むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • インフルのない平和な冬

    祝日でしたね。クリニックはお休みでしたが、訪問診療は通常通りでした。4箇所の老人ホームを回りました。当たり前ですが、こういう施設は祝日など関係なく皆さん働いています。介護関係の皆さんのご苦労には頭が下がります。例年だと、この季節インフルエンザとか普通の風邪とか、老人ホームでは発熱患者さんが続出し、そのたびに面会制限などをしていましたが、今年は最初から厳しい面会制限と感染対策で、熱を出して体調を壊すひとがほとんどいません。おかげで、しずかで平和な冬の診療です。マスコミはコロナで大変だ、医療崩壊だ、と騒いでしますが、それはコロナ患者を見てくれる限られた病院の話で、ちまたは例年よりよほど静かで健康的な生活を送っています。当院でも、この冬タミフルなどのインフルエンザの薬は1回も処方していませんし、インフルエンザの検査(綿棒を鼻に入れる検査)も1例もしていません。

    訪問診療している老人ホームからは、コロナワクチンを打つ際には当院を提携先に指定していいかと問い合わせがあります。おそらく県か保健所が下調べしているのだと思います。しかし、マイナス70度で保管しないといけないワクチンを冷凍庫のないクリニックでどのように扱うか、さらに、それを老人ホームなどに持っていって打ってもいいのか、などなんの説明もないのに気安く「提携先になります」なんて約束できません。集団接種(体育館などでどんどん打つ方法)が基本となっていますが、クリニックにも参加してもらう方法を「練馬区方式」なんて報道されています。小さい自治会単位で決めずに日本全国同じ基準にしてさっさと決めてほしいです。

    こんなことを書いていたら、保健所から40ページをこすコロナワクチン接種マニュアルがメールで送られてきました。読むのも大変。これから何度かWEB説明会が予定されています。どうしてこんなに複雑な仕組みにするのかわかりません。さっさとクーポンを配って、インフルエンザワクチンと同じ扱いで、最寄りの会場で打てるようにすればいいのに、官僚は机上の空論が好きで好きでたまらないようです。