むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 暑さに負けるな

    暑くなってきて、塩麹を作るのに適した気温です。作ったことありますか?まず、米麹と美味しい塩を買ってきます。あとは、ネットで調べて適切な分量で混ぜて水を加えて混ぜるだけです。この季節だと、室温に放置して4−5日もすれば完成です。完成するまでは毎日1回はかき混ぜましょう。私の好みはつぶつぶがなくなってお粥みたいになった塩麹です。いつまで待ってもそこまでトロトロにはなりませんので、今日はだいたい出来たと思った塩麹をすり鉢に移してすりこぎでお粥状(ペースト)に仕上げました。味見をしたら素晴らしく美味しいです。さっそく、毎日食べている野菜の酢漬けに混ぜて味付けに使ってみました。明日が楽しみです。塩麹は肉や魚にまぶして一晩ほどおいておくことですごく美味しい料理になります。かんたんで失敗なし。いい麹と美味しい塩は佐土原のマルシェ有機生活にあります。使いやすくておすすめですよ。

    ところで、最近は気温が高く熱中症の危険があります。とくに室内が高温となり危険です。学生の部活だと、剣道、バトミントン、バスケットなど体育館でする競技。体育館は風通しも悪く高温となるので気をつけましょう。仕事ではビニールハウスの農家さん。ハウス内はすでに35Cはあるとのことですから、十分対策をしておきましょう。保冷剤を入れたマフラーなどあります。工事現場などは梅雨明けの炎天下で危険なほど熱くなりますが、今はまだそこまではありません。

    当院では、このような熱中症対策として漢方薬を使います。熱中症と言っても、いろいろあります。のぼせ、頭痛、吐き気などには黄連解毒湯。倦怠感、食欲不振には清暑益気湯。水分を取りすぎてお腹が痛くなったり下痢するときは安中散と五苓散をあわせる。その他、めまい、口渇、不眠など暑さに伴う体調不良はいろいろありますが、たいてい漢方でなんとななります。逆に、漢方でなくて西洋医学で治せと言われたら相当困難だと思います。

  • Stasherバッグをご存知ですか

    梅雨らしい雨の一日でした。今年は早々と梅雨入りしたかと思ったら、なかなかちゃんと雨がふらず、近所ではまだ田植えもできていません。やっと雨が降ってよかったです。最近、患者さんに家庭菜園で取れた野菜をいただきました。新鮮なとれたて野菜がこんなに美味しいとは、驚きです。生でサラダにしたり、オリーブオイルで炒めて沖縄の美味しい塩「ぬちまーす」をふって食べたり、酢漬けにして食べたり。特に最近ハマっているのは酢漬けです。キャベツや玉ねぎ、キューリなどをザクザクと切って酢漬け用(またはピクルス用)の酢につけるだけ。かんたんで健康的で美味しいです。

    酢漬けにする際に、これまでは瓶でつけていたのですが、酢を瓶の上まで入れないと下の方だけしか漬かりません。それでは酢が大量に必要でもったいない。蓋が金属製だと酢で溶けたりして有害なので、瓶を振ったりできません。そこで、ビンのフタがプラスチックのものを買ってみたのですが、瓶をひっくり返して上の方まで酢につかるようにすると酢が漏れてきます。いい方法はないかなと思っていたところ、YouTubeでいいものを見つけました。Stasher(スタッシャー)というジップロックをシリコン素材で頑丈に作ったようなバッグです。ちょっと高いので環境にはエコだけど財布にはエコではありません。→https://stasherbag.jp

    Stasherは冷凍、電子レンジ、オーブン、食洗機すべてOKの頑丈なバッグです。洗って使えるので、ジップロックみたいに使い捨てにしないでいいところも好感が持てます。Stasherの使い方をネットで見ると、肉や野菜を刻んで入れておいて、そのまま湯煎したり電子レンジで調理すればかんたん時短調理ができるというもの。それにいろんな野菜を入れて、酢と胡椒と唐辛子をいれ、ギューッと押しつぶしながら空気を抜いてジップすると少なめの酢でも野菜全体にまんべんなく酢が行き渡ります。一晩おいてできた野菜の酢漬けは大満足の味でした。

  • 年をとったら肉を食べよう

    夕方明るいのにはびっくりです。仕事が終わって帰宅したとき、すごく明るい。夕食を食べ終わってもまだ明るい。いつもは真っ暗な時間に犬の散歩をするのですが、今日は明るい時間に散歩にでかけることができました。うちの犬は暑くなると夏バテなのか食欲がなくなります。いつものドッグフードだけでは食べてくれません。仕方ないので、いりこや炒めたひき肉をトッピングしてやると喜びます。しかし、忙しいので、なかなか毎回ひき肉を料理してあげる時間はありません。近所のドラッグストアにドッグフードを買いに行ったら、犬用より猫用のフードが圧倒的にたくさんあるのに気づきました。しかも、三ツ星なんとかとか、見るからにグルメっぽいエサ。うちは猫を飼ったことがないので知らなかったのですが、猫のほうがグルメにうるさいそうです。

    成分表を見たら、タンパク30%以上と書いてあります。ドッグフードは20%くらいで、いいやつでも25%前後だったとおもうので、猫用のほうがタンパクが多い。ネットで調べたら、犬は雑食、猫は肉食だからフードの組成に差があるのだとのこと。しかし、犬だって、本来肉食動物です。小麦やとうもろこしを喜んで食べるとは思えません。そこで、ためしにキャットフードを買ってうちのゴンにやってみました。大喜びで食べました。キャットフードはドッグフードより味が濃いらしいので、塩分には注意と言う話ですが、高タンパクはいいと思います。ネットでは高タンパクが腎臓に負担と書いてあります。しかし、それは嘘だと思います。

    人間も、年を取るほど肉を食べなさいと言われます。だんだん食が細くなり、ご飯、味噌汁、漬物みたいな生活をしていると筋肉がやせ細り、骨も弱くなり老化が進みます。肉、魚、卵をしっかり食べるお年寄りはいつまでも元気です。年をとったら、しっかり栄養を取らないといけません。うちのゴンにはドッグフードとキャットフードを混ぜてあげようと思います。あくまで自己責任です。

  • 夜間頻尿の話

    今週から、高齢者枠のコロナワクチン2回目が始まります。1回目に比べて2回目は熱が出たり倦怠感が強かったりと、副反応が出やすいようですが、高齢者は若い人に比べると軽いようです。新聞によると、市場のカロナールやロキソニンなどはすでに品薄となっており、全国何千万人という人たちが2回めの注射の前に買い込んでいるようです。慌てて、たくさん買わないでください。必要最小限の準備にして、みんなに行き渡るようにお願いします。熱はたいてい1日で収まるので3−4回分ほど持っていれば十分です。

    さて、今日は夜間頻尿の話を書こうと思います。夜にトイレに3回以上起きる場合、夜間頻尿と言っていいでしょう。冬のほうが頻尿は悪化する事が多いのですが、夏はビールなど水分摂取も多くなり、結果夜間尿が増えることもありえます。まずは寝る前にお酒やカフェインの入ったもの(お茶やコーヒーなど)をできるだけ控えましょう。夜に利尿が盛んになっていまいます。立ち仕事で足がむくんでいると、夜寝ているときに足に溜まった水分が利尿されます。寝る前に足を高くして横になり、むくみをできるだけとってから寝るようにしましょう。

    熟睡していると利尿が抑えられる仕組みがあるのですが、ストレスや、その他何らかの原因で睡眠が浅いと、尿量が増えます。睡眠障害があれば、そちらの治療が必要です。こういった諸々の原因がなくて、夜間3回以上の頻尿で、1回尿量はさほど多くなくて、尿意に切迫感がある、という場合、過活動膀胱と考えられます。その際は専用の薬がありますので治療が可能です。

  • 緊張して震えたり動悸がしたりするとき

    新入社員の人たちは、4月5月の研修を終えてそろそろ独り立ちというところも多いのではないでしょうか。あとは任せるからお得意先をまわって来いといわれたりとか、一人前として担当を持たされたりする頃だと思います。本当なら1−2年かけてじっくり指導してほしいところですが、給料をもらっている以上は、一日も早く独り立ちしないといけません。中途採用の人などは、なおさら即戦力として期待されていることと思います。

    そんな中、朝礼で発表の当番が回ってきたとか、いろんなシーンで緊張しまくってドキドキしたり、前日から眠れなかったり、当日震えや動悸が止まらなかったりで、冷や汗モノという人もたくさんいることと思います。病名をつけるなら不安障害とか心臓神経症とか、そんな感じになります。仕事にならないで困っている、という場合、薬の治療を考えてもいいかもしれません。一般内科で相談すると、こういう場合デパスみたいな抗不安薬が処方されることが多いと思いますが、デパスは決して軽い薬ではありません。抗不安薬の中では最強の部類に入り、使うほどに依存がでてきます。やめられなくなるので麻薬のようなものです。当院ではほとんど処方しません。

    不安障害も、日頃は何事もなく過ごすことができて、月に1回程度の発表当番が緊張する、というレベルの人から、毎日緊張して仕事にならないという人もいます。その頻度や具合によって治療の方針が変わってきます。根本からきちんと治すにはそれなりの治療をしますが、たまの緊張だけなら軽い抗不安薬や漢方とドキドキを抑えるβブロッカーという心臓の薬を組み合わせて使うことが多いと思います。とくに入試のような眠くなったら困るけど緊張するという状況では、抗不安薬は使えませんので、気をつけて処方を考えています。また、薬を使って緊張を和らげながら場数を踏むことで、だんだん慣れてきて緊張しなくなれば、それが理想です。