快晴が続き、昼は30度くらいあったみたいです。夏日ですね。これくらい暖かくなると、冷え性の人も体調は良くなるし、血圧も下がっていい具合に落ち着きます。冬に強めの降圧剤を使っている場合そろそろ夏用の軽めの薬に変えてもいい頃だと思います。特に、利尿剤で血圧を下げている患者さんの場合、夏の脱水には要注意です。これからの季節、利尿剤を減らしたり切ったりしてもいいかもしれません。気になるときはご相談ください。
足がむくむからということで利尿剤を使っている方も結構います。足のむくみの原因はいろいろあり、簡単ではありません。注意が必要なのは心不全と腎不全。むくみの他にも息切れや倦怠感などいろいろな症状を呈します。他にも甲状腺機能低下症、肝硬変などでもむくみます。採血データではっきりします。血管(静脈)が詰まってしまうことで血液循環が悪化しむくむことがあります。深部静脈血栓といいます。子宮がんなどの術後にむくむのはリンパの流れが悪いことが原因でリンパ浮腫といいます。そういったあらゆる可能性を考えてスクリーニングしますが、一番多いのはそれらのどれでもないむくみです。デスクワークで一日座っているとか立ち仕事で立ちっぱなしとかが原因です。高齢者もデイサービスなどでずっと座っていると夕方には足がパンパンに腫れます。歩いて血流を良くすること、たまに横になって足を高くして足に溜まった水分を上に上げてやることなどの工夫が必要です。
そういった工夫をしたうえで、まだ改善しないときは利尿剤やむくみをとる漢方などを使います。強制的に水分を尿として体外に出すので、むくみはとれます。また、塩分を取りすぎないこと、取った塩分は汗をかく運動やサウナで体外に排出することでむくまない体にすることができます。