むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ブラックな職場No1は

    朝は冷えて昼は相当暖かく、寒暖の差が大きい日が続いています。体調もついていかず不調になったり、風邪を引いたりした患者さんが増えています。連休明けでただでさえ2週間分の患者さんが殺到している中で風邪も増えているので忙しい週となりました。金曜は診療のあとで心臓検診班会議があり、学校の心電図検診で異常のあったものを班員で手分けしてダブルチェックしました。明日土曜日は午後からこの班会議で抽出した要精査の学生さんたちの診察があります。夏休み前までに市内すべての小中高校生の心電図をチェックして、体育(特に水泳)の授業が安全にできるよう事前のチェックをします。

    学校といえば、来週から校医をしている中学校の内科健診も始まります。全生徒さんの診察を約1ヶ月かけてします。診療の合間の昼休みを検診に当てているので、学年やクラスごとに4−5回に分けて行います。神経を集中して短時間にテキパキとこなさないといけないのでどっと疲れます。年度替わりは毎年忙しいです。

    こうやって、学生さんたち健康を頑張ってみているわけですが、クリニックには学校の先生たちが体調を壊してたくさん来院されます。いろんな職場がありますが、学校の先生ほどブラックな職場はないと思います。本当は子供が好きとか、得意の科目を自分なりに工夫してわかりやすく教えるのが好きとか、純粋な気持ちで先生になった人たちも、学生の評価とかノルマとか、部活とか、生徒会とか、中体連・体育祭などの行事とかとにかく授業以外の仕事が圧倒的に多い。残業も80時間から100時間くらい当たり前。体や心がぼろぼろになっても、せっかく教員免許を取ったからと、転職する人は少ないのが一般の会社員と違うところ。逃げ出せばいいのに逃げ出せない、逃げ出さない。たぶん生徒にも「逃げたらだめだ」と指導するのでしょう。本当に大変。ご苦労さまとしか言いようがありません。