナ時代に入り、連携の会は中止されたり、あってもオンラインになっています。これではみなさんと親しく慣れません。頼りになるのは以前から知っている人たちです。早く、以前みたいに普通にみんなが集まってお酒でも酌み交わしながら親睦を深められる時代に戻りたいですね。

    話は変わって、このところ1ヶ月ほど犬の散歩とジョギングを合体させています。犬のペースに合わせて走るので歩くようなゆっくりスピードですがスロージョギングはマラソンの体ができていなくてもできるのでいい運動です。年末久しぶりに郵便局まで200メートルくらい走ってみたらもう無理というくらい息が切れたのですが、今は毎晩ゴンと一緒に30分くらいかけて2キロのジョギングです。気持ちよく走れます。

  • 機能性にとんだステンレス食器

    最近は4−5つの韓国ドラマと1つの台湾ドラマを同時進行で見ています。なかでも、昨日一気に見たのが「帰ってきてダーリン」という韓国ドラマ。最終回の一つ手前まで見て寝たのですが、今日はどうしても最後が気になります。昼ごはんを食べながらiPadでネットフリックスを開いて、見始めました。さすがクライマックス。感動で涙が出そうになりましたが、すぐに往診に出かけないといけないので、ぐっとこらえました。面白いドラマでした。日本では最近はヤクザもののドラマや映画はめっきり少なくなりました。振り返ると北野武監督の映画がヤクザものが多かったけどあの頃が最後かという印象があります。しかし、韓国ドラマは、なぜか普通の恋愛ものでもヤクザがでてきます。当然、暴力シーンなども多いので、見ていて嫌になりますが、ストーリーは面白いです。見てよかったと思います。https://www.netflix.com/jp/title/81338545

    話は変わりますが、韓国料理店では、ステンレスのお箸を使います。また、ご飯もステンレスの丸くてちいさなボウル状のご飯茶碗です。こういった金属の食器は私達の小学校時代の給食を思い出します。しかし、インド料理やタイ料理屋さんでも現地の人が経営する本格的な店は金属食器を使います。そういう文化なのでしょう。想像するに、金属食器は割れたりせず長持ちするので、重宝されたのでしょう。

    最近はこういった金属食器もかなり進化しています。韓国風の金属箸は中空となり軽くなっています(昔は重かった)。ご飯などの茶碗は真空二重構造のものがでており、料理が冷めにくくなっています。熱いものを入れても触って熱くならないのも良い点です。ステンレスの品質も良くなっており、貧素な感じもしません。使ってみると機能的でけっこういいものだと感じます。アウトドア好きなら、割れないし保温が効くのでキャンプに持っていくのは最高です。

    折り紙

  • インフルのない平和な冬

    祝日でしたね。クリニックはお休みでしたが、訪問診療は通常通りでした。4箇所の老人ホームを回りました。当たり前ですが、こういう施設は祝日など関係なく皆さん働いています。介護関係の皆さんのご苦労には頭が下がります。例年だと、この季節インフルエンザとか普通の風邪とか、老人ホームでは発熱患者さんが続出し、そのたびに面会制限などをしていましたが、今年は最初から厳しい面会制限と感染対策で、熱を出して体調を壊すひとがほとんどいません。おかげで、しずかで平和な冬の診療です。マスコミはコロナで大変だ、医療崩壊だ、と騒いでしますが、それはコロナ患者を見てくれる限られた病院の話で、ちまたは例年よりよほど静かで健康的な生活を送っています。当院でも、この冬タミフルなどのインフルエンザの薬は1回も処方していませんし、インフルエンザの検査(綿棒を鼻に入れる検査)も1例もしていません。

    訪問診療している老人ホームからは、コロナワクチンを打つ際には当院を提携先に指定していいかと問い合わせがあります。おそらく県か保健所が下調べしているのだと思います。しかし、マイナス70度で保管しないといけないワクチンを冷凍庫のないクリニックでどのように扱うか、さらに、それを老人ホームなどに持っていって打ってもいいのか、などなんの説明もないのに気安く「提携先になります」なんて約束できません。集団接種(体育館などでどんどん打つ方法)が基本となっていますが、クリニックにも参加してもらう方法を「練馬区方式」なんて報道されています。小さい自治会単位で決めずに日本全国同じ基準にしてさっさと決めてほしいです。

    こんなことを書いていたら、保健所から40ページをこすコロナワクチン接種マニュアルがメールで送られてきました。読むのも大変。これから何度かWEB説明会が予定されています。どうしてこんなに複雑な仕組みにするのかわかりません。さっさとクーポンを配って、インフルエンザワクチンと同じ扱いで、最寄りの会場で打てるようにすればいいのに、官僚は机上の空論が好きで好きでたまらないようです。

  • 卵黄レシチンで集中力アップ

    2月は短い月なのに2回も祝日があるのですね。クリニックの場合、祝日が入るとその前後で患者さんが集中して、しわ寄せが来ます。今日も大変な人数でした。待合が混み合わないように診察は神経を集中して、テキパキとこなすように心がけています。普通、ひとの集中力は90分ぐらいが限界とされています。そこで、学校(特に大学など)は1コマ90分程度に設定されています。しかし、私の仕事は、朝8時半に座ったら12時まで3時間半ぶっ通し。午後は2時半から6時まで3時間半ぶっ通しです。トイレに行く時間も惜しんで診察しています。それだけ集中力が続くのは、卵黄レシチンのおかげではないかと思っています。

    毎朝卵黄レシチンを飲んでいます。夜に飲むと頭が冴えるので昔は飲んでいたのですが、今は朝だけにしています。レシチンは体内で神経伝達物質のアセチルコリンの材料となります。ちなみに、アルツハイマーの治療薬(アリセプトなど)はこのアセチルコリンが分解されるのを阻害する薬ですから、結果的にアセチルコリンが増えるという点では同じです。卵黄レシチンは卵の黄身が材料ですから、毎日卵を食べればいいわけです。

    サプリには大豆レシチンというものもあります。私はこちらも試してみたのですが、頭の冴え方は卵黄レシチンのほうがいいような気がしました。卵黄レシチンは医薬品ではないので病院で処方することはできません。しかし、私みたいに長時間の集中が必要な場合や、最近物忘れで困る、と言った場合はサプリで摂ることをおすすめします。

  • サプリを取るにもバランスが大切

    私が分子栄養学を実践する際に参考にしている一人がTouTubeで活躍している「栄養チャンネル」の信長先生です。最近見た動画で、大事なことを言っていたので紹介しておきます。近年、ビタミンDはコロナの重症化を予防する働きや花粉症を軽くする働きで注目されています。そこで、サプリを買って飲まれている人も多いと思います。私の経験では花粉症には1万単位を1週間ほど飲んだらすっかり良くなりました。これをそのまま飲み続けるのはよくありません。悪くすると、副作用が出ます。私の場合、花粉症が落ち着いたらあとは週に1回か2回1万単位をのんでいい状態を維持しています。毎日飲むということはありません。ビタミンDに副作用があり得るのは脂溶性で、過剰摂取した分が尿中に抜けないからです。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進するのですが、そのカルシウムは骨に行ってくれるとは限りません。多くは腎臓で濾されて尿中に排泄されます。そこで、腎機能低下を引き起こしたり、尿管結石の原因となります。

    私のブロクで再三書いていますが、ビタミンKを一緒にとっておけば、この副作用は軽減されます。ビタミンKは納豆にも入っているので、納豆を頻繁に食べておけば、ビタミンKサプリは不要です。似たようなことは、ビタミンCにもいえます。ビタミンCを大量に摂取する際はビタミンEを一緒に取らないといけません。また、カルシウムを取る際にはマグネシウムを一緒に取らないといけません。こういった裏表の関係にある物質(漢方的には陰陽)はバランスがとても大切です。どちらか片方を大量にとってはいけません。自分の飲み方に自信がない方は、遠慮なく相談に来て下さい。

    漢方では、当然陰陽のバランスを考えて調整します。例えば六味丸は陰を補いますが、八味丸は陰陽とも補います。補中益気湯は陽を補いますが。十全大補湯は陰陽とも補います。葛根湯は陽を補いますが、麦門冬湯は陰を補います。このような基本を抑えて治療しないと、効くものも効かないし、副作用が出てもおかしくないわけです。私の診療は、東洋医学でも西洋医学でもこの陰陽バランスを考えながら患者さんの病態を正確に把握する努力をしています。