連休明け最初の土曜日で混雑が予想されていましたが、やはり駐車場に止められないほどの混雑となりました。さいわい、難しい症例はなかったのでスピーディーに診察できましたが、待ち時間は結構長くなりました。お待ちいただいてありがとうございました。忙しい中にも、おかげさまで調子良くなりました、と言っていただけると、疲れが吹き飛びます。コロナ後遺症とか子供さんの不登校なども漢方でよくなったと聞くと、医者冥利につきます。
午後からは心臓健診でした。学生さんの心電図異常でもっとも多く精密検査になるのが右脚ブロックです。非常に数が多いので精密検査にするかどうかの基準を厳しくしています。大人でも人間ドックの心電図のコメントでみたことある方もいると思います。ほとんどの場合何も悪さをしないので経過観察で問題ありません。それなのになぜ学校検診で右脚ブロックを精密検査にまわすかというと、まれにその心電図異常のある人で先天的な心疾患を持っていることがあるからです。心房中隔欠損という心臓に生まれつき穴がある病気です。穴が小さい場合は自然とふさがることもあるのですが、大きいと後々心不全を起こしてくるので、早めに検査しておくのです。
もうひとつ健診で多いのは川崎病後のフォローです。川崎病は乳幼児期にかかる感染症です。最近は免疫グロブリンを使った治療が進んで、合併症が減っていますが、時々後遺症として冠動脈瘤ができたり、若くして心筋梗塞を起こすことがあるので、後遺症の有無のチェックをしています。具体的には心エコーと運動負荷心電図とすることで評価します。10歳頃までフォローして問題ない場合、後遺症なしとして追跡を終了します。